『鋼鉄ジーグ』をモチーフにしたイタリア映画、5月20日より公開!トークショーの模様をお届け!

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2017年5月20日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開されるイタリア映画『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』(配給:ザジフィルムズ)。公開に先立ち、5月17日(水)、ユーロライブにて映画評論家・町山智浩さんと作家・樋口毅宏さんをサプライズゲストに迎えてのトークイベント付き一般試写会が実施されました。

 

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イベントでは、両氏が『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』の感想を熱く語り、アニメ「鋼鉄ジーグ」が日本で放映されていた当時のテレビ事情から、昨今の日本アニメモチーフの海外映画の傾向や、スーパーヒーローものの映画にまつわるエトセトラまで、縦横無尽なトークが繰り広げられたそうです。今回は公式リリースを元に、トークショーの模様をお届けします。

 

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2017年5月17日(水)、都内で『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』のトークイベント付き一般試写会が開催され、映画評論家・町山智浩さんと作家・樋口毅宏さんがサプライズゲストとして登壇しました。同作は永井豪氏原作のアニメ『鋼鉄ジーグ』をモチーフにして作られたイタリア発のダークヒーロー・エンターテインメント。長編デビュー作ながら、イタリア・アカデミー賞と呼ばれているダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で2016年に16部門にノミネートされ、結果的に新人監督賞を含む最多7冠受賞という快挙を果たした快作です。

 

作家・樋口毅宏さんは冒頭から「子どもの頃はじめて買ってもらった超合金ロボが、アニメ『鋼鉄ジーグ』で、すごく思い入れの強い作品」と興奮気味に語り始め、また「この映画は全編を通して本当に日本アニメへのリスペクトを感じる作品」と絶賛。それに対し町山さんは、「日本アニメのリスペクトを感じつつも、これはヤクザ映画。2008年に公開された衝撃作『ゴモラ』でも描かれていたイタリアにいる世界最悪のヤクザ・カモッラに立ち向かう地元のチンピラが、ヒーローになる作品」と解説していました。

 

また町山さんが、作品を鑑賞した直後から敵役・ジンガロをおもしろがっていることに樋口さんが触れると、そこから2人は敵役・ジンガロの話題で大盛り上がり! 樋口さんの「彼は主人公よりキャラが立っている!」との言葉を発端に、町山さんが「キャラがすごく濃くて、何も考えてないところがめちゃくちゃおもしろい」と語りはじめ、「彼はアメリカのスーパーヒーローものには絶対に登場できないキャラクターで、すごくおもしろい」と、すっかり敵役・ジンガロの虜に。さらにジンガロのキャラクター設定にもふれ、“イタリアン・ポップスのオタク”“80年代の歌謡曲ばっかり歌うヤクザ”と次々に例えていく町山さん。さらにヒートアップし、実際に町山さんみずから、観客がイメージしやすいように日本の80年代の歌謡曲を口ずさみながらジンガロを分析したところで、会場にはドッと笑いが起こりました。そんな町山さんの発言に終始同調しながら、樋口さんもジンガロに対して「日本の小学生かよ!」と思わず突っ込んでしまうほどの盛り上がり。

 

このような映画の感想はもちろんのこと、アニメ「鋼鉄ジーグ」が放映された当時の日本のテレビ事情から、昨今多く見かけるようになった日本アニメにオマージュを捧げる海外作品についての話、さらには2020年のオリンピックの話まで、あらゆるテーマを縦横無尽に駆け巡りながら、終始2人の本作への愛が感じられたひと時となりました。サプライズゲストとして登壇した2人のトークを聞いた観客にとっては、まさに“胸熱”な時間となったようです。
※この記事は公式リリースを元に編集部で再構成したものです。

 

映画情報

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ

■2017年5月20(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
■監督・音楽・製作:ガブリエーレ・マイネッティ
■脚本:二コラ・グアッリャノーネ
■撮影:ミケーレ・ダッタナジオ
■編集:アンドレア・マグオーロ
■美術:マッシミリアーノ・ストュリアーレ
■衣装:メリ・モンタルト
■録音:ヴァレンティーノ・ジャンニー
■音楽:ミケーレ・ブラガ
■出演:クラウディオ・サンタマリア、ルカ・マリネッリ、イレニア・パストレッリ、ステファノ・アンブロジ、マウリツィオ・テゼイ、フランチェスコ・フォルミケッティ、ダニエーレ・トロンベッティ、アントニア・トルッポ、サルヴォ・エスポジト。ジャンルカ・ディ・ジェンナー
■原題:LoChiamavanoJeegRobot/2015/イタリア/カラー/119分/日本語字幕:岡本太郎
■提供:ザジフィルムズ/朝日新聞社
■配給:ザジフィルムズ
⇒公式サイト

 

関連情報

 

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