【プラモ初心者必見】プロモデラーがおすすめする便利なツールを大紹介!GWはガンプラなどのプラモ作りに挑戦!

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

文●桜井信之/編集●電撃ホビーウェブ編集部

「プラモデル製作に興味はあるけど、どんなツールが必要かわからない……。」そんなプラモデル初心者の方のために、プロモデラーの桜井信之氏がおすすめする便利なツールを紹介します。自分の時間がたっぷりとれるゴールデンウィークは、ぜひガンプラやいろいろなプラモデルを作ってみてはいかがでしょうか。

 

tu-ru_card-base

 

プラモデルの製作は大きく分類すると“切って・削って・貼って・塗る”です。塗装せず仕上げるなら“塗る”ための道具は必要ありません。さらにガンプラやスナップフィット(接着剤不要のハメ込み式)キットを作るなら、“貼る”ための道具もとりあえずは不要。さらに、パーティングラインやゲートの処理も行わず、パチパチと組み上げるパチ組み仕上げであれば“削る”工具がなくても何とかなります。というわけで、ビギナーでも必要なもの順に数点のツールをご紹介します。

※商品名、写真をクリックするとAmazon.co.jpの販売ページが開きます。
※記事内容は2018年4月24日時点のものです。記事公開後に変更になる場合がありますので、Amazonのサイトでご確認ください。

 

①ニッパー
さまざまなメーカーより、初心者向けからハイグレードなものまでありとあらゆる種類が発売されているのがニッパーです。初心者だからといって安価で切れ味の悪いものを使うとかえって難しく、失敗率が高いのがこのニッパーといえるでしょう。そのなかで価格と性能のバランスが優れていておすすめなのがこのニッパーです。

 

ウェーブ HG ファインニッパー ゲートカット用

31rNxUgEUrL

このニッパーの特徴は片刃タイプという点。通常のニッパーは両側に刃が付いているので、ゲートに対して両側からアプローチしゲート中央部で切断、パーツを分離します。この場合、パーツのカットポイントがゲート中央部となるのでカットラインがわりと目立ちます。

 

41pGC2bPWPL

ところが片刃タイプのニッパーの場合刃のアプローチが片側からのため、カットポイントは刃のない側に接している箇所になります。ですので、パチ組み派でゲート処理を行わないのであれば片刃タイプのものを選ぶのは有効でしょう。

 

ウェーブ ホビーツールシリーズ HGファインニッパーSP ゲートカット用 プラモデル用工具 HT399

51aUqrW037L._SL1000_61cRY-FcgRL._SL1227_

こちらも同じ片刃のHGタイプです。

 

②ヤスリ

●金属ヤスリ
次に必要なのがヤスリでしょう。ゲート跡やパーティングラインをきちんと消してより美しく仕上げたいのであれば必需品です。ヤスリにもさまざまな種類があるのですが、もっともベーシックなのが金属製の棒ヤスリでしょう。

 

ベーシックヤスリセット ( 中目、ダブルカット ) タミヤ クラフトツール TK046/ 長さ約16cmで細かい加工に最適。

318z+48FALL
このヤスリセットは「平・半丸・丸」の3本セットで、この3種類があればほとんどのパーツに対応可能。太刷りの形状の次に重要なのは“目の形状と粗さ”です。このヤスリは対象物を切削するための目が二本交差しているためにダブルカットと言われています。目の粗さは中目で、切削力も十分でゲートを削るには十分です。

 

タミヤ クラフトツールシリーズ No.104 ベーシックヤスリセット (細目 ダブルカット) 74104

61601jXvATL._SL1238_
ちなみにこちらは細目タイプ。目が細かいので当然切削力は中目に比べ弱いですが、その代わり切削面が美しく仕上がります。ただし細目ヤスリでゲートを1ミリ削るのはかなり時間もかかり適していません。仕上げ用と考えるのがいいでしょう。

 

●紙ヤスリ
金属ヤスリで削ったままでは決して美しい表面に仕上げることができません。そこで必要なのが紙ヤスリです。このヤスリは耐水性があるので、水を付けながらヤスリがけを行うと(これを“水研ぎ”といいます)より美しく仕上げることができ、紙ヤスリの目詰まりもこのしにくいのが利点です。

 

サンドペーパー 紙やすり ( P-細目セット) プラスチックや金属の下地仕上げに最適です。

51J4xFF-fBL

このセットは400・600・1000番のセットです。

 

タミヤ メイクアップ材シリーズ No.56 フィニッシングペーパー 800番 87056

51CJqKg+GfL

こちらは800番の単品売り。セットには800番が含まれていないので一緒に揃えておくといいでしょう。

 

プラモデル作りを進めていくと、どの番号がもっとも消費するかがわかってきますので(それぞれの作り方や好みによっても異なりますが)慣れてきたらセットではなく好みの番手を個別で購入するといいでしょう。基本的な使い方は400番→600番→800番→1000番とヤスリ目を細かくしていき傷を細かくし、滑らかな表面に仕上げていきます。

 

●ヤスリスティック
紙ヤスリはシート状のため、面出し・直線出しをするのに紙ヤスリ単品では適していません。そこで平面が出ている板やブロックに巻きつけたり接着したりして使用することがあります。この手間をなくして、平板状のベースに取り付けたものがこちらの商品です。

 

ウェーブ ヤスリスティック HARD2 細型 ♯400 10枚入り プラモデル用工具 HT-626

61qK6Hf1cmL._SL1200_

<ハードタイプ>

※注…これは400番で、他にも番手が存在します。

 

ウェーブ ヤスリスティック SOFT2 細型 ♯400 10枚入り プラモデル用工具 HT-616

61r3nWlAsoL._SL1200_

<ソフトタイプ>

※注…これは400番で、他にも番手が存在します。

 

ハードタイプとソフトタイプとは、紙ヤスリが貼りつけてあるベースのことで、ハードタイプは平面や直線出しをするのに使用し、ソフトタイプがはベースに弾力があるので曲面の処理に適しています。対象物に合わせて使いわけるといいでしょう。

 

③接着剤

●流し込み接着剤
パーツ同士を貼りつけるのに必要なのが接着剤です。接着剤も通常タイプと流し込みタイプに分かれるのですがここでは流し込みタイプをおすすめします。

 

Mr.セメントS 流し込みタイプ MC129

61YPH5KTatL._SL1044_
流し込み接着剤も各社から発売されているのですが、入手しやすく、大変性能がいいのがこちらです。とにかく接着剤の流し込み痕が目立ちにくく、少量の使用の場合乾燥時間も早く使い勝手がいいのが特徴。使用方法はパーツ同士を合わせ、その隙間に接着剤を流し込み接着します。流し込みには付属のハケを使いますが、面相筆を使用するとより接着しやすく、美しく仕上げられますよ。

 

●瞬間接着剤

通常の接着剤がプラスチックを溶かして接着するのに対して瞬間接着剤はシアノアクリレートというモノマーが硬化することで対象物を接着します。瞬間接着剤にも低粘度・中粘度・高粘度・ゼリー状と数種類の粘度が存在しますが、まずは高粘度がおすすめ。低粘度タイプはサラサラで、慣れずに使用するとモールドやスジ彫りに流れ込んでしまいこうなると修復は困難だからです。

 

ウェーブ 瞬間接着剤×3G 高強度タイプ

51+OnqfsfLL

 

●瞬間接着剤硬化スプレー
瞬間接着剤は名前ほど“瞬間”では接着しないのが実情です。そこで、パーツに塗布し接着後、硬化スプレーをひと吹きすることで文字通り瞬間的に接着することが可能となります。むしろ瞬間接着剤は、この硬化スプレーとセットで使用することをおすすめします。

 

ウェーブ 瞬着硬化スプレー

61rfjgsc0cL._SL1000_

 

④番外編
これは2017年「電撃25周年・ガンプラマラソン」のなかで私が使用していて、視聴者の方から質問がきたものです。

 

クツワ Dr.ion マルチボックス 248DRBK Mサイズ

61icMl1KmKL._SL1000_
71B+vnMUEYL._SL1000_

もともとは文具ケースなのですが、ソフトタイプで鞄に入れての持ち運びに適しています。私はイベント会場などで実演するときなどに、このケースにツールを入れて持ち運んでいます。自宅でもツールの保管に優れているので個人的にはおすすめの一品。ちなみに私はケースに以下のツールを収納しており、塗装以外の工作であればほぼ対応することができます。

 

●ケースに入れているもの

  • ニッパー
  • ヤスリ(金属・紙・スティック)
  • カッタ―
  • デザインナイフ
  • 各替刃
  • ピンセット
  • 接着剤(流し込み・瞬間)
  • 瞬間接着剤硬化スプレー
  • ピンバイス(φ0.1~3.0まで0.1ミリ刻みで30本)
  • 15センチ定規
  • プライヤー
  • エッチングプライヤー
  • 模型用マーカー
  • パーツセパレーター
  • ドライバー
  • 精密ドライバー
  • はさみ
  • エッチングバサミ
  • 竹串
  • 爪楊枝
  • 綿棒
  • 練り消しゴム
  • スポイト

 

以上、プラモデル初心者におすすめのツール紹介でした。みなさんもぜひ楽しいプラモ生活を送ってくださいね!

 

関連情報

 

関連記事

 

上に戻る