「禁断のエッセンスが含まれている」『FGO』のフィギュアとカードで遊ぶアナログボードゲーム『FGO Duel -collection figure-』ゲームルール発表&プレイ体験会レポート

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2018年6月13日(水)、ディライトワークスの社内カフェにて、英霊召喚ボードゲーム『Fate/Grand Order Duel -collection figure-』(以下、FGOD)のゲームルール発表&プレイ体験会が行われました。『FGOD』は今や不動の人気を誇るアプリゲーム『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァントたちを、ボードゲームのコマに見立てて使役することができるのが最大の特徴。その製作発表以来、さまざまなイベントで情報の露出が行われてきましたが、本格的な遊び方が公開されるのは今回が初となります。本稿では、そのレポートをお届けしましょう!

 

まずは、これまでに発表されてきた『FGOD』の概要についておさらいがあった後、FGO PROJECTクリエイティブプロデューサーの塩川洋介さん、『FGOD』のゲームルール開発協力を務めたワンドローの木皿儀隼一さん、小宮山佳太さんが登壇。対談形式で『FGOD』の誕生秘話を語りました。

▲塩川洋介さん

 

▲木皿儀隼一さん

 

▲小宮山佳太さん

 

開発のきっかけとしては、『FGO』がそもそもコマンドカードを選ぶというカードゲーム的な思想で設計されていたことが根底にあるとのこと。これまでリアルのイベントや脱出ゲームなど、アプリ以外でもユーザーにマスターとしての体験を味わってもらうことを目的としてきたFGO PROJECTの一環として、サーヴァント同士のバトルを実感してもらったり、フィギュアを手に入れる喜びを楽しんで欲しかったとのことです。

 

ルール開発協力として本タイトルに関わっているワンドローは、アナログゲームの開発や出版も手がけている会社。塩川さんが惚れ込んだというカードゲームを開発していたこともあり、『FGO』をアナログゲームに落とし込むにあたり、オリジナルの感性で面白い作品を世に送り出しているワンドローにお願いしたといいます。

 

製作にあたってこだわったポイントとしては、『FGO』のバトルの特徴をどう再現するか、またそれが複雑になりすぎないよう配慮するバランスだったとのこと。ワンドローでも随一の『FGO』ファンだったという小宮山さんは、それぞれのサーヴァントの強みがどの点にあるか、1騎1騎すり合わせを行うところから始めたといいます。またボードゲーム・カードゲーム的な面白さを担保するために、相手が使用したカードを見て残りの手を予測したり、ブラフをかけられるような駆け引きも重要視しているとのこと。

 

塩川さんは本作について、「ゲーム内では対人戦はありませんけど、もしあったらどうなるか。ある意味禁断のエッセンスが含まれています。マスターの対人戦ってどうなるんだろうっていうのを、現実世界でも楽しんで欲しいです」とコメントしました。小宮山さんは『FGOD』の今後の展開について、「ファンがそれぞれに好きなサーヴァントを持っているので、どんなサーヴァントでも戦っていけるバランスを意識したい」とトーク。さらに塩川さんをはじめ、今後は大会なども積極的に実施したいと意欲を見せました。

 

対談が終了したところで、ここからは塩川さんと小宮山さんが対戦をしながらルールを発表。ゲームのために必要なものやお互いのパーティについて説明があった後、いよいよ本格的なルールの説明に移ります。

 

相手のサーヴァントを3騎とも消滅させるか、相手のマスターエリアにサーヴァントを到達させることができれば勝利となります。4つのフェイズからなるターンを繰り返し、サーヴァントの移動やバトルを行っていきます。なお、サーヴァントの移動は可能であれば必ず行わなければならないとのことです。

 

5枚の手札のうち、移動させたいサーヴァントのカードを1枚トラッシュに置くことで、フィギュアを動かすことができます。サーヴァントが同じマスで遭遇すると戦闘が発生し、それぞれ手札から3枚のコマンドカードを選出。その合計値の高さを競います。チェインの要素も盛り込まれ、『FGO』らしいバトルが楽しめる仕様となっているようですね。

 

ターンプレイヤーの攻撃によって相手のサーヴァントに勝つことができれば、そのサーヴァントを消滅させることができます。逆に、ターンプレイヤーではない側が防御に成功した場合、お互いのサーヴァントは消滅せずそのまま。攻める側にリスクの少ない設計と言えますね。サーヴァントの移動やバトルが発生するアクションフェイズの後は、互いに手札が5枚になるまでドローするチャージフェイズが入ります。山札が切れてしまった時は、トラッシュにあるカードの中から1枚をゲームから除外、シャッフルして山札に戻すという仕様になっていました。

 

また、上級ルールではサーヴァント1騎に対して1枚のスキルカードを使用可能。本日公開されたカードには【常駐】と表記されるものと、コストとして【NP○枚を消費】と表記される2パターンが紹介されました。【常駐】はそのスキルを持っているサーヴァントが場にいる限り有効で、一方のNP消費型はトラッシュに置かれたアーツカードを必要な枚数横向きにタップすることで使用可能となっています。

 

ご紹介してきたさまざまな駆け引きを駆使し、勝負をする『FGOD』。ルール説明のために行われた塩川さんと小宮山さんのバトルでは、最終的に塩川さんのサーヴァントが小宮山さんのマスターエリアに到達して勝利を収めました。一通り説明が行われたところで、『FGOD』のメインビジュアルや一般向けの最速先行体験会の開催が発表。体験会は入場無料となっていますが、参加には事前の抽選が必要となります。体験会当日は展示や物販も行うそうですが、詳細は追ってアナウンスされるとのことです。

 

その後は会場に集まった記者たちからの質疑応答の時間が設けられました。現状ではレアリティがサーヴァントの入手難易度に影響することはないとのこと。また宝具に関しては、今後の盛り上がり次第でアップデートを検討しており、現状リリース時点での実装予定はないそうです。またサーヴァントの移動経路を左右するプレイマットについては、今後さまざまなパターンを投入予定なんだとか。『FGOD』は第1弾が2018年8月、第2弾が9月に発売予定されており、価格は税込み1つ1,200円となっています。『FGO』ファン期待のゲームだけに、今後の続報が楽しみです!

 

 

DATA

Fate/Grand Order Duel -collection figure-

  • ジャンル:英霊召喚ボードゲーム
  • ゲーム開発・運営:DELiGHTWORKS
  • 販売内容:ミニフィギュア1騎(ランダム)+コマンドカード5枚 ほか
  • 価格:1,200円(税込)
  • 発売予定日:第1弾 2018年8月/第2弾 2018年9月

 

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