ガンダムビルドファイターズA-R/D-R オリジナルモビルスーツ選手権 最終選考結果発表!(その4 ザクアサシン/壱伍式徹甲機 飛鳥)

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ガンダムビルドファイターズシリーズにて、三代目メイジン・カワグチとして活躍するユウキ・タツヤの活躍を描いた外伝『ガンダムビルドファイターズA-R』(月刊ガンダムエース連載)と、その立体展開を行う『ガンダムビルドファイターズD-R』は、これまで「オリジナルモビルスーツ選手権」と題した、オリジナルのガンプラ作品を募集してきました。

 

そしてこのたび、ついにその結果を発表します! シナリオ担当のスタジオオルフェ千葉智宏先生、漫画の今ノ夜きよし先生をはじめ、プロモデラーでありメカニックデザインも務めるNAOKI氏ら制作陣が厳選した作品が、グランプリ作品・優秀作品として輝きました!

 

今回は優秀賞受賞作から、「ザクアサシン」と「壱伍式徹甲機 飛鳥」をご紹介します。

 

 

ザクアサシン

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作者:eve(40歳・東京都)
作品コメント:静かに敵を葬る。忍者や暗殺者のイメージで製作しました。人間的なスタイリッシュなフォルムにこだわり、腕と足は延長しています。使用キットは

 

  • 上半身:シャアザク
  • 足:アルケイン
  • その他:ジオ、クシャトリヤ、ズゴック等のジャンクパーツ

 

を使用しています。

 

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▲作品を横から。極めて縦長のスマートなフォルムであることがわかります。

▲作品を横から。極めて縦長のスマートなフォルムであることがわかります。

 

▲前腕、ヒジ関節付近のディテールにもご注目。各部が独特の形状で統一されています。

▲前腕、ヒジ関節付近のディテールにもご注目。各部が独特の形状で統一されています。クローも凶悪な雰囲気をかもし出しています。

 

▲むき出しのメカが光るフクラハギ。余分な要素を排除した機体……というイメージが伝わります。

▲むき出しのメカが光るフクラハギ。余分な要素を排除した機体……というイメージが伝わります。

 

▲闇から闇へ駆け抜ける雰囲気がぴったりの作品ですね。

▲闇から闇へ駆け抜ける雰囲気がぴったりの作品ですね。

 

 

 

電撃ホビーウェブ編集部より

かなりの長身とはいえ一見して自然なプロポーションですが、実は腕部、脚部ともにほぼ一関節分長くなっています。ザクの特徴的な意匠を残しながら、まったく別イメージの機体として製作されていて、驚きです。動力パイプ基部のデザイン的な処理や、前腕のヒジ関節直下の円筒形のディテールなど、各所にマルイチモールドをあしらった統一感のある造形が小気味いいですね。

 

“アサシン”というだけあって、流れるような手足に影を思わせる塗装もマッチしています。武装も、手首先端のかぎ爪のみと潔く、キャラクター性を十分感じさせました。

 

ところでこの作品、写真では分からないのですが、肩関節などにマグネットが配置されており、関節の自由度を高める工作が施されています。ガンプラバトルになったらどのような動きを見せるのかな、と想像するのも楽しい機体でした。

 

 

 

壱伍式徹甲機 飛鳥

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作者:工房長@オブラート-e(28歳・茨城県)
作品コメント:

AS-015As ASSAULT SHELL ASUKA
全高:20.9m
重量:22.6t
武装:超高硬度斬甲大刀『影払』(かげはらい)/葛城式荷電粒子砲『閃雷』(せんらい)/斑鳩式荷電粒子砲『蝉時雨』(せみしぐれ)/荷電溶断刀『紫電参式』(しでんさんしき)/腕部自動小銃『火輪』(ひのわ)

 

『壱伍式徹甲機 飛鳥』(いちごしきてっこうき あすか)は、ガンプラのミキシングでMSではないオリジナル世界の機体として作成され、日本の象徴である「丹頂鶴」をモチーフとしている。大出力の燕尾型飛翔機『荒疾風』(すさはやて)により、宙域戦闘はもとより、大気圏内であっても三次元機動による戦闘を得意とし、戦場を踊るように駆け回る姿は、さながら鶴の舞である。メインウェポンは背部に装備する大刀と大小のビームライフル。大刀はリーチこそ長いが比較的軽量であり、重心も手元に近いため、関節部などのウィークポイントをピンポイントで狙う技巧的な戦闘に向く。その反面、ハンマーなどの大質量武装には競り負けることが多い。ライフルはそれぞれ長射程型と連射型に分かれており、戦況に合わせて使い分けることができるが、機動力が高いため小型ライフルでビームをばらまいて牽制する使い方が多い。また、サブウェポンとして右前腕の装甲の下に小型バルカン、左前腕の装甲の下に低出力のビームサーベルを装備する。これらは奇襲用武装であり、射程も短いため、よほどのピンチでない限りは使われることはない。

 

本機は「ガンダムの枠にとらわれず、自分の理想のメカを動かしたい」という思いで作られた。元キットを見た目だけで選んだことから機動力とメインウェポンの威力以外のスペックは平凡であるため、パイロットの腕が如実に現れる機体となっている。それでもビルダー本人は「自分で最高にカッコいいと思える機体じゃなきゃ戦う気がしない」と、この機体を使いこなすべく日々研鑚している。

 

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▲上半身アップ。ジェガンの頭部がヒロイックに処理されています。

▲上半身アップ。エルフブルックの頭部がヒロイックに処理されています。

 

▲燕尾型飛翔機『荒疾風』(すさはやて)。マーキングもキマっていますね。

▲燕尾型飛翔機『荒疾風』(すさはやて)。マーキングもキマっていますね。

 

▲大刀を右腕に、小さい方のビームライフルを左手に装備させてみました。

▲大刀を右腕に、小さい方のビームライフルを左手に装備させてみました。

 

 

電撃ホビーウェブ編集部より

形状ももちろんですが、“オレ設定”にこだわり抜いたその情熱がなにより気持ちいい作品ですね。その設定に関しても、ガンダムやビルドファイターズの世界観を無視するのではなく、ビルダーの人物設定を通して包括的にガンダムビルドファイターズの世界観の中で遊ぶ姿勢に巧みさを感じました。戦闘方法から武装のネーミングまで、設定自体が“作品”になっていると思います。完成したガンプラとは別に、むしろこの設定こそが工房長@オブラート-eさんの作品の本質ではないでしょうか。

 

壱伍式徹甲機 飛鳥はさまざまなガンプラのミキシングにより成立していますが、頭胴手足を曲面的なデザインのパーツでそろえ、スラスターや腰後ろの燕尾型飛翔機『荒疾風』(すさはやて)は直線的なパーツを配置するなど、メリハリの利いたパーツチョイスが奏功していますね。

 

工作や塗装のほかにも、ガンプラは物語をつくることでも楽しめるんだ! という見本のような作品ですね。

 

記事公開当初、頭部はジェガンとの記述がありましたが、正しくはエルフブルックでした。 慎んで訂正させていただきます。

 

 

関連情報

 

(c)創通・サンライズ・テレビ東京

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