レジェンドな先生たちとケンコバがジャンプ展の魅力をトーク!「とっておきのネタで潰しにいった」とゆでたまご先生

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2017年7月18日(火)から10月15日(日)にかけて、「週刊少年ジャンプ展VOL.1 創刊~1980年代、伝説のはじまり」が六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーにて開催されます。このイベントは2018年に50周年を迎える「週刊少年ジャンプ」が、その創刊から現在までを振り返る展示会となっており、全3回にわけて開催の予定となっています。

 

7月13日(木)には一般公開に先がけて、プレス向けの内覧会が行われました。そこでは特別トークセッションとして、ジャンプ愛読者として知られるお笑い芸人のケンドーコバヤシさん、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の秋本治先生、『キン肉マン』のゆでたまご 嶋田隆司先生と中井義則先生、『キャプテン翼』の高橋陽一先生が登壇するステージも披露されましたので、その模様をお伝えします!

 

 

まず始めにケンドーコバヤシ(以下、ケンコバ)さんが登場。MCから内覧会の感想を聞かれると、「自分の原風景が全て詰まった光景だった。感動しています」と感無量の様子でした。

 

続けて先生方も拍手に迎えられながら登場。同じく内覧会の感想を聞かれた秋本先生は「(展示されていた)原画がすごかったですね。原画っていうものは、当時一生懸命描いたものなので熱気が伝わってきます」とコメント。ケンドーコバヤシさんから『こち亀』の展示物がすごろくになっていたことが紹介されると、「両さんの七転八倒な人生はすごろくみたいなものですからね。しょっちゅう戻ってます」と応えて笑いを誘う一幕もありました。

 

続く嶋田先生も原画がすごかったと秋本先生に同意をしたうえで、「でも、自分たちの原画が秋本先生や高橋さんに見られるのは恥ずかしいですね」とはにかみ笑い。秋本先生が「(仕事)仲間に見られるのは本当に恥ずかしい」と受けると、ケンコバさんが「我々で言ったら、ネタ帳を見られるようなもの。これは恥ずかしいですよ」と職業の垣根を超えて気持ちを共有する場面がありました。

 

中井先生が「他の作家さんの生原稿は見入ってしまいますね。『上手いなー、ここまでは描けないなー』って」と感想をこぼした後は、『キン肉マン』の展示スペースについての話題に。マッスルドッキングを再現した迫力の立体物や、「キンケシ」をなんと32,376個も使ってキン肉マンの顔を表現したアートなど、インパクトのある展示物をぜひ見て欲しいと両先生ともにアピールしていました。

 

高橋先生が「マッスルドッキングがすごかった」と反応すると、「『キャプテン翼』は世界中のサッカー好きに影響を与えているじゃないですか。海外のお客さんも(ジャンプ展に)来るんじゃないか」とケンコバさん。高橋先生は柔らかな笑顔を浮かべながら「ぜひ見に来て欲しいですね」と応えました。

 

ここで改めて「ジャンプ展」についての感想を聞かれたケンコバさんは「子どもの時に見ていたものが時代を追って進んでいく。変な感覚になりましたよ。『嫁と息子を連れてくれば良かった……いや違う俺独身だった』って」とコメント。いったいどういう意味なのかMCからツッコミが入ると、「息子に自分の人生がどんなものか伝えるチャンスだった。早めに結婚しておけば良かったですね」とケンコバさんならではの表現で展示物の数々を絶賛。嶋田先生が「再来年までありますから」と「ジャンプ展」が全3回に分けての開催になることに触れると、「今から急いでも新生児ですからね……」とケンコバさんが肩を落として残念がるシーンもありました。

 

その後は、MCからの質問に対して先生たちが答えるパートになりました。連載当時から今になって変わったことや思い出のエピソード、先生たちがお互いに初めて会った時の印象などが語られていくなか、特に盛り上がりを見せたのはライバルについての話題です。秋本先生は「アンケートがあったので、同じ雑誌に描いているみんながライバルだった。そういう切磋琢磨があったから、負けないように頑張って描こうという気持ちがあった」とコメント。ジャンプといえばの人気アンケートについて触れました。

 

嶋田先生は「今でこそ高橋さんとこうして話してますけど、(連載)当時は絶対にしゃべりたくなかった。本当にギスギスしてました。『キャプテン翼』、『北斗の拳』、『ドラゴンボール』、みんな敵でしたから。もう情報戦ですよね。他の作品がどうやら今度クライマックスらしいと聞いたら、本当はもう少しとっておこうと思ってたネタをぶつけて潰しにいくんですよ」と暴露。驚くケンコバさんをよそに、「今はみんな仲良くて、戦友って感じですけどね」と笑顔を見せました。一方の中井先生は「ずっとコンビでやっているので、嶋田がある意味ライバルだったかも。面白い原作を書いてくると、良い絵を描かなきゃとお互いに作品作りで競争してましたね」と告白しました。高橋先生はというと、「僕のライバルはゆでたまご。同い年で先にデビューしていたから、ライバルと言うよりは目標というのが近いかも知れません」とトーク。どの先生も、自分のライバルと競いながら作品を生み出していた裏話を披露してくれました。

 

最後の質問は「僕がみなさんの作品に登場するとしたら、どんなキャラになりますかね?」とケンコバさん。先生たちは手元に用意されていたスケッチブックとペンを取り、黙々と絵を描き始めました。

 

秋本先生はケンコバさんを「両さんの競馬仲間にピッタリ。いい仲間になれると思います」とニッコリ。ケンコバさんも「両さんに近い感じですね。ありがとうございます!」と喜びを表現しました。

 

続いて中井先生は、ケンコバさんをキン肉族のキャラクターとして表現。「とりあえずキン肉族にしてみました」というコメントを受けて、ケンコバさんは「額にケの文字!」と反応していました。

 

最後の高橋先生は、ケンコバさんをドイツ代表カルツの弟に。ケンコバさんは「前に対談した時、カルツが一番好きなキャラクターって話をしたんですよ。覚えててくれたんですね」と満面の笑みを浮かべました。

 

さらにはトークを盛り上げてくれたケンコバさんへのプレゼントとして、Tシャツに先生方がサインを描き込む一幕も。終始笑顔のケンコバさんはこのTシャツを飾る場所について「やっぱ玄関ですかね。宅配便の人ビビらせなね!」とコメントして笑いを誘いました。

 

最後の挨拶では「作家がその前に座って描いた原画を見て、熱意を知ってくれたら。(ジャンプが50周年を迎えられるのも)読者がいてくれたからです」と秋本先生。同じく嶋田先生も「とにかく生原画を見て欲しいです。週刊少年ジャンプってハンコも押してあるし、ホワイトもべったり、写植も貼ってて。今の時代では見られないですから」アピールしました。中井先生は「ジャンプワールドを見事に再現。ビジュアル的にも工夫されていて、親子で楽しめると思います」と続け、高橋先生は「(会場を)周ってて、どういう感情か分からないけど涙が出るほどくるものがあった。ジャンプ好きな人なら楽しめると思うので、ぜひ」と締めました。

 

ラストの挨拶を任されたケンコバさんは「本当にすごい展示なので、できれば1日時間がある日に来ていただきたい。見応えたっぷりなので、1日中いられます。ぜひ余裕がある時を狙ってきてください」とメッセージを送り、トークセッションの幕を引きました。

 

 

DATA

創刊50 周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL.1 創刊~1980 年代、伝説のはじまり

  • 一般公開会期:2017年7月18日(火)~10月15日(日) 会期中無休
  • 開館時間:平日 10時00分~20時00分(最終入館19時30分)/土日祝日及び8月14日(月)~18日(金) 9時00分~21時00分(最終入館20時30分)
  • チケット情報:一般/学生 2,000円(1,800円)、高校生/中学生 1,500円(1,300円)、4歳~小学生 800円(500円)
    ※カッコ内は前売り料金 ※4 歳未満は無料 ※価格は税込
  • 会場:森アーツセンターギャラリー(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52階)
  • 主催:集英社、森アーツセンター
  • 協賛:共同印刷、セブン‐イレブン・ジャパン、日本コカ・コーラ、バンダイ、バンダイナムコエンターテインメント、バンプレスト、ナムコ、メガハウス、プレックス、本田技研工業

 

 

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