『仮面ライダークウガ』Blu-ray BOXが2016年1月に発売! 葛山信吾さんからのスペシャルコメント到着!

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文・写真/浅井渚

 

2015年11月某日、「仮面ライダークウガ Blu-ray BOX2」(2016年3月9日発売)に収録される新規映像特典『「検証」~ドキュメント・オブ・クウガ』の収録が東映東京撮影所で行われ、葛山信吾さんからのコメントをいただきました!

 

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――2016年1月、ついに『仮面ライダークウガ』がBlu-ray BOXで発売されることになり、当時よりきれいな画質で『クウガ』を見ることができるようになります。放送当時から15年が経ちますが、現在のお気持ちをお聞かせください。

葛山:放映から15年たって、また『クウガ』のお仕事をいただけるというのは大変ありがたいです。つい最近も、高寺プロデューサーから『怪獣ラジオ』(※『高寺成紀の怪獣ラジオ』調布FMにて、毎週金曜24時から放送中)に出演をお願いされまして、それに出るに当たって、「できれば全編見返してください」という宿題を出されまして、慌てて3日ぐらいかけて全編見ました(笑)。確かに、「DVDってこんなに映像粗かったっけ? 当時としては画期的なハイビジョンで撮っていたのにな……」と、ちょっと映像の粗さにびっくりしまして、でもすぐにBlu-rayになるという話を聞き、せっかく全部見たけど、またBlu-rayで全編見たいな、と僕も思いました。久し振りに全編見てみて、本当にすばらしい作品だな、とつくづく思いました。一人でも多くの人にこの作品をみて頂ければいいな、と思っています。よろしくお願いします。

 

――全話見直して、改めて思ったことは?

葛山:全部見たのは、正直言うと実は初めてなんです。当時見られていない回とかもあったりして。「こういう作品だったんだ」というのがよく分かって、本当にいい作品だと思いました。

 

――新たな発見や、ファンの方に見て欲しいと思ったところは?

葛山:当時は本当に、毎日一所懸命撮影所に来ては大変な撮影をこなしていたという感じだったので、じっくりと客観的に見られてなかったんです。15年たってはじめて客観的に見て、全編通して軸がしっかりしていて、これが高寺さんのこだわりで、あの方が守り通したんだな……とつくづく思いました。あの当時は、「子供番組っぽくない」とかいろいろ言われていましたが、本当に人間ドラマを描いていて、高寺さんのこだわりはすばらしいな、と思いました。ゆっくり見ていただきたいです。

 

――葛山さんは、クウガ以前からさまざまな作品に出演されてキャリアをお持ちでしたが、他のドラマなどと特撮作品との作り方の違いなど、印象に残ったことはありますか?

葛山:撮影に入る前は、子供番組という捉え方をしていて、どういうものなんだろうと思っていました。一年を通した長い撮影だということで不安もあったんですが、いざ撮影に入ってみると、元・映画屋さんが作っているちゃんとしたドラマ、という感じがすごくしました。この撮影所の大きなセットの中で、最初の教会のセットを建てて火をつけて燃やしたりとか、かなり大掛かりな撮影からスタートしたものですから、圧倒されました。

 

――今、葛山さんがドラマなどに出演されたとき、スタッフや共演者から、「子供の頃に見ていました」と言われるようなことはありますか? また、実際の警察関係者から言われたことは?

葛山:しょっちゅうあります(笑)。この間も、ある新聞の取材を受けたんですが、そのライターさんが10歳ぐらいで見ていたとおっしゃっていました。警察官については、最近、警察関係の方にお会いする仕事も、そういうトラブルもないものですから(一同笑)、そういうことはないですね。でも、そういう方もいてくれたら嬉しいです。

 

――仮面ライダーシリーズは現在も続いていますが、どう思われますか?

葛山:本当にすばらしいな、と思います。自分たちがやらせてもらった『クウガ』も、10何年ぶりの復活と言われたもので、それ以前からずっと石ノ森章太郎さんと東映さんが協力して作られた作品で、そこからいろんな形で、いろんなアイデアが盛り込まれて、いろんな仮面ライダーという作品が継続しているというのは、すごいことだと思います。これからもどんどん、いろんな時代をとらえた仮面ライダーがずっと続いていって欲しいと思います。

 

――撮影当時のことについて、一番印象に残っていることは?

葛山:つらいことは結構たくさんありました(笑)。でも、楽しかったことも多かった。僕は、刑事ドラマは『西部警察』が好きで、最近のドラマでは吹き替えになってしまってやらせてもらえないようなアクションを、たくさんやらせてもらえたことが印象に残っています。

 

コートに火をつけてもやしてもらったり、ヘリコプターから身を乗り出して銃を撃ったり、川に叩きこまれたり、30m以上ある鉄塔の上にロープ一本で吊るしてもらったり(笑)、どれも大変ではあったんですが、非常に楽しかった思い出です。最後の雪山もかなり大変でしたけど、それも楽しかったですね。細かい部分ですが、パトカーの走りを見てください(笑)。

 

――当時のファンからの反響で、何か印象に残っていることはありますか?

葛山:撮影がはじまった頃は、まだオンエアもはじまっていないので寂しいものだったんですが、オンエアがはじまると、ギャラリーのお子さんやお母さんの数がものすごいことになりまして、本当にすごいことだと、撮影しながら思っていました。いつもならロケバスから下りて「あー今日もいい天気だ」なんてうろうろしていたのが、オダギリくんと2人でカーテン越しに「なんかすごい人だね」と驚いていたことを覚えています(笑)。

 

――主人公の五代雄介を演じられていた、オダギリジョーさんとの思い出などについて……。

葛山:ロケバスで2人になることが結構あったんですよ。撮影の時には必ず撮影所に朝集合して、メイクして衣装を身につけてロケバスで現場に向かう……という毎日だったんですが、たくさん乗っていることもあったけど、ロケバスに2人しか乗っていないということが結構ありまして、なんかいつも2人で、大きな広いバスの中で横になったり、一緒にお弁当を食べたりして、普通に仲良くしていた思い出があります。

 

――「五代雄介は女性から見てキュンと来る男性、一条刑事は男性から見てかっこよく見える男性、として撮りたい」と石田監督がおっしゃっていましたが、当時からそういう意図はご存じでしたか?

葛山:僕の中ではそういう意識はあまりなくて、女性に・男性にどう見られたいということは考えていなかったんですが、石田さんがそうおっしゃっていたというのを聞くと、「ああ、ありがたいな……」と思います。

 

ものすごくこだわって撮って下さった思い出深いシーンがありまして、五代雄介が毒にやられて死にかけて、その連絡をパトカーの中で聞くシーンがあるんですが、「あんなところから撮ってどんな画になるんだろう……?」というぐらい遠いところから、望遠レンズを使って撮ってらしたんですね。精神的にかなりショックだけど、事件が起きたからまたパトカーから出て行く、というシーンだったと思うんですが、すごく芝居に集中させてくれて、感情を大事にしてくれて、でもすごく渋い画を撮ろうとしているな……というのが分かりました。

できあがった映像もすごく心情を表してくれていると思いました。自分が意図して作ったわけではなく、やっぱり監督にそうして作って頂いたものなんだな、と、今聞いて思いました。

 

――このBlu-ray BOXで、初めてクウガを見る方もたくさんいると思います。そうした新たなファンの皆さん、そしてこれまでも、これからもずっとファンである皆さんへ、何か一言お願いします!

葛山:この作品による影響……と言いますか、この役をやらせてもらっていなかったら、この作品に関わらせてもらっていなかったら、たぶん今のような自分の役者としての道とか、プライベートな「人間・葛山信吾」としての生活もなかったと思っているので、本当にたくさんの人に自分を認識していただいた、大事な作品だと思っております。

 

何度も言っていますが、本当に「いい作品」「すばらしい作品」だと思っています。キャスト、スタッフが一年以上かけてどんどん団結して作り、作品としての熱気もこの中にちゃんと込められている、と、見て思いました。長い作品ですが、ぜひきれいな映像で見てもらいたいと思います。この15年の間に映像技術はどんどん変わっていますが、当時としては画期的なハイビジョンで撮っていますし、今の映像機器で見たら、また全然違った印象になるんじゃないかと、僕自身も楽しみにしています。ぜひご覧になってください。
……本当に、Blu-rayではどんなふうに見えるんでしょうね?(一同笑)

 

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1話から16話、映像特典などを収録した「仮面ライダークウガ Blu-ray BOX1」は、2016年1月6日発売予定。DVDに収録されていた新番組特報やインタビューなどもボーナスディスクに収録。以後、「仮面ライダークウガ Blu-ray BOX 2」は3月9日、「仮面ライダークウガ Blu-ray BOX 3」(完結)は5月11日発売予定(価格はいずれも税別22,800円)です。

 

<プロフィール>
【葛山信吾】(かつらやま・しんご)
1972年4月7日生まれ。三重県出身。1990年、第3回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。翌年、テレビドラマ『ヴァンサンカン・結婚』で俳優デビュー。2000年、『仮面ライダークウガ』で、主人公の五代雄介をサポートする刑事・一条薫役で出演。子どもや特撮ファンだけでなく、主婦層からの人気も集め、メディアから注目される。現在もテレビや映画などで活躍中。株式会社CES所属。主な出演作:『仮面ライダークウガ』、『大奥』、『真珠夫人』(テレビ)、『相棒 -劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』(映画)など。

 

<関連情報>

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