『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ミレニアム・ファルコンのプラモデルを製作!〜デカール&ウェザリング編

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

製作・文/桜井信之

 

2015年10月、バンダイより発売されたプラモデル「1/144 ミレニアム・ファルコン(フォースの覚醒)」。

 

『スター・ウォーズ』サーガにおける主役ビークルともいえる「ミレニアム・ファルコン」は、これまで国内外、数多くの模型メーカーがキット化にチャレンジし、多くのプラモデルが発売されてきた。満を持して発売された本キットは、正確なフォルムと精密なディテールの再現性に加え、組み立てやすさまで追求した決定版といえる内容だ。

 

_MG_3818

 

電撃ホビーウェブでは、全4回にわたって本キットの工作法から簡単塗装、ウェザリングの方法までを動画をまじえながら紹介したいと思う。

 

「ミレニアム・ファルコン」の機体各部には、グレー・赤・黄などでポイント塗装が施されている。それらを再現するため、本キットには専用デカールとシールが付属。

今回は「デカール」を使用して各部の塗り分けを再現する。さらに、独特のウェザリングを加えて 「ミレニアム・ファルコン」を完成させる。

 

※これまでのバックナンバーも併せてご覧ください。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ミレニアム・ファルコンのプラモデルを製作!〜工作編

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ミレニアム・ファルコンのプラモデルを製作!〜基本塗装編

 

 

■デカールを使用した塗り分けとウェザリング

059

写真上は「水転写式デカール」で、下は「マーキングシール」だ。今回使用されているマーキングシールは若干伸びる素材なので、キットの凹凸になじませることもできる。ここではこの水転写式デカールを使用して、各部のポイント塗装を再現する。

 

060

デカールを使う際は、貼り込む部分を少しずつ切り取って貼っていく。

 

061 062 063

水転写デカールは非常に薄く、専用のデカール軟化剤を使うことで、キット表面の凹凸になじませる。写真はデカールを貼った後、軟化剤を塗布し5分ほど経過した状態。この状態でじっくり乾燥させれば、曲面や凹凸にも追従し、塗装をした時と同じような塗り分けを再現することができる。

 

064 065 066

劇中では、この赤や黄色の塗り分け部分は塗装が剥がれ、下地のグレーが細かく露出しているように見える。ここではデカールで塗り分けを再現しているので、この“ハゲチョロ”効果を演出するのは非常に簡単だ。カッターの先端などで、デカールの一部を剥がせば完了である。

 

●デカールの使い方について動画でも紹介!

 

067

デカールが十分に乾燥したら、ツヤを整えるために「ツヤ消しクリアー」をコートする。その後、先ほどスミ入れで使用した塗料を、さらに溶剤で薄く溶き、凹モールド周辺を中心に筆で塗料をのせ「ウォッシング」と「フィルタリング」を行っていく。

「ツヤ消しクリアー」を吹いたことで表面がザラついているため塗料が滲むように染み込み、独特の雰囲気で表面が黒ずんでいく。

 

068 069 070

エナメル系塗料による汚し塗装が終了した段階で、細かいパーツを取り付けていく。これら小パーツを取り付けた後は、エナメル塗料によるウェザリングは行わないようにする。やむを得ずエナメル系塗料を再使用する場合は、小パーツ周辺をできるだけ避けるようにしてほしい。特にパーツをハメ込んだ境い目に流れないよう細心の注意を払おう。

 

071 072

最後にGSIクレオス・Mr.カラー101番「スモークグレー」で、「ストレーキング」(雨・オイル・サビなどの“垂れ跡”)を吹いていく。本体中央部から放射状に細吹きしていくと雰囲気が出る。この作業は色を変更したり、マスキングを併用したりして変化を付けて行うとより効果的だ。

 

 

<関連情報>

バンダイ ホビーサイト STAR WARS PLASTIC MODEL

『スター・ウォーズ』公式サイト

 

(C) & ™ Lucasfilm Ltd.

上に戻る