RVV(ラウンド・バーニアン・バリエーション)ネオファムバリエーションについての考察 【連載】電撃ロボラボPLUS Vol.12

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ついに新企画となるRVV(ラウンド・バーニアン・バリエーション)が始動! 第一回目は、かつて大河原邦男により描かれた一機「後期性能向上型ネオファム」をテーマに、「ネオファム・カスタム」としてロボラボスタッフが多角的に考証していきます。ラウンド・バーニアンの新たな魅力を切り拓く新展開に注目です!!

 

※これまでのバックナンバーも併せてご覧ください。

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海老川兼武氏(以下:海老川)「資料本での“後期性能向上型”という名称ですが、“後期”とは、どの時期を指しているのでしょうね。後期の定義が漠然としていると思いますので、名称を考え直したいと思います。例えば“改”、“カスタム”とか」

 

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03 ▲「後期性能向上型ネオファム」が掲載された資料冊子が、当時バンダイ出版課より刊行された「MJマテリアル ROUND VERNIAN VIFAM スーパーメカニック・ガイド」。こちらは海老川さん所有の貴重な一冊です。右側の画像の左下に描かれているのが、「後期性能向上型ネオファム」。

 

サンライズ井上氏(以下:井上)「ククト側との戦闘状態を指すのか、生産からを指すのか……。後期と言い切るには確かに条件の定義があいまいですよね。宇宙進出の範囲的にはククトニアン以外との接触もありそうですし、配備時期によってはククト側との決着も見えていないわけで。生産終了が見えてくると後期と言ってもいいと思うんですけど。名称の整理はアリですね」

 

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05&14 ▲大河原邦男さんによる「後期性能向上型ネオファム」を、海老川さんが新たに「ネオファム・カスタム」として描いています。ロボラボでのミーティングを踏まえて整えられた各種ディテール、元絵ではなかった脚部の追加バーニアなど要注目です! また、“塗り”の質感が大河原イラストタッチに変えてあるコダワリの部分も必見!

 

NAOKI氏(以下:NAOKI)「仕様としては、バックパックなど完全に互換性なしのスタイルで、活動範囲が宇宙に限定される感じですよね」

 

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海老川「プロペラントタンクとか、航続距離の延長に対応したような装備ですね。ツインムーバーはタンクに姿勢制御バーニア程度の軽装ですけど、こちらは大型スラスター的なものもありますね」

 

井上「見た目には宇宙用です。だからこれとは別に地上型がいるんでしょうね。このタンク部分、気になります。例えば大きさの違うタイプに換装できると考えると、航続距離や行動範囲が変えられます」

 

海老川「ツインムーバーほど長いタイプでもないですよね。あれは完全に長距離用オプションという感じで」

 

井上「短いのはオプション“S”で、サイズ違いのMとかLとか……あるんじゃないですか〈笑)。それはさておき、例えば偵察に動く時や空間戦をする時などには、デッドウェイトを落とすみたいな感じで別パーツになってはいると。航空機のフェリータンクに近いと思います。ただ、さほど長く作戦行動に従事しないとは思うんですよ。一人乗りで遠くまで行って、食事もできないトイレも行けないというのは、ないかなと(苦笑)」

 

まずはちょっとした疑問があった名称の整理から。「ネオファム・カスタム」が案として提示されました。続いて目に付く特徴のひとつである背面のディテールについて、色々と考察がされていきます。ツインムーバー装備時とは似ているようで異なるバックパック形状が、色々と想像を掻き立てていきました。

 

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09 ▲こちらは、カスタムの基準になった通常のネオファム画稿。電撃ホビーマガジン掲載時のラフスケッチから考証や立体化を経て調整されたスタイリング&ディテールにクリンナップされています。

 

海老川「RVの開発時期リストみたいなものがあればいいんですけど」

 

NAOKI「このモデルはトゥランファムの前くらいになりますかね?」

 

海老川「トゥランファムが出始めたあたりくらいなのかなと。ネオファムからの転換は想定しつつも、大量にあるネオファムを退役させるほどの余裕もないだろうと。なのでバージョンアップ対応していきますという状況でしょうか」

 

井上「2シーターのトゥランファムとは、用途が微妙に違ってくると思うんですよ。タンデムのネオファムにもまだ需要がある。ネオファムがバイファムに完全移行していればそうでもなかったんでしょうけど。そうもいかず……という状況があってこの仕様があるのでは」

 

海老川「バージョンアップですが、完全入れ替えではなく戦場に戻すのに昔からのままの部品もあれば、新規パーツもある。バイファム~トゥランファムが出てきた時期にも並行して機体も部品も生産はされていたと思うんですよね。また、ライセンス生産メーカー別の微妙な仕様違いがあるのかもしれません」

 

NAOKI「トゥランファムなどの新型開発やARVとの接触が影響してのバージョンアップというのもあるでしょうね」

 

井上「なるほど! 技術のフィードバックが絡むと開発意図などが寄り深く想像できて面白いですね。このカスタムでは機動系のユニット、スラスター等が追加されているので、機動力の向上は必須改修だったんでしょうね」

 

海老川「以前、バイファム考証の際にRV胸部にはジェネレーターが……という話をしたと思うのですが、ネオファム襟元の変更部分、ここはコアユニットのメンテナンス効率を上げるために設けられたパーツなのかなと。ここが大きく開くだけでユニット交換などが容易にできるみたいな。例えばセンサーを増設しました~と考えるよりは、しっくりくると思うんです」

 

NAOKI「前は整備をするのに面倒だったけど、ここにアクセスポイントを置くことで外観自体はあまり変える必要もなく。便利になっていると。充電なども簡単にできるような仕組みになっているでしょうね」

 

井上「稼動の回転率も上がるでしょうしね。よく見ると脇のスリットが大型化されていますよね。もしかしたらジェネレーターも新型で出力の高いタイプに交換しているのかも」
海老川「それで廃熱効率を上げるために……というのは想定できますよね」

 

一見すると通常のネオファムからの変更が分かりにくい胴体。しかし、細かいディテールや内部機構から考察のメスが入ります。続いて頭部、そして細かなディテール変更部分へと触れていきます。

 

海老川「今回の画稿を進めながら思ったのは、頭部アンテナがバイファムと同じタイプだなと。それとセンサー部はARV寄りのタイプなんだなと」

 

井上「額に付いているのは、後半のARVに見られるディテールと同じなので、なんらかの技術フィードバック的な要素がある気がします。でも、バイファムにはあったバックセンサーは見られない。トゥランファムもないので、地球側の新型は他にカメラがあるとか、別な部分で補うシステムなのかなと。このへんは想像が掻き立てられる部分では。それとウサミミ型のアンテナはオミットされている……(笑)」

 

海老川「アンテナはセンターのものに集約されたのではないでしょうか。センサー類は明らかに増えて描かれているので、間違いなく強化はされている感じはしますね。」

 

NAOKI「メインセンサー部は従来のものから幅広いタイプに改良されていて、黒いシールド的なディテールは消えていますが、バイファムやトゥランファムに似た意匠となっていますね。性能面でも近いものになっているでしょうね」

 

井上「内部のセンサー機器は固定なのかな、それとも動くのだろうか?」

 

海老川「多少は動くと思いますね。大河原さんの画稿でも動かすことはできる感じに描かれていると思います」

 

井上「続いて肩です。元画稿ではホンのわずか、微妙にディテールが変わっているように見えます。新たに改修された部品という考え方だとしても、15~20パーセント程度の性能向上だとか、微々たる強化といった感じじゃないでしょうか。でも効率がいいものができたら技術屋は変更してみたいですよね」

 

NAOKI「トゥランファム開発のおかげで効果が上がったパーツができてみたいな。肩色の違うところは推進剤の容量や効率やらが少しずつ上がったタイプという感じではないでしょうか」

 

海老川「大河原さんの画稿では足回りが描かれていないので、迷った部分ではありますが、今回の設定画ではフクラハギにバーニアを増設してみました。バイファム、トゥランファムではこの位置にもあるので、アップデートとしてあってもおかしくないのかなと。関連性も出てきますし」

 

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▲大河原さんによって描かれた、ネオファム、バイファム、ディルファム、トゥランファムの設定画(画像上4枚)と、今回海老川さんによって描かれたネオファム・カスタム(画像一番下)。今回の会議の内容を踏まえて改めて見ると、RVの開発系譜が感じられます。

 

井上「機体の運動プログラムがバイファムなどへの機種転換を経て進化していると考えます。と、なると、新型機での制御に準じた方向にバージョンアップしたことで、ネオファム本体にも同程度の運動性が求められ、そうしたアップデートが施されたと考えてよいのでは。見た目に変わったところ、そのままのところ、内部が変わっているところ、そういった部分が混在しているのでしょう」

 

NAOKI「基本の規格は共通なので、新規ユニットも容易に交換できる仕組みと考えられます。性能向上も大幅に~というよりは、部分ごとにホンの少しずつ効率が上がっていて、全体で15~20パーセントくらいの上昇率を搾り出しているような感じでしょうね」

 

海老川「これまでのRV技術の蓄積がじわじわとフィードバックされてのモデルであると。現用の軍用機でもそうですよね。安物ではないので十分に使えるうちは近代化改修などでしのいでいくみたいな感じで」

 

井上「ネオファムはある程度、宇宙作業等への運用も想定した初期RVの作りで、最新型と見比べると非効率な部分がある。それらの要素を削ってさらに戦闘向けに特化させたのがこのモデルという見方もできますよね。例えば関節の作りなども、通常タイプにおけるカバー範囲の広いものから、運動性の向上に合わせる形で可動範囲が広く、より効率的にスイングする形に変更されたりしていると」

 

といった感じで「ネオファム・カスタム」話はまだ続きますが、それは次回更新にて! さらにNAOKIさんが海老川さんによる設定画稿を基に立体試作を準備中! こちらも併せてお届けします!!

 


<ROBOT魂担当コメント>
皆様こんにちは!オカモトです。

 

ついに新企画が始動しました!
海老川さんによるスケッチの公開で盛り上がりますね~!
次週はNAOKIさんによって準備されている立体試作の披露も!?

 

さて、ROBOT魂<SIDE RV>ネオファムは、そろそろ工場から1回目のテストショットが来る予定です。こちら届き次第、実際の製品仕様等について続報をお知らせいたしますので引き続き、電撃ロボラボPLUSをチェックしてください!

 

それでは、また次回をお楽しみに~!


次回「電撃ロボラボPLUS」は、2016年3月11日(金)更新予定です!

 

 

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