素組みでガンプラ! ~シナンジュ チタニウムフィニッシュ~ 前編

更新日:2014年11月13日 23:10

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ガンプラの楽しみ方は人それぞれ。合わせ目を消したり全塗装して“ガチ”で仕上げていくのも楽しいけれど、せっかく色分けが再現されているガンプラだから、そのまま組んで楽しむのもアリでしょう。

 

そこで本コーナーでは、プロモデラーの桜井信之氏に、充実した作業環境のない方にもガンプラ作りを楽しめるように、超基本からちょっとしたワザまで、素組みで作る際の“コツ”を紹介してもらうことにしました。少しの手間で十分楽しめる“素組み”の楽しさを、味わっていただければと思います。

 

プラモデルの中には通常版とは異なり、〈メッキ版〉と言われる特殊なコーティングを施したものがあります。限定版で販路が限られていることが多いのですが、主役級のアイテムは通常販売されているものもあります。今回は「HGUC シナンジュ チタニウムフィニッシュ」を使って、〈メッキ版〉プラモデルの製作方法をご紹介します!

 

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■HGUC 1/144 MSN-06S シナンジュ チタニウムフィニッシュ(機動戦士ガンダムUC)

~メッキ版の製作方法~

 

●今回使った道具
ニッパー
カッター

 

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1 〈メッキ版〉プラモデルは、この様に美しいメタリック調のランナーで構成されています。これはプラモデルの成型色がメタリックなわけではなく、通常のプラスチック素材にメッキ調の特殊な塗料でコーティングされた商品です。

 

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 まずはパーツの切り離し。通常のプラモデルよりもゲートを多く残して切断します。この時、最も注意することは、この美しいコーティングをニッパーの刃で傷付けないようにすることです。

 

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 ゲートを多く残してパーツを切り離した後、再度余分なゲートを切断します。断面がキレイになるように、切れ味の鋭い薄刃ニッパーなどでカットします。切断位置を決めたら、一気にゲートを切った方が切り口はスパッとキレイに仕上がります。

 

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 ゲートの切断にカッターナイフを用いるのもいいでしょう。デザインナイフよりも、通常のカッターナイフの方が、“刃”をパーツに接近させることができます。同じように切断ポイントが定まったら 、上から押し切るようにゲートをカットします。

 

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 さて、問題はゲート跡の処理です。ランナー状態でメッキ調塗料をコーティングしているため、切断面はプラの成形色が露出してしまいます。試しに不要部分であるランナーを切断してみました 。このプラモデルの成形色は赤なのがわかります。

 

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 そこでこのゲート切断面に塗料を塗って、断面をリカバーすることが大切です。メタリック調のコーティングなのでMr.カラーGX202「GXメタルレッド」を塗ってみます。メタリックカラーは銀系の粒子が塗料に混入しているので、塗るだけで美しいメタリック色が再現できる塗料です。

 

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7 こちらはMr.カラー47番「クリアーレッド」です。透明感のある赤で下地の色を透過する特徴があります。メタリック塗料では、塗料に含まれる粒子が目立ち過ぎると感じる場合はクリアーレッドを使うのもいいでしょう。

 

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 〈メッキ版〉キットのメタリックは粒子が非常に細かく、メタリック塗料ではかえってゲート跡が目立ってしまうと判断し、ここでは「クリアーレッド」を使いゲートの切断跡をリカバーしていきます。成形色の赤に「クリアーレッド」の深みが加わり、全体のメタリックに自然に溶け込んだ感じに仕上がります。

 

今回はここまでです! 続きの後編は2014年8月14日に更新予定なので、お楽しみに!!

 

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(C)創通・サンライズ

 

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