攻殻機動隊の技術を現実に!「攻殻機動隊REALIZE PROJECT the AWARD」開催!

更新日:2020年4月19日 20:33

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日本を代表する企業や大学の研究開発社などが一体となり、「攻殻機動隊」に描かれている近未来テクノロジーの実現を目指す「攻殻機動隊REALIZE PROJECT」の発表会「攻殻機動隊REALIZE PROJECT the AWARD」が、2月11日、渋谷ヒカリエホールBで開催されました。

 

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会場内には、2015年10~11月に行われた「攻殻×コンテスト」「攻殻×ハッカソン」大会を勝ち抜いた全11チームが、『義体』『電脳』『都市』をテーマに作品を展示。来場者は、実際に説明を受けながら近未来テクノロジーを体験できる催しとなっていました。

 

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株式会社MeltinMMIによる高機能義手。「多自由度」「高出力」「自然な動き」を同時に解決しており、軽量化にも成功しています。

 

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チームProject Hecatonchairによる「緊急医療・災害対応無人機等支援システム」。さまざまなデバイスやドローンを有機的にクラウド接続できるシステムを構築。安全に飛行できるマイクロサイズドローンの展示もおこなわれました。

 

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チームSnuggeryによる「センサーで検知した実生情報から最適な発育状況を実現するサイバーフォレスト」。街路樹や、山に自生する樹木の生理データを計測し、それらの関係性から植物の生育が良い状態かどうかを診断できるシステム。

 

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チーム神戸デジタルラボ・テレパシージャパンJVによる「スマートグラスとARを併用したリアルとバーチャル体験」。スマートグラス「テレパシージャンパー」の装着により、リアルタイムで音声・視覚によるコミュニケーションをとることができます。

 

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チーム横浜市立大学 小島伸彦研究室による「攻殻機動隊の義体を支える臓器設計技術」。肝臓や骨髄といった、義体の維持に関わる臓器の再構成技術や高機能化の技術を発表。マイクロ肝臓のイメージモデルを展示していました。

 

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チーム浅草ギ研による「テレポーテーションデコット」。ヘッドマウントディスプレイの着用により、遠隔地にある人形型ロボットと同じようにを動きや声を認識できるシステムです。

 

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チームITKによる「遠隔操作可能な五指可動型ロボットハンド『ハンドロイド』」。グローブを着用した人間の手の動きに合わせた遠隔操作が可能なロボット。人間には入りづらい環境下での作業に威力を発揮します。

 

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チームShiftによる「空圧式人工筋肉 身体防御スーツCyber Protection Suit」。人口筋肉を用いた生体防御スーツ。人間がもつ筋肉や骨格の剛性・弾性機能を拡張し、外部からの衝撃を吸収・拡散します。

 

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チームBiomachine Industrialによる「視覚機能拡張インターフェースシステム」。人間の中心視野領域を直感的にズームする視覚機能拡張インターフェースシステム。ヘッドギアの要領で装着し、人間が自然に行う動作を感知して、リアルタイムでズームします。

 

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チームCIRによる「高齢者の生活支援コミュニケーションAI」。実体をもち、高齢者との会話をテキストデータに変換してクラウドに送信、そのビッグデータを解析してコミュニケーションするAIです。

 

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チームフルダイバーによる「電脳空間2016」。ディスプレイやマウスの使用を前提としたアプリケーションを、五感によるフルダイブに適した「電脳空間」として再構築。オキュラスリフトを使用したデモンストレーションもおこなわれていました。

 

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さらにイベントでは、コミュニケーションロボット1/2「多脚戦車タチコマ」を発表。試作品の足回り部分が公開されました。『攻殻機動隊S.A.C』シリーズ監督をつとめる神山健治監督も、これには「いよいよですね」と顔をほころばせていました。第2次試作機の完成は今年4月を予定しているとのことです。

 

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そして同ホール内では、「攻殻ユニバーシティ」と題して、催しに協力をした近未来テクノロジーのエキスパートである大学・大学院の先生方による特別講義がおこなわれ、その後には、神山監督、『攻殻機動隊』シリーズで脚本をつとめる冲方丁氏らが登壇しての「攻殻シンポジウム」がおこなわれました。シンポジウムは「義体」「電脳」「サイバー攻撃」などをテーマに議論がおこなわれ、可視化したサイバー攻撃がスクリーンに映し出されると、会場にはどよめきが。そのほかにも、義体が人間の性能を超えたらどうなるのか?といった議論がおこなわれ、会場はおおいに盛り上がりました。

 

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会の最後に、「the AWARD」の表彰式がおこなわれ、作品を発表した全11チームのなかから「攻殻機動隊の義体を支える臓器設計技術」を発表したチーム横浜市立大学 小島伸彦研究室と、「空圧式人工筋肉 身体防御スーツCyber Protection Suit」を発表したチームShiftが最優秀賞を受賞。記念撮影後、会は閉幕となりました。

 

「攻殻機動隊」に描かれる2029年の未来が、本当になるかも?という期待を抱かずにはいられなくなる本イベント。1/2タチコマの動向も含め、今後も「攻殻機動隊」ワールドから目が離せなそうです!

 

 

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