コリン・ファースとマシュー・ヴォーン監督がタッグを組んだスパイアクション映画『キングスマン』、9月11日(金)より公開!

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『英国王のスピーチ』で英米アカデミー主演男優賞を受賞したコリン・ファースと『キック・アス』のマシュー・ヴォーン監督がタッグを組んだスパイアクション映画がいよいよ公開になります。マシュー・ヴォーン監督らしいコミカルで過激にテンポよく展開するアクションや、クセ物揃いの脇役など、見応え十分な1本になっています。

※一部解説にネタバレを含んでます。

 

キングスマン_メイン

 

文/百鬼

■ストーリー

テロリストに拉致された教授を救出するために国際的独立諜報組織「キングスマン」から派遣されたエージェントが、謎の暗殺者に惨殺されてしまった。「キングスマン」は、メンバー補充のため、各地の名家から選りすぐりの子弟を招集する。ところが「キングスマン」の凄腕エージェントのハリーは、一般家庭で育ったエグジーをスカウト。かつての同僚であり、命の恩人でもあるエグジーの父への恩返しだが、実はハリーはエグジーの隠された才能を見抜いていたのだった。こうして、周りはエリートばかりのエージェント学園で、エグジーの過酷な訓練の日々がはじまった。一方、ハリーは拉致されたはずの教授が何事もなかったかのように大学へ戻っていることを掴み、さまざまな謎を追うなかで、人類滅亡の危機にひとり立ち向かうことになる……。

 

■解説

英国紳士を演じさせたら当代随一のコリン“英国王ジョージ6世”ファースが、超エリートな諜報部員を演じる。“不可能な任務”を追い求める能天気アメリカンなエージェントとは、ひと味もふた味も違う、まさにブリティッシュでスタイリッシュな古き良きスパイという感じだ。ビシッと高級スーツを着こなして、身に付けるものもすべてセンスを問われるような高級志向品ばかり。表情ひとつ変えずに群がる敵を一瞬で倒す、まさに“腕利き諜報員”が活躍する映画だ。

 

しかし、本作は『キック・アス』のマーク・ミラーとマシュー・ヴォーンのコンビによる最新作。だから、古風だねぇ、スタイリッシュだねぇ、スマートだねぇ……などと安心していてはいけない。血飛沫飛び散るし、手首は飛ぶし、半身に下ろされるし、頭蓋炸裂しまくる! けっこうな残酷描写も満載なので、一応注意しておこう。

 

特に大注目なのが、物語中盤の教会で行われるハリーによる大殺戮アクション。紳士然としたコリン・ファースが、長回しの連続アクションを披露。もちろん、マシュー&マーク作品ならではの殺戮名場面なわけだが、そのコリンの華麗な動きは、まるで時代劇の殺陣を見ているようだ。

もちろん、“主人公”エグジー役のタロン・エガートンにも注目だ。なんと本作がデビューとなる新星。彼が序盤で活躍するエージェント養成所でのドタバタは、まるでどこかの魔法使い学園や、黒服組織のテストを受けるウィル・スミスを彷彿させる。そしてクライマックスでは、コリン並みにビシッとキメたスーツスタイルに! エグジーの成長物語としての、タロンの役作りは満点と言っても過言ではないだろう。

 

そして、やはり個人的に注目しておいてほしいのが、謎の暗殺者ガゼル役のソフィア・ブテラちゃん。両足が鋼鉄の義足になっていて、なんでもぶった切る冷酷キャラなのだが、このCGで描かれた“ガゼル(ウシ科ブラックバック亜科ブラックバック族ブラックバック亜族)”のようなしなやかな造形美の脚なのに、なぜだか“美脚”に見えてしまうという不思議。脚フェチなら絶対大注目だろう。

 

ところで、本作にはマーク“ルーク・スカイウォーカー”ハミルも出演しているわけだが、2012年の『Sushi Girl』で見せた無残な姿から一転。『スターウォーズ/フォースの覚醒』でのルーク役復帰を感じさせる、すっきりした姿で登場してくれるぞ。これなら、万年青年なハリソン“ハンソロ船長”フォードとも十分対抗できるだろう(キャリー“レイア姫”フィッシャーはまだ不安だらけだけど)。

 

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英国紳士たるもの、まずは足元から。高級ブランドなエナメル靴も、もちろんギミック満載なスパイ仕様。このへんのガジェット関係も、もちろん往年の“スパイ映画”な感じで豊富に取り揃えている。

 

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この写真は、コリン・ファースではない。なんとタロン・エガートン君だ。クライマックスでは、ハリーの教えを受け継いだいっぱしの諜報員として大活躍するのだ。

 

サブ3

「キングスマン」の敵は、サミュエル・L・ジャクソン扮するエコロジストで天才プログラマーなアメリカン。まさに英国紳士の対極な存在……というか、英国映画らしく、けっこうアメリカをバカにしているのだ。

 

サブ4

ストレートでパッツン前髪のガゼル。モデル出身のソフィアらしく、まるでダンスのような義足殺戮アクションを繰り出してくれるぞ。本作だけで終わらせるのは、ちょっと惜しいキャラクターだ。

 

 

<DATA>

キングスマン

監督・製作・脚本:マシュー・ヴォーン/原作・製作総指揮:マーク・ミラー

出演:コリン・ファース、マイケル・ケイン、タロン・エガートン、サミュエル・L・ジャクソン、マーク・ストロング、マーク・ハミル、ほか

配給:KADOKAWA

上映時間:129分

9月11日(金)より全国ロードショー

⇒上映スケジュールはこちら

 

 

<関連情報>

映画『キングスマン』オフィシャルサイト

http://kingsman-movie.jp/

 

 

(c) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation

 

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