地上型ネオファムがカッコよすぎてヤバい!RVVネオファムバリエーションについての考察5【連載】電撃ロボラボPLUS Vol.16

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RVV(ラウンド・バーニアン・バリエーション)、前回に引き続いて地上改修型ネオファムについての話を進めていきます。地上限定という運用シチュエーションを想定して、さらに必要なディテール面や専用オプションの可能性などを詰めながら、深い説得力を持たせるファクターを抽出しつつ、その存在理由を明確にしていきます。
また、後期性能向上型から引き続き、NAOKIさんによるROBOT魂ネオファム改造作例の続報もお届けします! 

 

※これまでのバックナンバーも併せてご覧ください。

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ネオファム地上改修型の型式番号、データはどう考える?

 

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海老川兼武さん(以下:海老川):後期性能向上型など”○○型~”という名称の付け方ですが、この頃(80年代)はよく見られますよね。ある種のルール的な感じなんでしょうか? 後で型式番号を決めよう~となった時に、例えばザクの地上型なら”MS-06J”とか、そうした番号の割り振りの方向性が見えてくればとは思ったのですが。

 

サンライズ井上さん(以下:井上):とりあえず、わかりやすく形状や特徴、仕様などを言葉にした”○○型~”が多いですよね。これは「MSV」が由来であるかなと。バリエーション物はガンダム以外でもダグラムとか、リアルロボット系が確立してきたこの頃に色々と出始めますけど、あくまでちょっとしたイレギュラー的なものでして。存在を作品とセットのルーティーンで考え始めるのはもう少し後になりますね。

 

海老川:ネーミングのノリそのものは、MSVのそれと同じなんですね。

 

井上:そうですね、例えば後期性能~は“配備が進んで後半の生産”だから、地上~は“使われる場所が地上”といった感じで。もうMSVのソレと同じで、ディープな言い方をしていったと。今は型式もすっかり定着していて、メカ通な人はザクのJとかDとかの表記で、何型、何仕様みたいなのがすぐに分かりますよね。

 

海老川:まあ、初代MSV以降もガンダムでは踏襲されていますし、その言い方がフィットする土壌ができているのではないかと。○○型~は一番分かりやすくて馴染みやすいでしょうね。

 

RVVの型式番号、データについては、今後バリエーションが一通り揃ったところで考え、纏めていこうという構想でおります。その指標のひとつともなるネーミングの基準は、オーソドックスな方向性で行こうという話になりました。

 

オプションの有無、変更ボリュームの程度を考える

 

井上:スリング・パニアー装着の有無で、地上改修型ではナシにしましょうと話しましたけど、例えば”ネオファム地上型”なら、離れたところに移動、展開するのに、スリング・パニアー的な装備を取り付けるのかな? とちょっと考えました。

 

海老川:ディルファムと同様に拠点防衛向けという運用コンセプトの地上改修型では、必要ないものと思ってはいますが。地上用向けの移動オプション装備として……トゥランファム型のスリング・パニアーを先行生産して……みたいな案もちょっと考えましたけど、どうでしょうかね?

 

井上:ディルファム隊の指揮を担うという話があったでしょう、そこでネオファムにちょっと特別な装備を設定するというプランがなんとなく頭に浮かんだ訳です。

 

スリング・パニアー装備案、いわゆるネオファム純正のタイプではなく、トゥランファムのタイプを先行で取り付けるというちょっとトリッキーなアイデアも出ましたが、とりあえずはネタのストックとしておくことに。

 

サンライズ渋谷さん(以下:渋谷):これ、足の裏のディテールはどういう感じなんでしょうね? 当然、宇宙用とは違ってくる気がしているのですが。

 

海老川:滑り止めのスパイク的なものがある雰囲気ですかね? ディルファムはどういう処理だったかな?

 

NAOKIさん(以下:NAOKI):とりあえず底面にミゾは入ってはいたけど、結構ベタ足な感じだったような?

 

井上:ダグラム以降の作品では足裏の設定が起こされているんですよ。模型で再現しなきゃいけなくなったので、ちゃんと用意するようになったと。ディルファムは、わりと地上型っぽくなってはいますね。気持ち凸凹がある感じで。

 

海老川:確かに、バイファムの物とはちょっと違う雰囲気ですね。

 

井上:バイファムなんかは縦にライン状の溝が入っていますけど、ディルファムはちょっと入り組んだ形状の溝になっていて、線の数も多く、より踏ん張れそうな雰囲気にはなっているような。

 

NAOKI:ネオファムはどうでしょうね? うーん、これは縦溝があったり、四角い凹みらしきものがあったりと、どっちつかずな感じですね(苦笑)

 

井上:まあ、アニメ作画用の設定だけでは、紐解けない部分もありますよね。例えば滑り止めにゴムパッドみたいなものが嵌めてあれば、踏ん張りもかなり違ってくると思いますし。

 

渋谷:ディテールのデザイン画は存在しませんけど、ネオファム地上型ではそれ用のタイプとなるパーツに切り替えられるのかなという気はしていますね。これは歩行の際はドタバタと進むようなイメージでしょうか?

 

井上:ローラーダッシュやホバーみたいなのはないから、そうでしょうね。足の裏も各RVである程度、共通となるディテールにしてくれると規格とかイメージしやすいのですが……、ディルファムは特に、地上型だから変えないと……的な感じでバイファムやネオファムとは異なる感じにしたのかな~(笑)

 

海老川:ネオファムに関しては、あまり地上合わせで大きな変更が……ということは考えなくていいと思いますね。あくまで一時しのぎの代用品としての改修……という初期の機体コンセプトからブレてくると思うので。

 

NAOKI:ソール部分に保護パッドが貼ってあるような考え方はいいと思いますね。ディテールはほぼ変わらないものの、材質変更で微妙に対応はさせている感じで。

 

井上:戦車を公道で走らせる際は、履帯で路面が傷つかないように保護パッドを付けるのですが、それとも同じようなイメージですね。これは耐久性があまりないけども、金属と路面がガチャガチャと擦れあう音が反響するのを防止する効果もある。仮にRVの足元に兵士がいたとして、衝撃音は少しでも軽減されるほうがメリットはあると思いますし。ひとつのディテール処理として、例えばソール部のゴム素材と金属素材との間で色が異なっている描写があったりすると、なんとなくそういう装備が設定されているのね……とマニア心はくすぐられますね(笑)

 

NAOKI:スリング・パニアーに話を戻すと、大げさにシルエットが変わるオプションが出ることで急場しのぎ感が薄れると思います。なので重箱のスミを突くような変更、処理というのが、この機体にのコンセプトには合っている気がしますね。

 

といった感じでネオファム地上改修型のディテール等について、さらにディープな議論を進めた今回のロボラボ、いかがだったでしょうか? 次回更新ではまとめと新たなRVVの話題をお届けいたします! 乞うご期待!! この後はNAOKIさんによる「ネオファム地上改修型」作例をお届けします!

 

 

ネオファム地上改修型作例(作●NAOKI)

前回、途中状態をホンの少しだけお見せしたネオファム地上改修型。こちらもベースはROBOT魂のサンプル仕様を使い、頭部やシールド、バーニアカバーなどのディテール変更部分や武器を新たに作り起こして製作しています。こちらも基本はベースモデルのギミックが活かされるように加工してあるので、アクションポーズも付けられます。

 

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06通常のネオファムからの主な変更点は頭部アンテナ、左肩のシールド、および各部バーニア等。海老川さんの画稿におけるディテール変更部分を細かくリサーチし、再現している。

 

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08前回の更新にて掲載した、ネオファム後期性能向上型作例とのツーショット。実際に立体を並べることで、宇宙、地上、各々の仕様に見られる個性の違いが際立って確認できる。2体とも通常のネオファムから大きくパーツ形状が変わっている部分は少ないが、印象がはっきり変わったように映る。

 

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12ROBOT魂ネオファムの関節部分が活かされているので、こちらもアクションポーズを付けることが可能。武装は新たに描かれたロケットランチャータイプの物をチョイスし、製作している。

 

ROBOT魂〈SIDE RV〉ネオファムの受注締切が目前に迫る今、改めてネオファムの無限に広がる魅力を再認識させられた、今回のロボラボPLUS。次回もご期待ください。

 


 

<ROBOT魂担当コメント>

こんにちはオカモトです!

 

今回は「ネオファム地上改修型」考証の続きに合わせて、NAOKIさんによる作例も完成!
自分は初見で、がらっと雰囲気が変わったな~という印象を受けました。前回掲載となった「後期性能向上型」とは異なっている新規ディテールも然ることながら、カラーがディルファムと同系色の緑主体となったことで、新鮮なイメージに映りましたね。
これまで色々と議論されたり、画稿が起こされたりして考証が進められてきた「地上用」のディテール解釈がいざ形になった姿を見ながら、あらためてネオファムは無限の可能性がある機体だと感じました!!

 

各作例のベースとなっているのは「ROBOT魂 <SIDE RV> ネオファム」!
締切日はいよいよ来週の4月20日(水)23時となります! ぜひお申込み忘れのないようにチェックしてください!

 

http://p-bandai.jp/item/item-1000101802/

 

それでは、次回をお楽しみに!!

 


 

次回「電撃ロボラボPLUS」は、2016年4月29日更新予定です!

 

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