【太ももとお尻のオーラが違う!】『ロウきゅーぶ!』ミミ・バルゲリーを前に、原作者・蒼山サグ先生とPMOA担当A氏の対談再び!

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ピーエムオフィスエー(以下、PMOA)が展開する『ロウきゅーぶ!』フィギュアはついに5年生メンバーに突入! その第一弾アイテム、ミミ・バルゲリーの塗装見本を前に、原作者である蒼山サグ先生と、PMOAの企画担当A氏の対談が再び実現しました! これまでも毎回フィギュア業界・紳士業界にある種のリスペクトをもって受け入れられてきたお二方の対談を再びお楽しみください!

 

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【Profile】

蒼山サグ…『ロウきゅーぶ!』で第15回電撃小説大賞<銀賞>を受賞。代表作は同作および『天使の3P!』(共に電撃文庫)。

企画担当A…ピーエムオフィスエーのキャラクターホビー事業(PLUMブランド)企画担当。特定の年齢層の女の子が多い、同社のフィギュアラインナップを支える。

 


 

慧心女バスと共に駆け抜けた2年

--これまでのシリーズを振り返っていかがですか?

 

企画担当A(以下:企画A):『ロウきゅーぶ!』の6年生だけで言えば、2年経ってないぐらいで全部出しきっているので、フィギュアの開発・販売ペースとしては結構早いですね。一つのタイトルでこんなに駆け抜けて行くことってあるのかなぁっていうぐらい(笑)。

 

蒼山サグ(以下:蒼山):しかもこんな風に全キャラ立体化してもらえるっていうのはなかなか稀ですよね。それ自体、この作品がどれだけ恵まれていたのかと思います。

 

企画A:いやこちらこそですよ! 作品の人気や、買って下さる方々のおかげで5人全員作らせて頂けてどれだけ幸運だったか。それこそ最初の智花を始める時は会社の理解も得られずに大変苦労したことを思い返すと、よくぞここまで出せたなと……。

 

--あの金型一筋何十年の職人さんに企画担当Aさんが小学生の良さを説明させられたエピソード(※1)は紳士諸兄の涙を誘ったものでした…。

 

企画A:まぁ、あの苦労があってこそこれだけの商品が出せましたし、しかもこれまでの商品ではカラーバリエーションも含め、どのキャラクターも均等に買っていただいているので、ありがたいなぁと。

 

--そうなんですか? 人気キャラに売り上げが集中する場合が多いと思うのですが…。

 

企画A:固定層というか、“特定の嗜好”の方々に買っていただいているんだろうなと。愛莉とか、グラマラスなキャラクターだと違うジャンルの人たちが参入してくださってちょっと売り上げが増えたりしますが(笑)、基本的にはキャラクターによって販売数は大きく変動していませんから。

 

蒼山:特定の嗜好…やはり皆さん、バスケットボールが好きということですね。

 

企画A:そういうことになりますね。

 

--ネットでの評判を見ても皆さん「バスケットボール型の台座のために買わねば」、「あぁ、あの台座はいいからな…」みたいな意見がバスケ好き紳士諸兄の間で飛び交ってます。

 

蒼山:まったく。実は僕もあの台座は素晴らしいと常々…(笑)。

 

--ともかくシリーズをそろえて買ってくださっているというのは、もはやその界隈では絶対のブランドとして信頼を勝ち取っているということかと。

 

蒼山:そうですね。「ない」けど「ある」というあの哲学的な胸へのこだわり、そしてあのお腹のライン…。この『ロウきゅーぶ!』シリーズでその地位を不動のものにしたと言っても過言ではないでしょうね。

 

企画A:ありがたいお言葉です…。ただ、冗談と受け止めていますが、版権元さんへ商品化のご相談をした際、「企画Aさん向けな年齢のキャラいませんよ」と言われた事があります(笑)。PLUMの商品ラインナップをしっかり把握していただいて「ありがたいなぁ」と思う事にしていますが…。

 

(一同:アチャー)

 

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▲これが紳士諸兄に人気のバスケボール型台座。まったくバスケットボールは最高だぜ!

 

--ち、ちなみにその後、社内での理解は深まったのでしょうか?

 

企画A:ええ。お陰様でもう『ロウきゅーぶ!』の作品自体も長野の本社スタッフも全員存じ上げ、アニメ1期、2期は全話拝見していますから。

 

蒼山:ありがたい限りですね。一度直接長野にうかがってお礼を言いたいぐらいです。

 

企画A:もったいないお言葉です。でも本当に、智花に関してはフィギュアメーカーとして業界に参入したばかりの頃に出したものなので、ありがたい作品に出会えたと感じています。良い勢いに乗れましたし、これだけ続けて来られましたから。原作もアニメも終わった状況で、ここまで続けられる作品というのはそうはないのでではないでしょうか。

 

蒼山:そうなんですよね。だから僕もフィギュアが独自にここまで展開できるっていうのは誇らしいと思いますし、ありがたいことだと感じています。

 

 

5年生チーム参上!

--では今回新たに始まった5年生シリーズについてお聞かせください。

 

企画A:アニメ第2期の『ロウきゅーぶ!SS』で、5年生メンバーも慧心女子バスケットボール部としてチームメイトになりましたからね。重要なキャラで、可愛くて…というのはやっぱり出さなきゃいけないだろうと! ありがたいことにお客さんからの要望もありましたし。

 

--社内的な理解は深まっていたということでしたが、では智花の時のような苦労はなく、スムーズに始められたのでしょうか?

 

企画A:そうですね。5年生はまずは様子見的にミミだけということで企画を出したのですが、むしろ「他のキャラもやらないの? あの双子の子とか」とうちの代表取締役が言ってくるぐらいでしたから(笑)。

 

蒼山:「つばひー(椿&柊)」の双子が一番商品化が難しいところでしょう? 代表の方がそこからツッコんでくれるのがありがたいですね。一番のハードルが最初に崩れているという。

 

企画A:そうなんですよ(笑)。そこまで社内的なコンセンサスが得られているなら5人全員立体化を視野に入れつつ「まずはミミを皮切りに商品化を行いつつ、反応を伺いながら」という形で今ここまで来ました。

 

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ミミ・バルゲリー、その衝撃はレジェンド級!?

--ミミをご覧になっていかがでしょう?

 

蒼山:素晴らしい出来だなと…毎回言ってるんですが。僕が言うのも変な話ですが、『ロウきゅーぶ!』という作品のキャラクターであることを忘れて見ていただいても、純粋に立体物としてこれは素晴らしいというか、これを欲しいと思わない人の心が僕には理解できない…。

 

(一同:笑)

 

--シリーズコンセプトをうさぎさんVer.にした理由は?

 

企画A:それはもう最初の智花と一緒に並べて欲しいという想いがあったのでそこは外せないかなと。

 

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▲ミミと智花は背中合わせで対になったポージング。水色とピンクの対比もバッチリ!

 

蒼山:そうですね。並んだ時の調和もいいですもんね。水色とピンクの対抗色で……ん? …見ていて思ったんですけど、太ももとお尻の境界のところがちょっとすごくないですか…?

 

企画A:おわかりいただけましたか。

 

蒼山:逆にこれがわからないなんてことがあるのかと。オーラが違いますから。サーモグラフィみたいにここだけ輝いて見えますし。

 

--それは「心眼」とか言われる類の能力では……(汗)。

 

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▲スーツの下に隠されたラインの素晴らしさにいち早く気付く蒼山先生。さすがです。

 

企画A:このヒップがもしかしたら5年生各キャラで比べるポイントになるかもしれないですね。造形の担当者が前の衣装みたいなハイレグじゃないのでどうしようどうしようと見せ所に悩んで「よし、お尻だ!」って開眼した部分です(笑)。

 

蒼山:いやぁ「ディープインパクト(※2)」のお尻を初めて見た時みたいな衝撃がありましたよ。

 

(一同:笑)

 

--またすごいレジェンドと並びましたね(汗)。

 

蒼山:ミミ・バルゲリーって久野美咲さんが小学生ボイスを担当する結構最初の方のキャラってイメージもあるので、そういう意味では「よし!」って一番手を切ったぜと自慢したくなるキャラではありますし、こうして立体物として出していただけて嬉しいです。

 

--他の4人について見所と難所などをお教えください。

 

企画A:先程お話に出たお尻もそうなんですが、前の衣装だと見ることができなかったお腹も見所となっています。

 

--企画担当Aさんが常にこだわり続けている部分ですね。

 

企画A:キャラクター的には「つばひー」なんかは双子だからどうやって違いや性格性を見せていこうかなと…。当然そろえて楽しく、かつ単体でもバリューのあるものに仕上げたいですね。かげつは愛莉と同じく凹凸があって見せ所が多いので心配はしていません。雅美はうちの担当している原型師の一推しのキャラなので、「早くやりたい早くやりたい」と言っておりまして(笑)。

 

蒼山:キャラクターとしては6年生ではひなたが一番最後にできたキャラで、5年生では雅美なんですよ。考え出すのはどっちも苦しんだんですけど、そういうキャラクターの方が火事場のクソ力的な、何かが出るのでしょうかね、ファンになってもらえる力が。

 

企画A:そうかもしれません。ちなみに髪型の関係で一番造形が難しいのも雅美でしょうね。

 

--きっとフィギュアも産みの苦しみが大きい分、たくさんの方に愛されるものになりそうですね。

 

『天使の3P!』アニメ化決定!

――蒼山先生の新作『天使の3P!』もすでに2017年中のアニメ化が決定し発表されていますね。

 

企画A:僕個人としては、去年の「電撃文庫 秋の祭典2015」でトラックに貼られる巨大タペストリーに自由にメッセージを書き込めるというのがあったんですが…。

 

蒼山:はいはい、ありましたね。

 

企画A:あれに書きましたからね。『3P!』のキャラのところに「フィギュア化頑張りたいです」って(笑)。

 

蒼山:ホントですか(笑)。

 

--ちょっと待ってください。今当時の画像の確認を…ホンマや!

 

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企画A:原作を読んでずっとやりたい気持ちはあったんですが、まだ社内承認も何もない時期だったんで、あくまで個人的な気持ちとして。今は自分の私物の原作とコミックを会社に持ち込んで、周囲を感化している最中です。

 

蒼山:衣装的なものとかは見えていますか?

 

企画A:いや全然ですね。バンドものなんで楽器を持たせたりしたいとは考えていますが…。

 

蒼山:楽器型のベースをつければ「これはいいベースだ」とまた楽器好きの紳士の皆さまに買っていただけるかもしれませんね。健全な楽器ファンに支えていただいている作品ですから。

 

企画A:(笑)。台座にするにせよ、普通に作るにせよ、うちの長野の本社は元々金型設計、精密設計が主な仕事なので、むしろ得意分野というか。結構本気でやってくるかと思います。

 

--それは楽しみですね。

 

ユーザー&読者へ一言

--では最後にユーザーへ一言お願いします。

 

企画A:5年生は随時各キャラクターを開発予定です。発売のタイミングはさすがに6年生の時のペースよりはちょっとゆったりするかと思うのですが、でもその分無理なく買っていただけるペースとなるのではないかと。そのためにもまずはこのミミ・バルゲリーを注目していただきたいですね。新シリーズ第一弾なので非常に力を入れています。この年齢だからこその、いわゆるグラマラスなキャラではできないこだわりを込めて作っていますので、引き続き『ロウきゅーぶ!』フィギュアシリーズをよろしくお願い致します。

 

蒼山:こうしてチームメイトがそろうのは、真面目なバスケット作品を書いてきた者としてはこの上なく嬉しいことですね。

 

企画A:だって言ってみれば作品タイトルは『バスケットボール部!』ですもんね(笑)。

 

蒼山:そうなんです。ということでこれまで通り健全な作品作りを続けていきますのでよろしくお願いします。

 

--ありがとうございました。

 

(※1)
詳細は『ロウきゅーぶ!』にかける思いをPLUM担当に直撃!に掲載。
(※2)
ディープインパクト…2004年から2006年にかけて活躍した日本の競走馬。中央競馬クラシック三冠、柴・長距離部門世界ランキング1位など、輝かしい成績を残した。

 


 

というわけで、現在予約受付中の『ロウきゅーぶ!SS』ミミ・バルゲリーについての対談をお届けしました。6年生シリーズと変わらずのこだわりが詰め込まれた仕上がりとなっている「ミミ・バルゲリー~うさぎさんVer.~」。まだ予約していないというファンの方は予約をお忘れなく!!

 

>>電撃ホビーウェブ撮り下ろし紹介記事はこちら!

 

DATA

ミミ・バルゲリー~うさぎさんVer.~
【ロウきゅーぶ!SS】

  • PVC製塗装済み完成品
  • 1/7スケール
  • 全高:約26.5センチ
  • 発売元:ピーエムオフィスエー
  • 価格:9,800円(税別)
  • 2017年1月発売予定

 

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(C)蒼山サグ/アスキー・メディアワークス/TEAM RO-KYU-BU! SS

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