『機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス』ヨーンの過去に深い関わりがある「ティターンズ」とは?宇宙世紀用語を徹底解説!!

更新日:2016年12月15日 11:14

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ついに『月刊電撃大王』で連載がスタートした『機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス』。

 

ここでは地球連邦軍の特殊部隊、ティターンズを解説!! 主人公ヨーンがモビルスーツパイロットとなる大きなきっかけを作ったティターンズについて、設立の経緯や活動、人物、そして装備などを紹介していきます。

 

「地球圏の守護者」となるべく結成されながら、暴走によって地球圏の混乱を招いたティターンズの真の姿に迫ります!

 

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ティターンズ――地球圏の守護者の暴走

U.C.0083、ジオン軍残党により引き起こされた「デラーズ紛争」は、地球連邦に大きな衝撃を与えました。この衝撃を逆手にとった地球連邦軍の高官ジャミトフ・ハイマンは、ジオン残党狩りを目的とする特殊部隊の設立を提唱。これを受けて設立された部隊が「ティターンズ」です。設立以降、ジャミトフは地球に住む人々が抱くジオン残党やスペースノイドの反乱に対する危機感を利用し、連邦軍内でティターンズの勢力を拡大させていきます。

 

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▲ジャミトフはデラーズ紛争を利用し、政敵を排除していきます。下はティターンズのエンブレムで、翼を広げた猛禽がモチーフです。

 

U.C.0085.07.31、サイド1・30バンチで行われた反地球連邦デモの鎮圧に投入されたティターンズは、コロニー内に毒ガスを注入し、住民を虐殺。しかし、事件の真相は報道管制によって明らかにされなかったばかりか、ティターンズ内部でも知る者はほとんどいなかったと言われています。さらに、これ以外にもティターンズは難民たちの不法居住地を焼き払ったりといった非人道的な作戦を行っていました。

 

「審判のメイス」の主人公、ヨーンが住んでいた村も同じくティターンズによって焼かれてしまい、以降の彼は反地球連邦組織「カラバ」に身を寄せてモビルスーツパイロットへの道を志すことになります。

 

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▲30バンチ事件は反連邦(ティターンズ)勢力であるエゥーゴやカラバの結束を促しました。ヨーンの村にもティターンズのMS部隊が投入され、彼は故郷を失うこととなります。

 

そしてU.C.0087.03.02、ガンダムMk-Ⅱ強奪を機として、エゥーゴとティターンズとの武力衝突が本格化、グリプス戦役が勃発します。

 

グリプス戦役勃発直後は、ティターンズは世論を操作していたこともあり、エゥーゴを圧倒していました。さらには、ティターンズの権限拡大法案を承認させ、地球連邦軍を指揮下に組み込むことに成功。しかし、ダカール演説によってティターンズの暴挙が明らかになると世論は反ティターンズに傾き始めます。この状況にティターンズはコロニーや月面都市への攻撃を行うなど、活動を先鋭化させていきます。さらに組織の内紛に加え、戦乱の中でジャミトフやシロッコといった指導者層が相次いで戦死、艦隊戦力を喪失したこともあって組織は事実上壊滅しました。

 

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▲(写真上)ティターンズはアクシズとの共闘を図ったこともありましたが、アクシズの意図に最後まで気づきませんでした。(写真下)パプテマス・シロッコはジャミトフを謀殺し組織の実権を握ります。

 

 

人員と装備

人員

ティターンズの人員はほとんどが地球出身者で、スペースノイドは極めて稀でした。結成初期に優秀な人材を積極的に採用したこともあって、早い段階から高い実力を有する組織としての地歩を固めていきました。しかし、中には特権意識を抱く者が多かったことも事実で、ジオン残党だけではなく、スペースノイドに暴行を働くケースも見られました。なお、ティターンズの将兵は一般の連邦軍将兵に比べ実質的に1階級上の待遇がなされ、休暇も多く取得できました。

 

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▲ティターンズ総帥を務めたジャミトフ・ハイマン。かつての上官の派閥を引き継ぎ、その後も勢力を拡大させていきました。

 

装備

結成当初は主にRGM-79Q ジム・クゥエルを運用していましたが、その後、各地の工廠などで機体を開発、さらにグリプス戦役中にニュータイプ研究所やジュピトリスが参加したことで、ニュータイプ専用機をはじめとする特殊機も配備されました。また、数タイプの可変機を運用していたことでも知られます。多額の予算がかかるモビルスーツ開発を独自で可能とした背景には、ジャミトフが連邦軍から予算を引き出していたことに加え、デラーズ紛争により頓挫した「ガンダム開発計画」の予算を流用していたことなどが挙げられます。

 

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▲RGM-79N ジム・カスタムをベースとしたジム・クゥエル。暴徒鎮圧に特化した改修が施されており、ヨーンの村が襲撃された際にも使用されました。RMS-108 マラサイなどアナハイム エレクトロニクスから供与された機体も存在します。

 

様々な組織が登場する点も「ガンダム・シリーズ」の魅力といえます。今回紹介したティターンズのように、組織の設立の経緯や装備、組織間の関係を知ることで、世界観をより一層深く理解することができます。

 

電撃ホビーウェブでは、本編をより楽しむための設定を紹介していきますので、今後もお見逃しなく!!

 

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