『進化した点とは?』新シリーズ「ガシャポン戦士f(フォルテ)」 開発者にインタビュー!

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2016年8月下旬開催のイベント「C3TOKYO2016」会場で発表された、ガンダムのカプセルトイ新シリーズ「ガシャポン戦士f(フォルテ)」と「機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」(⇒【C3TOKYO2016速報レポート】ガシャポン新シリーズ「機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」や食玩「ASSAULT KINGDOM クィン・マンサ」に大注目!)。

 

電撃ホビー編集部では、この大注目の2シリーズに携わるキーマン、バンダイベンダー事業部の開発担当者・K澤さんにインタビュー取材を敢行。前編となる今回は「ガシャポン戦士f(フォルテ)」の特長や魅力についてお届けします!

 


 

「ガシャポン戦士f(フォルテ)」は、モビルスーツをSD体型で立体化する「ガシャポン戦士DASH」を引き継いだシリーズです。「ガシャポン戦士DASH」と地続きながら、さまざまなポイントが強化、改良された注目のラインとなっています。

 

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▲「ガシャポン戦士DASH」シリーズの進化系となる、新シリーズ「ガシャポン戦士f(フォルテ)」。

 

 

 

過去商品のノウハウが活かされるガシャポン新シリーズ

 

――まずは今までどんなお仕事に携わられていたのか教えてください。

開発担当:最初は食玩の営業として、さまざまなキャラクターアイテムの商談をして回っていました。そして、営業から開発に携わるようになり、『ワンピース』や『ラブライブ!』、『ガンダム』といった作品の食玩アイテムを開発。「FW GUNDAM CONVERGE(ガンダムコンバージ)」や「ASSAULT KINGDOM(アサルトキングダム)」第7弾以降、そして、同シリーズのフルアーマー・ユニコーンガンダムを担当しました。また、「FW GUNDAM CONVERGE ♯」シリーズの立ち上げもさせていただきました。

 

この春からガシャポンの、『ラブライブ!』商品や、その他ハイターゲット向けキャラクター、「ガシャポン戦士」の開発担当になりました。そして、このたび「ガシャポン戦士f(フォルテ)」と「機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」という新シリーズを立ち上げさせていただきました。

 

――「ガシャポン戦士f(フォルテ)」の特徴を教えてください。

開発担当:「ガシャポン戦士f(フォルテ)」は、“ガシャポン戦士”という30年もの歴史を持つシリーズの系譜である、ということが最大のポイントです。

 

その30年の流れの中で、昨年2015年「ガシャポン戦士DASH」が生まれ、さらなる進化を目指して、過去商品のアンケート等を改めて分析、お客様の意見を集約し、「DASH」を受け継ぎながら、仕様をよりお客様が求めるものに落とし込んだのがこの「ガシャポン戦士f(フォルテ)」です。

 

ちなみに、私がガシャポン担当となって初めての仕事は、「もっと良いものを提供しなくては!」という気持ちから、金型製作に入る直前の「DASH」第8弾の原型を国内に引き戻し、改修したことでした。本来、金型に入る直前の原型を再調整したりはしないのですが、限られたスケジュールでできる限りのことをしようと、機体の武装まわりの大型化を中心にバランス調整をかけさせていただきました。特に大きく調整を入れたシナンジュに関しては、ライフル、シールド、兵装ウィングを3まわりくらい大きくしてシルエット感を出すように調整しています(⇒「ガシャポン戦士DASH08」の詳細ページ)。

 

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▲「ガシャポン戦士DASH08」のシナンジュ。

 

――確かに「ガシャポン戦士DASH08」のシナンジュは、「ガシャポン戦士f(フォルテ)」のプロトタイプのような印象があります。

開発担当:武器のサイズ変更などをしながら、お客様の声を拾い集め、どのような要望があるのか?を再精査し、従来の「DASH」へ反映していくことで、「ガシャポン戦士f(フォルテ)」のフォーマットになっていきました。

 

――つまり、「DASH」とは連続したシリーズなのですね。

開発担当:そうですね。どんなに「お客様の声を集めて反映させました」と言っても、今までコレクションしていたものと異なるまったく新しいフォーマットにしてしまっては意味がありません。「DASH」のコレクションや資産をしっかり活かせるアイテムの仕様、地続きのラインナップ、サイズ感を意識して設計しています。例えば、武器のグリップなどの規格をあわせており、サイズ感も同じのなので、従来の機体と並び立つようになっておりますし、互換性もあります。

 

「DASH」から引き続き、コレクションしていただければ幸いです。“リセット”ではなく、“コンティニュー”となっているのが「ガシャポン戦士f(フォルテ)」です。

 

これは私が担当させていただいていた食玩「FW GUNDAM CONVERGE」の新シリーズ「#」を立ち上げたときと同じ感覚です。「より良いものを提供する」というテーマを持ちつつ、「集める楽しさ」「継続したコレクションの喜び」を損なわないように極力気を遣っています。

 

――「変更した部分」と「変更しなかった部分」は具体的にどこになるのですか。

開発担当:絶対的に変えなかったのは、サイズ感と頭身です。「ガシャポン戦士DASH」は前シリーズ「ガシャポン戦士NEXT」と比べ、変化した頭身が特徴のひとつだったので、そこは継続しています。

 

意識的に変えた点は、ちょっとした細部のデザインと武器や羽などのシルエット感です。「DASH」シリーズは、第1弾から第8弾まで発売するたびに少しずつ変わってきてはいました。大きな変化だと、例えば、第7弾の股関節構造の改善など。ただ、コレクションアイテムである以上、弾を追うごとに違うものになっていってしまうというのは好ましいことではありません。今までの進化を集約し、継続して同じフォーマットで並べられるようにまとめ上げたものがフォルテです。移行にあたってのわかりやすい変化はカメラアイのクリア化と、肩のジョイントですね。

 

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▲「ガシャポン戦士f(フォルテ)」収録のHi-νガンダム、その頭部まわり。肩はジョイントがシンプルなダブルボールジョイントとなっています。「DASH」から進化したというディテールや、クリアパーツになったカメラアイにも注目。

 

開発担当:肩のジョイントに関しては「NEXT」から続いていたものですが、「DASH」になった際に頭身を上げて、肘にもジョイントを入れたことで、ジョイントを含めた気持ちの良い全身バランスの実現がやや難しくなっていました。ここはお客様からの指摘も多かったところです。その肩を改善しつつ、かつ今までのDASHの遊びざまである、「可動」を極力損なわずに……というところで、ダブルボールジョイントを採用しました。可動を担保しつつ、デザイン感はより良いものに変更できたのではないかなと思います。

 

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▲肩の可動範囲は担保され、ポージングはまったく問題ないレベル。手首は差し替えが可能で、平手にできるのも嬉しいですね。

 

――ホビーイベント「C3TOKYO」で初めて展示されていましたね。反響はいかがでしたか。

開発担当:たくさんのお客様に写真を撮っていただき、注目していただけたかなと思います。「価格が変わらない」というところで衝撃を受けた方が多かったみたいです(笑)。全体的にはおおむね好印象だったかなと、ひとまず胸をなでおろしているところですね。

 

ただ、パネルの展示だけでは伝えにくい点があったと反省しています。「NEXT」から「DASH」に引き継いでまだ1年目だったので、「また新しいものになってしまうのか」と不安をおぼえるお客様もいらっしゃったと思います。そこは、継続して「コレクション」できる商品として考えているので、どうかご安心ください。

 

――確かに、パーツが増えたり素材が追加されたりしているのにお値段据え置きは驚きです。

開発担当:正直なところ、より良いものを!というのを突きつめすぎて、少し利益度外視な部分はありますがそこに関しては……全力の企業努力です(笑)。頭部のクリアパーツや手首パーツなど、「ガシャポン戦士」シリーズを支持してくださっているお客様のために、バンダイの技術を集約して頑張らせていただいています。

 

――ユーザーとしては、価格以上のバリューがあるアイテムを手に入れられるのは嬉しい限りです(笑)。「ガシャポン戦士f(フォルテ)」第1弾の機体選定も、「DASH」の展開を受けてのラインナップということですよね。

開発担当:繰り返しになりますが、連続性についてとても重視しています。当初のラインナップ案にバンシィ・ノルンはありませんでした。ただ、直前に発売となる「ガシャポン戦士DASH08」が『機動戦士ガンダムUC』を強くフィーチャーしていたので、大ボリュームの機体になるけれど、ラインナップに加えたほうがいいと思ったのです。

 

ここにメインとして、リニューアルの象徴になる機体のHi-νガンダムがラインナップしています。この2体をガンダムの世界観、「ガシャポン戦士」シリーズの双方からつなぐ存在として、ギラ・ドーガ2種も加えました。ギラ・ドーガは、「ガシャポン戦士DASH08」のギラ・ズールと武装の互換性がありますので、ランゲ・ブルーノ砲を装備した姿にもできますよ。

 

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▲「ガシャポン戦士f(フォルテ)」のギラ・ドーガに「ガシャポン戦士DASH08」のギラ・ズール(アンジェロ機)装備のランゲ・ブルーノ砲を装着した姿。グリップも握れて、フィット感は完璧です。

 

――おお!! CCA-MSV風になるのですね!

開発担当:ちなみに……ガシャポン担当となる直前にちょうど、食玩「CONVERGE」でギラ・ドーガ(「♯」シリーズの第3弾と第4弾に収録)を作っていたんです。人生でこんなに連続してギラ・ドーガを作るとは思いませんでしたね(笑)。

 

そして放送直前の“旬”な枠として、新ガンダムの主人公機であるガンダム・バルバトスルプス。最後の武者頑駄無摩亜屈に関しては、以前に武者精太がいて、プレミアムバンダイで隠密頑駄無をはじめとする忍群の3体を発売していたので、武者の展開を強化する意味を込めて早めに掘り下げました。これから連続して出てくるかはまだ謎ですが……とか言って、「C3TOKYO2016」で展示したパネルにはもう武者仁宇について触れているんですけどね(笑)。

 

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▲「C3TOKYO2016」での展示パネルに描かれた、今後のラインナップ? の開発画稿群。

 

開発担当:今後は武者系のような、従来のSDガンダムファンが求めるところも積極的におさえていきたいと思います。
「ガシャポン戦士」シリーズ、恒例のユニーク枠といいますか。こういったラインナップはぜひ今後も入れていきたいですね。

 

――最後に、これから「ガシャポン戦士f(フォルテ)」をコレクションする方にメッセージをいただけますか。

開発担当:「ガシャポン戦士」シリーズを購入してくださっている皆さま、本当にありがとうございます。これまでのコレクションを裏切らないようなシリーズをこれからも展開していていきますので、ご期待ください。

 

また、この「ガシャポン戦士f(フォルテ)」でガンダムのガシャポンアイテムに興味を持っていただいた方にも楽しんでいただけるよう、アイテムや仕様についてこれからも突き詰めていく予定です。気になった方は、ぜひ手に取っていただければ幸いです。

 

――本日はありがとうございました!

 

(9月某日・バンダイにて)

 

 


 

 

「ガシャポン戦士DASH」と同じ遺伝子を持つ新シリーズ「ガシャポン戦士f(フォルテ)」。「DASH」を活かしたコレクションとしての展開に今後も期待できそうです!

 

 

 

DATA

ガシャポン戦士f(フォルテ)

  • 完成品フィギュア1セット
  • 全6種
  • 1カプセル300円
  • 2017年1月発売予定

 

関連情報

 

(C)創通・サンライズ
(C)創通・サンライズ・MBS


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