素組みでガンプラ! 【基礎】HGとMGとは? ガンプラ選びに役立つ初心者講座 後編

更新日:2016年12月28日 12:57
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超基本からちょっとしたワザまでガンプラを素組みで作る“コツ”を、プロモデラー・桜井信之氏が指南する本コーナー。

 

今回も前回に続き、「ガンプラって、HG(ハイグレード)とかMG(マスターグレード)とか種類があってよくわからない」という初心者でも 、スムーズにガンプラ選びができるよう、それぞれの違いを説明します。今回は可動範囲中心に説明していきますよ。

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▲MGガンダムVer.3.0

 

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▲HG ガンダムG30th

 

 

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1 これは前回説明した「MGガンダムVer3.0」に付属する手首です。多重成形されており、半完成状態といってよいでしょう。製作方法はランナーから切り離して、指の向きを回転させるだけで完成です。全ての指関節が可動し、人間同様のアクションを再現できます。ちなみにこの手首はMG全てに採用されているわけではありません。基本的には、1/60スケールの「PG(パーフェクトグレード)」シリーズに採用されているもので、MGでは数キットに使用されています。

 

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2 もうひとつ、MG特有のプレイバリューといえば変形です。MG付属の「コア・ファイター」は差し替えなしでコアブロックに完全変形します。僕が子供の頃……35年前では初代1/100ガンダムしか発売されておらず、こんな芸当は夢のまた夢でした(笑)。ガンプラの進化を最も感じる箇所と言っても過言ではないでしょう。

 

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3 さて、次はHG・MGの可動範囲を比較してみましょう。まずはヒジ関節。HGは“マルイチパーツ”一箇所のみの可動ですが、MGは二重関節を採用しているので、人間のようにヒジを折り曲げることができます。これだけヒジを折り曲げられると、バズーカなどを構える時にとても有利で、より自然なポーズで各種武器を構えさせられますよ。

 

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4 肩関節を見てみましょう。腕を横方向から上に向けて動かしていきます。HGでは水平より少々上まで腕が上がりますが、MGではブロックごと可動しほぼ垂直まで腕を上げることができます。

 

なお、この可動範囲は「RX-78-2ガンダム」には大変有効で、ビーム・ライフルを真上に向けて撃つ、あの有名な“ラストシューティング”のポーズを取ることができます。ちなみに、HGも肩をつけ根から回転させれば、ラストシューティングできますよ。

 

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5 続いて脚部を見てみましょう。ヒジ関節と同じく、ヒザが二重関節になっているので、180度近くまでヒザを折り曲げることができます。脚はツマ先とカカトが可動するので、しゃがませたり正座させたりすることができます。

 

ここでもうひとつ注目ポイントを紹介しましょう。モモの装甲をご覧ください。ヒザ関節の可動に伴い、前後の装甲がスライド可動しているのがわかります。ヒザアーマーも関節に追従して後方に折れ曲がっているのがわかるでしょうか。これら装甲がスライド可動したことで、無機物のモビルスーツが人間並みのアクションをしてもシルエットが自然になり、違和感なくアクロバティックなポージングを取らせることができるのです。

 

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6 下半身の可動の集大成として“肩ヒザ立ち”をさせてみました。MGは右ヒザをきちんと地面に付けられています。このように連続した大胆なポーズを可能にするのは、可動範囲が広い関節によるものです。腰の可動域も広いので、下半身は傾いていても上半身は垂直を保っていられるのです。

 

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7 最後にMGについて細かなディテールの可動箇所を紹介します。まず、胸のルーバーのフィンが三枚とも独立可動します。コクピットハッチも上側にスライドし、コクピット内部をのぞき見ることができます。

 

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8 コクピットはハッチが開閉するだけでなく、正面装甲ごと上側に開くことも可能です。さらに耐熱フィールド(耐熱フィルム)の放射口も奥側に開き、劇中通りの可動を再現しています。

 

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■まとめ

MGは複雑な可動と劇中に近い配色が再現されていますが、その分パーツ数が多く、組み立てに多くの時間を費やします。対してHGはサイズがコンパクトで可動や色分けに制限を設けている代わりに、組み立てが簡単。ゲート処理や合わせ目処理も行わず、ただパチパチと組み立てるだけなら1時間もあれば完成してしまいます。手首は可動しませんが、固定式なので武器を安定して持たせることができます。それぞれのシリーズの特徴や長所を理解して、自分が楽しめるガンプラを手に入れてください!

 

なお、今回下記のようなレギュレーションで特に急いで製作せず、楽しみながら製作して、MGに約4時間半、HGに約2時間要しました。

 

①ゲート処理・パーティングライン消しはきちんと行う
②合わせ目処理は行わない(本体で合わせ目消しが必要な箇所はない)
③武器はビームライフル・ハイパーバズーカ・シールドのみ製作(合わせ目処理は行わない)
④付属のシールはHGのフェイス部分のみ使用

 

私は模型製作を生業にしているので、製作スピードはかなり早い方だと思います。人によって異なるので一概には言えませんが、模型製作経験のある人を前提とした場合、この1.5倍~2倍くらいの製作時間を目安にしていただけるといいかと思います。ぜひガンプラ選びの参考にしてください。

 

 

素組みでガンプラ! ~組み立ての基本から簡易塗装まで! おすすめプラモデルをきれいに作るコツ~(目次)

 

 

(C)創通・サンライズ


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