『ダブっても困らない!!』ガシャポン新シリーズ「機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」のキーワードは“重装備”!

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2016年8月下旬開催のイベント「C3TOKYO2016」会場で発表された、ガンダムのカプセルトイ新シリーズ「ガシャポン戦士f(フォルテ)」と「機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」(⇒【C3TOKYO2016速報レポート】ガシャポン新シリーズ「機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」や食玩「ASSAULT KINGDOM クィン・マンサ」に大注目!)。

 

電撃ホビー編集部では、この大注目の2シリーズに携わるキーマン、バンダイベンダー事業部の開発担当・K澤さんにインタビュー取材を敢行。後編となる今回は「機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」の特長や魅力についてお届けします!

 

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「機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」は完全新規となるシリーズで、高い頭身にアレンジされたモビルスーツに豊富な武装を組み付け、そのシルエットの変化や武装バリエーションを楽しむという、お手軽ながらも奥の深い新ホビーです。本体の可動ポイントが首、腰、肩、肘、手首、股関節、膝、足首と極めて多いのも特徴。

 

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▲より高い頭身と全身可動、そして武装の組み換えと装着が楽しめる野心的な新シリーズ「機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」。

 

 

 

重武装と差し替え、可動を楽しめるスーパーシリーズ

 

――「機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」は、「ガシャポン戦士DASH」や「ガシャポン戦士f(フォルテ)」、そして食玩「CONVERGE」とも異なるコンセプトのアイテムですね。

開発担当:実は、本シリーズは私がガシャポン担当になる前、食玩アイテムの開発をしていた時に取り組んでいたものなんです。そのときのコンセプトは、頭身の低くてかわいらしいデフォルメのモビルスーツが、リアルサイズの巨大な武器を大量に装備する……というものでした。Sガンダムのディープストライカーや、ネオ・ジオング、デンドロビウムのようなイメージですね。武装の中にうずもれていって凶悪な姿になっていくっていう……。ああいった機体の魅力や快楽を、さまざまなモビルスーツで表現できる!という企画でした。

 

結局、私が今年からガシャポンを担当することになり、食玩では企画を継続しないことになったので、それならばもらっていきますねってことでガシャポンで実現することにしました(笑)。いろいろ仕様を検討し、最終的に本体も含めた総合的なシルエット変化をテーマに、武装と合わせ、本体のシルエット感もより重視したスタイルに落とし込んでいきました。それに、当初、可動はなく、動くのは首と肩と足首だけという想定だったんですよ。浮遊ポーズと簡単な構えが取れればと思っていたのですが、「ここ動くと楽しいよね」とか、「ここってこうしたいよね」と仕様を追加していったら、肘が動くようになり、膝が動くようになり、股関節、腰が回って……と、あれよあれよとほぼフル可動になってしまいました。可動をウリにした商品ではないので、武装の保持上可動をあえてさせない箇所というのも存在はしますが、当初想定よりものすごいスペックが上がってしまいました(笑)。

 

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――これは……価格が気になります!

開発担当:あれもこれもとわがままを詰め込んでいってしまったため、普通に作ったらとんでもない価格になるスペックなのですが、共通した武装の互換性を担保するために本体フレームは共有になっていたり、目に見えない部分でのコスト調整を行っていたりします。

 

結果、何とか500円におさめることに成功(?)しています。こちらも「ガシャポン戦士f(フォルテ)」と同じで、「全力の企業努力」です(笑)。

 

――肘や膝などの関節の位置は現状、どの機体でも同じなんですね。

開発担当:そうです。そこがまさに強みでもあって、これによって最大の特徴である“武器の組み付け”がどんな機体でもできるのです。汎用の武装が大量に用意されるシリーズなので、必然的な流れでもありました。だから、「この機体はこの武器を持てないよ」みたいなマイナートラブルは、基本的に発生していません。例えば腕のシールドは、各機体の腕の形状に左右されないように、肘の共通ジョイントにさすようにしています。

 

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▲シールドの接続軸。肘へ直接接続されるのが確認できます。

 

――デザインの完成度が高い『機動戦士ガンダム』で、“自由に組み換える”というのはそのデザインを崩す、難易度が高い遊びにも思えますが……?

開発担当:テーマとしては、「組み換え」ではなく「組み付け」の要素が強いです。組み換えだと、例えばザクの腕をガンダムにつけてみる。そうすると、カラーリングの調整が必須になると思います。でも、プロダクトアウトされたものでは色が合わない。白いガンダムに緑のザクの肩がつくと、違和感しかない……そういう点を、解消しなければならないと思いました。もちろん、組み換えは想定としては十分できますが、まずは武器によるシルエット、組み付けて別の機体になっていく面白さが、「機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」のポイントと考えて開発しています。

 

――つまり、どの機体にも超豪華な武器セットが付いてくるのが本質なんですね。

開発担当:そうです。先ほどのカラーリングの話でいえば、武器セットはすべてグレーで成形されていて、どの機体にも違和感なくフィットします。ビーム・サーベルやヒート・ホークといった近接武器は無色のクリアー成形で、あえて色を塗っていません。これは、お客様にマーカーやマジックで塗っていただくだけで、機体に即したキレイなカラーに仕上がるようにするためです。そういったカスタマイズ性まで意識して、どの機体にも装備できる武器を作っています。

 

――2016年11月に発売予定とのことですが、商品展開のスケジュールがかなり特異です。

開発担当:まずは第00弾、続いて第01弾が発売になります。現在はプレミアムバンダイでフルアーマー・ユニコーンガンダムも予約受付中です。

 

――「第00弾」というのは、どんな立ち位置なのでしょう。

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▲第00弾に収録しているロールアウトカラーのガンダム。両肩とシールドには印刷によるマーキングが入ります。

 

開発担当:最初、第00弾は企画していませんでした。

 

ガシャポンは食玩と異なり、欲しいラインナップを選んで購入できません。なので、ここで新商品を展開して、欲しいものを確実に手に取っていただくにはどうしたらよいか、と考えたのです。

 

第00弾では、まず確実に素体のモビルスーツを手にしていただきたいと思い、ガンダムのロールアウトカラーと、シャア専用ザクのルウム戦役カラーをエントリーすることにしました。将来的には、武器セットが2連続で出ても「大当たりだ!」となるようなシリーズ構成にしていますが、やはり「初めて回したら武器セットだった」ということは避けたい。そこでラインナップを2体に絞り、目玉の武器セットはあえて入れていないんです。

 

第00弾はご覧になればわかる通り、彩色やマーキングなどものすごく手間がかかっていますので、かなりコストパフォーマンスの高いものになります。見かけたらぜひ回してみてください。トライアルとして間違いのないアイテムになっています。

 

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▲プレミアムバンダイで予約受付中のフルアーマー・ユニコーンガンダム。多数の武装が同梱され、ユニコーンガンダムもいわゆる覚醒状態のグリーンに。筆者も注文します。

 

開発担当:フルアーマー・ユニコーンに関しては、この「機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」のテーマをまさに体現している機体です。

 

今後、第01弾、第02弾、第03弾とシリーズが積みあがるにつれて武器のバリエーションが増えていき、思い通りの重武装を実現できるようになっていくのですが、「第01弾からすぐに重武装を楽しみたい!」という方のために、フルアーマー・ユニコーンを用意しました。

 

大量の武器が背中に積まれていて、これさえあればアンサンブル特有のアームを使って、いろいろな組み付けが最初からできます。第00弾からさらに踏み込んだ、スターターキットとしてのテーマ性を持った展開ですね。なので、フルアーマー・ユニコーンは、設定で持っている武器をさらにおまけでセットした、大量の武器群を付属しています。

 

初めから「フルスペックで組み付け遊びを楽しみたい!」という方はフルアーマー・ユニコーンをぜひ手に取ってみてください。これがお手元に届くころにはインダストリアル7での最終決戦を再現できるナニカがどこかで手に入るかもしれません。その時は迷わず付属のチョップ手を使ってください。

 

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▲本格的なスタートとなる第01弾。武器セットもここから付属します。

 

――そして第01弾へと続いていくわけですね。

開発担当:もちろん、第01弾も組み合わせがテーマになっているので、同じ機体を複数手にしても違うアレンジで楽しめるよう、ムダが出ない設計にしています。カプセルトイ特有の、“ダブリ”の問題というのは避けられないテーマなので……。

 

例えばユニコーンガンダムなら、シールドが揃えばフルアーマーのパーツになり、ガンダムもGファイターとの組み合わせで各形態へのパーツにできます。ザクは量産型という設定もありますが、両肩スパイク仕様やダブルシールドなども実現できます。Gファイターはそもそも武器セットのような支援機です。もちろん、余剰パーツを重武装のために使っていただくのも本道ですね。

 

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▲ガンダム+GファイターでGアーマーはもちろん、「機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」オリジナルのGパーツ装備方法も模索できます。

 

 

――イベント「C3TOKYO2016」で発表されていましたが、ユーザーの反応はいかがでしたか。

開発担当:「このサイズで組み替えられる、支援機が役に立つっていうのはいいですね」とおっしゃってくださるお客様もいらっしゃいました。あと、展示の時は立ち姿だけで可動させていなかったのですが、どの機体も先にお話しした通り、十分に動きますので、ぜひ動かして楽しんでみてください。

 

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▲「C3TOKYO2016」のバンダイブースでは電撃ホビーとなじみの深い、あの機体の開発画稿も展示されていました。

 

 

開発担当:この「機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」シリーズは1回500円と、ほかのガシャポン商品と比べると少し高い価格設定なのですが、ダブってもムダにならない設計と、高い品質になっています。なので、ぜひ手に取って、造形のクオリティの高さと、プレイバリューを確かめてください。とにかくモビルスーツを触っているときに「これが欲しいよね」という部分は、仕様の中にすべて投入できていると思います。

 

今後も「こうなったら楽しいよね」という要素を盛り込んでいって、より面白いシリーズに育てられればいいな、と考えています。

 

――本日はありがとうございました!

 

(9月某日・バンダイにて)

 

 


 

 

2016年秋から年末にかけての展開が楽しみな、ガンダムのガシャポン新シリーズ。「機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル」第00弾は絶対買いですね……!

 

ただいま予約受付中の「機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル フルアーマー・ユニコーンガンダム」もお見逃しなく!

 

 

DATA

機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル

  • 完成品フィギュア1セット/MS武器セット
  • 第00弾:全2種、第01弾:全4種+武器セット1種
  • 第00弾:2016年12月中旬発売予定、第01弾:2016年12月下旬発売予定
  • 1カプセル500円
  • 発売元:バンダイベンダー事業部

 

機動戦士ガンダム モビルスーツ アンサンブル フルアーマー・ユニコーンガンダム

  • 完成品フィギュア1セット
  • 全1種
  • 予約受付中
  • 2017年3月発送予定
  • 2,700円(税抜)
  • 発売元:バンダイベンダー事業部

 

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