『仮面ライダーアマゾン』Blu-ray BOX発売記念 岡崎徹さん&松田洋治さんが約40年ぶりの再会!!

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取材●浅井渚/編集●電撃ホビー編集部

1974年から1975年にかけて放送された仮面ライダーシリーズ第4作『仮面ライダーアマゾン』。他の仮面ライダーとは一線を画す独特の世界観と、野性味あふれるアクションは、シリーズ最大の異色作との呼び声も高い本作。このBlu-ray BOXが、2016年10月5日に発売決定! このBOXには、新規映像特典として、主人公の仮面ライダーアマゾンを演じた岡崎徹さんと、岡村マサヒコを演じた松田洋治さんによるスペシャル座談会「40年目の再会!! アマゾン×まさひこ 岡崎徹・松田洋治 対談」が収録されます。

 

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プライベートではお会いになる機会もあったというお2人ですが、公の場に2人そろって登場するのは約40年ぶり。ファンにはたまらない顔合わせです!
そこで今回は、久々の再会を果たしたお2人に、現在のお気持ちや、当時の撮影風景などについてうかがいました。

 

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――それではまず、撮影当時の思い出などからお聞かせください。

 

松田:当時は「寒かった!」っていうことと、子どもながらに俳優として現場で演じるという気持ちと、いち視聴者として子ども心に仮面ライダーを楽しむというか、ほかの子どもたちより先に仮面ライダーアマゾンを見たり知ったりしている、ということに対する優越感というのがありました。ふたつの自分を行ったり来たりしながら過ごしていたのを、何となく思い出しつつあります。

 

岡崎:今の松田さんのお話を聞いて、私の当時の演技力や芝居に対するものの考え方は、非常に浅かったな、と思いました。当時は客観的に自分を見られる余裕なんてなく、毎日が必死の連続でした。松田さんは当時から「天才子役」と呼ばれていましたが、それが今になってよく分かります。あの年齢でそこまで意識できるというのは、本当に天才じゃないとできないことだと思います。
あのかわいいマサヒコ少年に、仮面ライダーアマゾンという番組も、主役の私も、本当に助けられていたと思います。よく「岡崎、いいな。楽だな、松田くんがいるから」と当時言われましたけど、今また新たに痛感します。松田さん、ありがとうございます(笑)。

 

松田:いえいえ……僕も大人になって分かりましたけど、動物と子役には勝てないですから(笑)。

 

岡崎:動物はモグラ獣人でしたけどね(一同笑)。

 

――その『仮面ライダーアマゾン』がBlu-rayで発売されます。ここに注目して見てほしい、というところがありましたらお願いします。

 

松田:少々怖いというか、「いいのかな」というのが正直ありまして……。アナログの画質に比べて、なんせ今度は現存していたネガから起こしたBlu-rayですから、相当鮮明ですよね。鮮明であるということは、つまり粗がすごく見えるということで(笑)、作り物の作り物感がそのまま見えることにもなりかねない。でも、そこを逆に楽しんで、CGではない、手作りの造形物で演じているという手作り感、あえての人工感というのを、Blu-rayの画質で楽しんでいただければな……と思います。

 

岡崎:歴代のライダーで主役をやられた方というのは、相当危険なシーンをやっているんです。私もふたつほど挙げますと、ひとつは遊園地のジェットコースターのレールに一番下から飛び乗って、足でレールを登って行って、一番高いところから降りてくるシーン。命綱も何もなしでした。でも、当時の衣装は裸同然だから、高いから怖いのではなく、寒くて震えていましたね。一番上まで登ると、本当に小さなスペースですけど、ちょっと逃げるところがあるんです。そうしたら、「ジェットコースターを見たアマゾンが、『敵が来たのか!?』と驚いて、なるべく引き付けた状態で後ろへ逃げてください」と言われたんです。逃げそこねたらジェットコースターと心中ですよ(笑)。
それから、ビルとビルの間をロープでつたうというシーンの撮影。下を見れば人が通っているし、マットだってもちろん敷いていない。でも、スタントマンがなかなか到着しなくて、ずっと待たされていたんです。それで、「もう数分待ってその人が来なかったら、僕がやります」と言って、本当にやりましたよ。

 

今では信じられないようなことですが、そういうのを平気でやっていました。高いところは本当は苦手なんですけど、僕が自分でやれば早く済むし、何より本人がやるのが一番いい。映画にしてもテレビにしても、みんなで何かを作り上げる、みんなの力を合わせた「総合芸術」だと意識していたからやれたんでしょうね。

 

今見るとそれほど恐怖感が伝わるような映像ではないので、ちょっと残念ですが……(笑)。そうやって体当たりでやっていたということを知っていただければ嬉しいです。

 

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――それでは、松田さんにおうかがいします。子どもの頃の自分にとって、撮影の時に一番嬉しかったことは何でしたか?

 

松田:岡崎さんや、(立花藤兵衛役の)小林昭二さんもそうでしたけど、皆さんがすごく大事にしてくださいました。特に、大野剣友会の皆さんはとても仲良くしてくれましたね。
大人になって今考えれば、現場で唯一いる子どもで、しかもかなり重要な役をさせていただいていましたから、相当この子どもを大事にしないと、大人的にも困ったんだろうと思うんですよね(一同笑)。かなりみんなが機嫌をとってくれていたんだと思います。とにかくかわいがってもらいました。

 

当時は、業界全般が子役に厳しかった時代だったんですが、その世界の中ではすごく大事にしてもらったと思います。ですから、現場に行くのがとにかく楽しかったのをよく覚えています。イヤだったとか、おっくうになったという記憶は全くないですね。

 

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――では、そんな松田さんに接していた岡崎さんは、松田さんをどんなふうに見ていらっしゃいましたか?

 

岡崎:僕は若いころから子どもが好きだったので、松田くんは本当にかわいいなあ……と思っていました。演技がうまいとかより、かわいいという気持ち一色でしたね。お芝居が始まると、少し舌っ足らずなしゃべり方で、「ねぇアマゾ~ン」なんてあの声で言われて、とってもかわいかったんです。
アマゾンはマサヒコ少年に対してものすごく優しいですが、あれは演技じゃなくて地なんです。僕は「かわいいな」と本当に思わないと、お芝居でそういう顔をできないんですよ(笑)。

 

――その当時からもう40年以上がたちますが、現在のお互いの印象はいかがですか?

 

岡崎:お互いに確実に年を取りまして、松田さんもこれからもっと年を取っていくわけで(笑)。年齢的なものからは逃げられませんね。でも、あれからなかなか松田さんとお会いして、ゆっくりお顔を拝見するという機会がなかったものですから、じっと見てお話している時、当時のマサヒコ少年のまま大人になっているな……というイメージがあります。笑ったりするとそのままですもんね。それが嬉しいです。

 

松田:いつまでも貫禄がつかないだけなんですけどね(一同笑)。でも、岡崎さんも、同い年の方々と比べたらものすごく若いですよ。僕も割と同世代と並んだら、よく言えば若く見える、ようは全然貫禄がないんです(笑)。岡崎さんも同世代の方と並んだら全然お若いと思います。大学生ぐらいのお孫さんがいてもおかしくない歳だなんて見えませんよね。この業界、割とそんな方は多いですけど(笑)、それでもすごくお若いですよ。

 

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――それでは最後に、ファンの皆さんへ一言ずつお願いします。

 

松田:仮面ライダーアマゾンは、設定というか話というかが、ちゃんと考えるととても深いものです。当時もですし、現代にも通じる問題点を鋭くえぐっている。石ノ森先生もそこがとてもお好きだったと聞いています。今回、Blu-rayで発売されるということもあって、見てくださる方も、ある程度以上の年齢の方が多いと思います。ですから、石ノ森先生の考えた設定の深さが、いかに現代にも通じるか、むしろ現代のほうが切実な問題として我々の身近にあるものだということを、改めて見て感じてもらえれば、と思います。

 

岡崎:私もお話しようと思っていたことを、当時のマサヒコ少年がすべて語ってくれました(笑)。アマゾンという作品は、人間が生きていく上で大切なものを、何か教えているような気がします。映像を見て、そうした部分を汲みとっていただき、いつまでも仮面ライダーアマゾンを愛し続けていただきたい。これが、私からのお願いです。よろしくお願いします。

 

――本日はお忙しい中、ありがとうございました。

 

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DATA

仮面ライダーアマゾン Blu-ray BOX

  • 価格:29,000円(税別)
  • 発売元:東映ビデオ/販売元:東映
  • 初回限定特典:特製スリーブ(※限定生産品です。在庫がなくなり次第、通常の仕様での販売となります)
  • 封入特典:ブックレット
  • 映像特典(予定):40年目の再会!! アマゾン×まさひこ 岡崎徹・松田洋治 対談/獣人図鑑/アートギャラリー/TV-CM(コンドラー)
  • 原作:石ノ森章太郎
  • 出演:仮面ライダーアマゾン=岡崎徹、岡村リツ子=松岡まり子、岡村マサヒコ=松田洋治、立花藤兵衛=小林昭二 ほか

 

 

関連情報

 

(c)石森プロ・東映

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