ガンプラ投稿数うなぎのぼり!電撃ガンプラアカデミー2017年10月編

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ワンダースクールにて募集中の電撃ガンプラアカデミー。今回は2017年10月1日から10月31日までに届いた作品の中から、サクライ総統がピックアップした4作品を紹介します。全投稿作品はワンダースクールにて公開中です!!

 

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サクライ総統イチ押しの4作品

01作品名:キュベレイ ヘルヴェルティア(ハーちゃんさん)

とにかくカッコいいです。デザインを変更した部分もセンス良くまとまっていると思います。基本的なアウトラインや細部のディテール、装甲の割り方・穴の開け方など、大胆なアレンジが加えられているのですが、ご本人がおっしゃられているようにキュベレイとしての記号は保っているので、ひと目でキュベレイと認識できます。キュベレイと認識した後「ココが違う、ここも変更してある」とジワジワと改造部分の凄味が伝わってきて、模型を見る楽しみの原点を感じます。塗装や画角、このキュベレイを最も良く表現したポージングなどとても良いと思います。次回作を楽しみにしています。

 

02作品名:最期のバルバトス(百天丸さん)

チッピングが丁寧でお上手です。このくらい派手にハゲチョロを行うと、普通「汚しすぎたかな?」と感じるのですが、汚しのハードな部分とソフトな部分の緩急が効いているのと、チッピングのタッチが繊細なため“美しい汚し”に仕上がっています。加えてガンダムバルバトスというキャラクターもウェザリングがマッチするアイテムなので、これくらい派手に汚しても似合うのでしょう。ガンダムというタイトルは主人公機がトリコロールという特殊な配色なため、ウェザリングを上手に行わないといい雰囲気が出ない難しいアイテムですが、非常に説得力のある作品に仕上がっていると思います。

 

03作品名:コウサカ家のハロウィン(たかいさん)

清潔感のある作品ですね。柔らかさを感じさせる“ふわっ”としたグラデーション加減と使用した色の選択によって、見事にタイトルの世界観を表現できていると思います。コメントを読まないと見すごしてしまいそうな瞳や眉のリペイントなど、細かな点まで気を遣われているところに好感が持てます。初めてチャレンジされたジオラマ(――というより、このサイズだとヴィネットになるのかな?)もお上手だと思います。それにしてもチナの顔を青く塗る発想は僕からは出てこなかったので、ひと目見た時のインパクトは凄かったです(笑)。その顔の塗装も大変お上手だと思います。

 

04作品名:入院製作5体目1/144 THEORIGIN MS-06C ZAKUⅡ TYPE Cフル装備型 ショウヒメ・カワサキ機(極貧の翔姫さん)

その後、どんな模型を作っているかと思っていたのですが、まさか筆塗りまでされるとは思いませんでした(笑)。今回製作されたMS-06Cのメインカラーはダークグリーンで成形されているので好みが分かれるところでしょう。モデラーの基本は筆塗りですが、筆塗りしやすい色と、難しい色が存在するのも事実です。その中でもこのザクのグリーンはムラなく筆塗りするには難しい部類の色ですが、筆塗りとは思えないほどきれいにフルペイントされていると思います。今回は純粋に筆塗りのテクニックとして優れていると感じました。ブレードをランナータグから製作(!)された「入院製作6体目~」のブレード付きのザクも好きなのですが、写真のピントがより合っている本作を選ばせていただきました。退院されましたらまたご投稿してください。

 

 


サクライ総統の総評

今月も多くのご応募いただきありがとうございます。前回から毎月1日~末日分で作品を選ばせて頂いているのですが、投稿数が毎月増え続け今回も多数のご応募嬉しく思っています。

 

こうしていろいろな作品を拝見していると、模型とはありとあらゆる仕上げ方法やアプローチがあることを改めて思い知らされます。単品とジオラマ・ヴィネット製作、設定追求派とオリジナルアレンジ派。塗装に関しても、ノンウェザリングの綺麗塗装からハードなウェザリング……綺麗仕上げでも単色派・ハードなグラデーションorソフトなパステル調、ツヤ消しマット仕上げとカーモデルのようなピカピカ・ギラギラの光沢仕上げ、パールやメタリックを多用したゴージャス仕上げ――。

 

僕が作例などを製作する場合は、担当者から「○○を××風に」「△△のキットを□□仕様に改造」などと大枠の製作方向の発注がくるので、その時点で改造の方向性と仕上げについては半分くらい決まってしまいます。しかし皆さんの作品を拝見していると、本当に自由に作っていることが楽しそうで羨ましくも思います。

 

10年以上前のコンテストの作品などを見ていると「このMSをこの方向で作るのにグロス&パール仕上げはナンセンスだよなぁ……」などと、製作アイテムと方向性に対して、仕上げや塗装方法の選択がアンバランスな作品も目立ちました。しかし近年の作品を見ていると“作品が目指す到達点“と“改造の方向性とフィニッシュ法の選択”が皆さん巧みで正しい選択をしていると思います。これは作品に対する愛情と、構想段階でのアイディア・発想が豊かになっている証拠だと思います。加えて製作・塗装方法の選択が間違っていないということは“模型の基礎学力”が高くなっているからだと思います。

 

本コーナーに投稿いただいている方々が、この勢いで作り続けたら10年後にはどんなことになっているのかを考えると、楽しみなのと同時に恐ろしくもなります(笑)。同時に僕等のようなプロモデラーは「皆さんが真似たくなるような新技術を開発しなければ」と思います(そう簡単にはうまれませんが 笑)。立場は違えども僕も皆さんも“プラモバカ”である事は一緒です。これからもお互いに刺激を与えながら“プラモ道”を歩いていきましょう!


 

電撃ガンプラアカデミーへの応募はワンダースクールにて受け付けています。

 

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(C)創通・サンライズ

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