『グリーン・インフェルノ』 映倫区分「R18+」!? 伝説の秘境ホラー映画を最新映像技術でアップデイトした絶叫ホラー!

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

『キャビン・フィーバー』『ホステル』のイーライ・ロス監督が、『食人族』をモチーフにした映画を製作! これだけで一部のファンは熱狂するかもしれません。メインの舞台はアマゾンのジャングル。そこに至るお膳立ては今風で小難しく描かれてますが、ジャングルで主人公たちが原住民と接近遭遇してからは怒涛の展開が! そこで起こるあれやこれやのイタタな出来事とは? ぜひ劇場でお確かめください!
※一部解説にネタバレを含んでます。

 

01

 

文/百鬼
■ストーリー
大学生のジャスティンは、未開の地で女性が虐げられていることに衝撃を受けた。そんな時、アレハンドロの学生運動グループが、アマゾンでのジャングル開発をジャマするツアーを企画。ジャスティンもついていくことになった。しかし、それはアレハンドロが国連職員の父を持つジャスティンを巧妙に引き入れ、現地での活動を有利にするための策略でもあった。アレハンドロの思惑通り開発作業阻止の作戦は成功し、アマゾンのジャングル開発は全世界に知られることとなり、しかもジャスティンの存在のおかげで無事に帰還できることになった。しかし、彼らを乗せた軽飛行機がエンジントラブルで墜落。ジャングルのど真ん中に取り残されて……。

 

02

 

■解説
『カニバル(1977年)』や『食人族(1981年)』の系譜をダイレクトに継ぐ、「カニバリズム」を題材にしたショッキング・ホラーの最新作。さすがに“なんでもあり”だったイタリア映画のような“いかがわしさ”は薄まってはいるが、久々のエログロ系なので、この手の愛好家が長年待ち焦がれた内容になっているぞ。
残念ながら本作は、『食人族』などの時代のいかがわしい映画の本場イタリア製ではなく、アメリカとチリの合作になってはいるが、メガホンを取ったイーライ・ロス監督は、あの『ホステル』シリーズで一躍ホラー界のトップに躍り出た逸材。もちろん、『食人族』のルッジェロ・デオダート監督にも同業先人としての憧憬と深い愛情を持っているわけ。もし、可能ならば本作を鑑賞する前に、『食人族』や『カニバル』などを観ておけば、イーライ監督がいかにこれらの作品たちが“大好き”なのかが分かるだろう。

 

いかに“いかがわしさ”が薄められているとはいえ、現在のレーティングで可能な限りの残酷描写は満載だ。当然のようにグチャグチャな死体やら、人体のパーツやらがビシバシ飛んでくるようなシーンもあるので注意。本作が3Dじゃなくて良かったというところだろう。当然、“食人”シーンも満載なので、当然のことながらそういうのが苦手という人は、基本観ない方が良い。

 

ただし、ひとつだけ付け加えると、本作を観終わった後は、無性にお肉を喰いたくなるはず。ここは、先人たちの作品との大きな違いかも。たぶん、『食人族』なんかを観た後では、その手の事が得意な人でも「今日はあっさりしたものでいいや」だったはずなので、この『グリーン・インフェルノ』の“いかがわしさ”が、それらに比べるとかなりマイルドになっていることが分かるだろう。
言うまでもなく、本作の醍醐味は“食人”シーン。当然、登場人物の“誰か”が“食材”になるので、「今度は誰だ!?」的な楽しみ方で観られる。さらにどういう風に調理されるのか、というのも今回のお楽しみ。意外にグルメな食人料理が登場するかもだぞ。
結論としては、苦手な人でも大丈夫な「食人」映画というわけだ。安心して観に行ってほしい。

 

さて、この手の映画が大好物だという方。そういう人には、何度も観ることをおススメする。いたるところに『カニバル』や『食人族』、続編や亜流作品へのオマージュが捧げられまくっているのだ。たぶん、1回鑑賞した程度では、その全貌をすべて見つけることは不可能だろう。うっかりすると、あのキャラはどうなったんだとか、あれはどんな意味がとか見過ごしてしまうかもしれない。
そろそろ公開が控えているSF超大作なら、今回もきっと「俺は○○回観たぜ」自慢が始まるだろうけど、ここはひとつ「俺は『グリーン・インフェルノ』を○○回観たぜ」って言うほうがきっと“レア”でいいかもしれないぞ……肉だけに。

 

03
カリスマ学生のアレハンドロとその彼女。ジャングルに不時着したセスナから命からがら脱出したはずだったのだが、たぶん、とくに彼女にとっては事故で即死してたほうが気が楽だったに違いない。一方、アレハンドロ君はこう見えてやたら強運の持ち主。しぶといとは、まさに彼の事。しかも、まさかまさかの展開でラストでは、なんと……!?

 

04
実際の撮影もアマゾンの奥地で行った。このあたりも先人の作品と同じだ。現地人に映画とは何か、撮影とは何かから教えて、撮影許可を得るために辛抱強く交渉したらしい。その結果、エキストラ村人のほとんどが現地の人々。じつにリアルな“食人族”の出来上がり。もちろん、食人習慣は別にしてね……!?

 

<DATA>

グリーン・インフェルノ
監督・脚本・製作:イーライ・ロス/脚本・監督・製作:ギレルモ・アモエド
出演:ロレンツァ・イッツォ、アリエル・レビ、ダリル・サバラ、カービー・ブリス・ブラントン、ほか
配給:ポニーキャニオン
上映時間:101分
11月28日全国ロードショー

⇒上映スケジュールはこちら

 

 

<関連情報>

映画『グリーン・インフェルノ』公式サイト
http://green-inferno.jp/

 

(C) 2013 Worldview Entertainment Capital LLC & Dragonfly Entertainment Inc.

上に戻る