魔装機帝ゼルヴォイドをスクラッチする！＜第2回＞【週刊電撃スパロボ No.021】

公開日：2015年10月19日 17:00

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電撃ホビー編集部

今週の「週刊電撃スパロボ」は、制作進行中のゼルヴォイドのスクラッチ記事、第2回目をお届けします。前回、何となくサイバスターに形が似ているよね……という思いつきからスタートしたゼルヴォイドのスクラッチ。本当に芯にしかならないサイバスターがいかにゼルヴォイドへと変わっていくのか……？　今回は製作が進んだ状態をお届けします。

本日より、これまでの「週刊電撃スパロボ」連載をまとめた特集ページがオープンしていますので、こちらもご確認ください。（⇒ 週刊電撃スパロボ！）

古木　誠人…『スパロボ』関連ではキット改造やスクラッチを多く担当。

※これまでの製作の過程は、以下のバックナンバーをご覧ください。

【週刊電撃スパロボ No.019】魔装機帝ゼルヴォイドをスクラッチする！＜第1回＞

■今回は頭部と胴体を中心にお届けします！

古木：前回の記事を見た友人から電話がありまして、「アレ、もう完全にフルスクラッチだよね？」と言われた（笑）ゼルヴォイドの第2回目となります。こちらが現在の状態ですね。全体を完成させるのには、もう少し時間がかかりそうなので、一旦この状態で見てもらおうかと。

編集部：本体については大まかな形状出しが終わった状態ですね。

古木：はい。肩アーマーと脚部に関しては、複製を取ればいいので、片側のみの製作です。とくにゼルヴォイドは左右の腕の形が全く違うので、大変でした。

編集部：片腕を作って、複製して……とは行きませんからね。

古木：この機体、左右対称じゃない部分が多いのでスクラッチするのも大変ですよね。

古木：複製して揃えるつもりの脚でもすが、それでも左ヒザは装甲が破損したりしていて、左右対称ではないんですよ。だから、そういった部分はレジンで複製した後に、そのディテールを入れていかなければならないんです。

編集部：まだまだ完成までは遠いんですね……。ちなみに顔部分も、かなり形が出てきていますよね。

▲より禍々しさを増した頭部。キットをベースとしたとは思えないほどに大きくイメージが変わっている。

古木：顔部分は外装とその下の素顔の2層構造となっています。今回は、元々のキット（「サイバスター（精霊憑依Ver.）」）のディテールを全て削り落とし、鉛筆でアタリを取りながら素顔のディテールを彫り込んでいます。左右ともに同様に掘り込みつつ、左半分の外装をパテで製作しています。

▲肩装甲も大きくその形状を変えている。上腕のディテールにも注目。

編集部：もうほとんとサイバスターの面影がありませんね。しかしこうして顔が変わると、かなりゼルヴォイドらしくなってきました。禍々しいイメージとなっています。

古木：過去にリリースされた1／144スケールのサイバスターなどと比較すると、頭部が小さいので大変でしたが（笑）、こうして形になるとテンションが上がってきますよね（笑）

編集部：さて、この後の流れはどのようになりますか？

古木：この後はもちろん翼と尻尾を製作する流れになりますね。

編集部：うーん、まだまだ作業ボリュームが残っていますね…。尻尾も全然サイバスターと形が違いますし……。大きいですよね。

古木：他にも装甲表面の劣化再現や、装甲の断面のディテールなど、細部を詰めていく作業も必要になってきます。あとは、現在、パテの固まりみたいになっているので、各パーツをレジンに置き換える作業も進めないといけないかなぁ、と。やっぱりパテだと重いので、関節の強度も心配になってきますし、そうなるとポージングの幅も狭まってしまいますから。