『ガルパン』より「IV号戦車D型 プチあんこうチーム付き限定版です!」(プラッツ)を作る<その2>

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モデラー●柳生圭太(ランペイジ)/編集・文●電撃ホビーウェブ編集部

昨年からロングランヒットを続ける『ガールズ&パンツァー劇場版』。電撃ホビーウェブでも現在、プラッツから発売されたリニューアル版の「IV号戦車D型 」の作例を製作中です。本キットが組み立て易さと再現度を高いレベルで両立させているアイテムなのは前回の記事でお伝えした通りなのですが、今回は、そんな本キットの完成した作例写真と共に、実際に改造したポイントをお届けします!

 

 

※これまでの製作の過程は、以下のバックナンバーをご覧ください。

 

IV号戦車D プチあんこうチーム付き限定版です!」(工作編)

製作・文:柳生圭太(ランペイジ)

 

さて時間が空いてしまいましたが、プラッツのIV号戦車です。前回軽く内容をレビューした通り、素組みでほぼ設定通りのIV号戦車が手に入る良いキットです。

 

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ここでは完成した作例と共に、実際にどういった部分を改修してこのキットを仕上げていったかを紹介します。

 

まずは砲塔から。前回説明したように、砲塔天面の余分なボルトは全部パテで埋めます。キューポラ前部のボルトは4つを3つに変更するので真ん中に一個リベット穴を開けます。

 

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砲塔の四方にある砲塔吊り下げ用のフックは、一体成型でややディテールが甘いので0.5ミリの糸ハンダで曲がったフックを製作。根元をアルテコパテで均しています。糸ハンダなので柔らかくヤスリ掛けもできます。こちらも一体成型となっている手すりは、デザインナイフでモールドを彫り込んで、立体的に見えるよう加工しています。

 

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砲塔(キューポラ)後部のリベット追加は穴を開けて伸ばしランナー差し込み、0.5ミリ程度残した状態にカット。線香をあてて丸めます。なんだかんだでこの方法が一番楽でキレイに仕上がります。

 

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▲リベットを追加する場合は伸ばしランナーを使った方法が楽。このように0.5ミリほど伸ばしランナーが突き出した状態から……。

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▲先端を線香などで炙ると……(火の気には十分ご注意ください)。

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▲このように、熱で先端が丸まって簡単にディテールを追加することができます。

 

同じく、砲塔側面のクラッペ周りのリベットの数も調整しています。

ちなみに砲身の上下の可動はセロテープや瞬着の点付けで渋みを調整しておくと良いですね。ずっと下を向いたまま元気の無い感じになってしまいます。もう組んじゃった人は荒業ですがマークセッターをスキマにドバドバ流し込みましょう。粘りで硬くなります。

 

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車体後部天面も写真のようにかなりリベットを埋めています。さらに左後部にスジ彫りを一本追加(赤い矢印)。後部左側の牽引ワイヤーを留めるためのフックは、位置を真ん中にズラします。排気口のフチは削ってスケールなりに見えるようウスウスにしました。

 

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車体右側面のアンテナケースは途中で切断し、チョイ短くしてプラ板で蓋をしました。また、取り付け部に空いてるデカイ二つの穴は埋めましょう。

 

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▲車体後部にはプラ材でパネルを追加。先ほど紹介した方法でリベットも再現しています。

 

後部パネルをプラ板で追加しています。リベットは先ほどの伸ばしランナー&線香で再現。

 

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フェンダー内側のバネなどのモールドは全て削り落とし。フックは逆なので内側を削り取って左右逆の外側に移植しています。

 

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予備履帯にプラ板で取り付け金具を追加。前面の履帯にもL字金具を追加。ジャッキだけがハイディテールで他との釣り合いが取れないので、3ミリ丸モールドでディテールダウンしています。

 

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今回、基本塗装にGSIクレオスの「ガールズ&パンツァーカラーセット あんこうチームVer.」、ウェザリングにはタミヤの「スミ入れ塗料」や「ウェザリングマスター」、クレオスの「Mr.ウェザリングカラー」を使用しました。

 

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戦車模型の塗装方法については悩んでいる方も多いと思いますので、次回の更新でしっかりとお届けしていきたいと思います。意外に短時間で済みますよ。

 

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付属のフィギュアは、撮影時に車体内部に厚紙で輪っかを作って、その上に強力両面テープで固定しています。

細かい部分にこだわらなければ週末モデリングで完成するのでは無いでしょうか? まずは気軽にチャレンジです!

(次回の更新は3月18日を予定しています。お楽しみに!)

 

DATA

IV号戦車D型 プチあんこうチーム付き限定版です!

■1/35スケールプラスチックキット

■発売中

■価格:7,400円(税抜)

■発売元:プラッツ

 

関連項目

『ガールズ&パンツァー』公式サイト

プラッツ

 

(C) GIRLS und PANZER Projekt

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