『コードネーム U.N.C.L.E.』あの「ナポレオン・ソロ」が劇場版で復活!

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「あの」といっても、若い世代にはぜんっぜん! ピンとこないと思いますが、老境目前(?)のオジさん世代には懐かしい人気テレビシリーズが最新のスパイアクション映画になってしまいました! とはいうものの、ライバルの有名エージェントたちが現代で活躍する中、こちらはオリジナルのまんま1960年代が舞台です。舞台設定はともかく、一時、硬派路線の諜報モノが盛り上がりましたが、エンターテインメント系が盛り返してますね。そんなスパイの世界にアナタもぜひハマってください!
※一部解説にネタバレを含んでます。

 

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文/百鬼

■ストーリー

東西冷戦真っ盛りの60年代。元凄腕の美術品泥棒で今はCIAに雇われの身であるナポレオン・ソロは、核爆弾密造の鍵を握る人物に接触するため東ドイツに潜入。そこで同じ任務を帯びたKGBのエリート諜報員イリヤ・クリヤキンと壮絶なバトルを繰り広げた。しかし、その後ふたりに下った密命は、科学者の娘をガードしながら国際的犯罪組織から核爆弾を奪取するというものだった……。

 

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■解説

60年代の痛快スパイアクションが復活。『0011ナポレオン・ソロ』のタイトルで大ヒットしたTVムービーをリブート。ロバート・ヴォーンとデヴィッド・マッカラムが演じてきた人気キャラを、いまどきな配役で再現。だから5頭身(?)だったソロとイリヤが、なんと8頭身になってしまったぞ。

 

鼻持ちならないくらいにキザなソロと頑固一徹なイリヤの名コンビによる軽妙な掛け合いが、50年の時を経ても色褪せないテンポで繰り広げられる。このあたりの再現度は期待して良しだ。

もちろん、本作の時代背景もまさに60年代。科学でソ連に一歩後れをとっていたアメリカが、追いつき追い越せな機運に満ちていた時代。CIA製のアナログなガジェットとKGBのデジタルなそれが対比されるシーンなどは、思わずニンマリな感じだ。にもかかわらず、ソ連製の“最新鋭”解錠器でも開かない扉を針金一本であっさり開けてしまうソロの泥棒テクには、イリヤも脱帽だったりするのだ。このあたりの得手不得手を巧妙に配したエピソードの積み重ねが、やがてふたりの信頼関係へと結実していくという感じ。

 

見どころは、もちろんナポレオン・ソロとイリヤ・クリヤキンのコンビによる痛快なスパイアクションであり、60年代を見事に再現した上で、昨今のエージェント映画に勝るとも劣ることのない、スピーディーさとダイナミズムだろう。冒頭の60年代なカーチェイスも、最近のスーパーカーではお目にかかれないダイナミックなスピンターン満載で見応えも抜群。

 

ちなみに『0011ナポレオン・ソロ』といえば、敵は国際犯罪組織の“スラッシュ”だが、本作では登場しない。今回は、「U.N.C.L.E.」ビギニングなので、シリーズ化も期待しつつ見ていただきたい!

 

 

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本作のヒロイン、科学者の娘ギャビー。東ドイツの自動車修理工という設定にしても、冒頭で見せてくれるドライブテクは半端なさすぎ。それ以外にも、彼女が魅せてくれる60年代ファッションの数々も、本作の大きな見せ場なのだ。

 

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一方、こちらのマダムは本作最大の敵ヴィンチグエラ夫人。恵まれた美貌と絶大な権力、そして類まれな悪知恵で、女慣れしているはずのソロを翻弄するのだ。

 

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やがてローマへと舞台を移し、ソロとクリヤキン、ギャビーはそれぞれ美術商、若きソ連建築家とその婚約者という設定で悪の組織に潜入する。この3人の関係も、本作の重要な要素。しかも、「U.N.C.L.E.」設立への大きな布石でもあるのだ。ちなみに「U.N.C.L.E.」とは、United Network Command for Law and Enforcementの略。おじさんという意味じゃないぞ。

 

 

<DATA>
コードネーム U.N.C.L.E.
監督・製作・脚本・ストーリー:ガイ・リッチー/製作総指揮:デイビッド・ドブキン
出演:ヘンリー・カビル、アーミー・ハマー、アリシア・ヴィキャンデル、エリザベス・デビッキ、ジャレッド・ハリス、ヒュー・グラント、ほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
上映時間:116分
11月14日全国ロードショー
⇒上映スケジュールはこちら

 

 

<関連情報>
映画『コードネーム U.N.C.L.E.』オフィシャルサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/codename-uncle/

 

 

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