【機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス】禁断の攻撃手段とされる「コロニー落とし」!一年戦争から続く、そのおぞましい歴史を紐解く――!!

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本日10月27日は、『機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス』第10話が掲載された、『月刊コミック電撃大王2017年12月号』の発売日!! 辛うじて“アクシズの騎士”オーラフを退けたヨーンたち。これでダモクレスが地球へ落下することは防がれ、危機は去ったはずでしたが――?

 

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「コロニー落とし」。スペース・コロニーを質量弾とした禁断の攻撃

「コロニー落とし」とは、宇宙に浮かぶ巨大構造物であるスペース・コロニーを質量兵器として目標に投下する攻撃です。一年戦争の最初にジオン公国軍が行って以来、宇宙世紀の戦乱では何度か実施され、その都度、大きな衝撃を地球圏に与えてきました。

 

その被害の大きさや倫理的な問題から一年戦争時に締結された南極条約で禁止されましたが、阻止が困難で効果が大きいことから、戦略として選択する反地球連邦組織が多いのもまた事実です。その威力はすさまじく、地球環境にも大きな影響を生じさせます。

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一年戦争から第一次ネオ・ジオン戦争までのコロニー落とし

宇宙世紀0079年の一年戦争開戦から宇宙世紀0089年の第一次ネオ・ジオン戦争終結まで、計4度のコロニー落としが実施されました。地球だけではなく、月面都市を目標としたものもあるなど、その目標は多岐にわたります。

 

一年戦争時

宇宙世紀0079年1月10日、ジオン公国軍が実施した「ブリティッシュ作戦」が人類史上初のコロニー落としとなります。ジオン公国に敵対的な態度をとったサイド2・8バンチのコロニーへ進軍し、内部に毒ガスを噴霧。コロニーに暮らす住民全員を殺害した後に、地球へと投下されました。投下目標はジャブローでしたが、地球連邦軍の必死の抵抗もあり、コロニーは空中分解した末に半分がシドニーに落下、都市を消滅させました。

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▲当時、地球に住んでいたアイリスはコロニー落としで両親を失うことに……。

 

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▲落着地点のシドニーは直径数キロの巨大な湾になりました。

 

「星の屑」作戦時

宇宙世紀0083年、ジオン公国軍残党であるデラーズ・フリートが「星の屑」作戦において実施。建設のため移送中だった無人のコロニーを強奪し、使用しました。作戦当初は月へのコロニー落としを装って地球連邦軍の追撃を振り切ったのち、コロニーは北米のワシントン州ウィルバーに落着。穀倉地帯に大きな被害が生じました。

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地球連邦軍はソーラ・システムIIで迎撃を試みるも失敗。デラーズ・フリートは地球と宇宙の食糧生産量を逆転させ、宇宙居住者の発言力の強化を狙っていたとも言われています。

 

グリプス戦役時

宇宙世紀0087年8月24日、ティターンズがエゥーゴに協力的だった月面都市グラナダを目標としてコロニー落としを実施しています。サイド4の無人のコロニーが用いられましたが、コロニーの移動を確認したエゥーゴはこれを迎撃。コロニーに設置された核パルスエンジンによって軌道を変更させ、都市への落着は免れました。

ph06コロニーはグラナダの郊外の月面に落着、都市に被害はありませんでした。ティターンズの暴走を示す事例とも言えます。

 

第一次ネオ・ジオン戦争時

宇宙世紀0088年10月31日、ネオ・ジオンが地球連邦政府の高官が集まっていたアイルランドのダブリンに向けてコロニー落としを実施。都市を封鎖し住民の避難を妨害したこともあり、ダブリンは壊滅的な被害を被りました。

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上記の画像は、ダブリンに落着するコロニー。この前後にネオ・ジオンとエゥーゴの間でMS戦も展開されています。

 

コロニー落としを阻止する方法

スペース・コロニーほどのサイズと質量を持つものを艦艇やMSで破壊することは、事実上不可能です。一年戦争では艦砲射撃による迎撃が、デラーズ紛争ではソーラ・システムIIが使用されていますが、どちらもスペース・コロニーを破壊することはできませんでした。

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デラーズ紛争時に使われたソーラ・システムIIは、有効な手段に成りえるかのように思えます。しかし、照射時間など、運用上の制約が多かった点も事実です。

 

コロニー落としの方法

コロニー落としを行うには、何よりまずスペース・コロニーが必要となります。一年戦争以降は多数の廃コロニーが生じたため、それが用いられました。その方法とは、コロニーを軌道から移動させるために核パルスエンジンを設置し、目標へのコースの設定などを行うのみです。

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上の画像は、コロニー内に噴霧される毒ガスです。一年戦争時はこうした手段で住民を排除しました。

 

コースの微調整は管制室で直接行われることもあります。デラーズ紛争では、コース変更が不可能となる「阻止限界点」が設定されました。

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コロニーを地球に落とす――そのインパクトから度々行われた「コロニー落とし」ですが、裏を返せば、短期決戦を望む反地球連邦勢力が置かれた状況を物語っていたとも言えます。

 

コロニー落としをはじめとする巨大質量弾攻撃は、MS同士の戦いとは別の宇宙世紀の戦争のもうひとつの側面と言えます。その攻撃の意図や後世への影響は、『ガンダム』シリーズの重厚な世界観を形成するひとつの要素となっています。電撃ホビーウェブでは、こうした設定も解説していきますので、本編と合わせてお楽しみください。

 

 

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