「ガンダム Gのレコンギスタ完結記念ナイト!~富野総監督と一緒に最終回を観よう~」イベントレポート

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最終回を迎えたTVアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』の完結記念イベント「ガンダム Gのレコンギスタ完結記念ナイト!~富野総監督と一緒に最終回を観よう~」が27日、東京・新宿ピカデリーで開催されました。

 

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このイベントは、アニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』の最終回、第26話「大地に立つ」の放送日に開催され、劇場に集まったファンと総監督、スタッフ、キャストが一緒に最終話を見て、前後にはトークイベントが行われるというGレコファンにはたまらない内容となっています。

 

上映前のクリエイタートークにはキャラクターデザインで作画チーフの吉田健一さん、メカニカルデザインの安田朗さん、メカニカルデザインの形部一平さん、デザインワークスのコヤマシゲトさんらが登壇し、サンライズの小形尚弘プロデューサーのもと、関係者によるさまざまなぶっちゃけトークが展開されました。冒頭のあいさつで吉田さんは「今週の火曜日まで描いていたのでまだなんとも言えない気分です」と語り、ギリギリまでクオリティにこだわっていたことを明かし、終盤は、キャラクターの衣装デザインが大変だったというコヤマさんからは、「衣装はシンプルな線じゃないといけないし、おっぱいを出すと監督に怒られるんです。でも肌は出したくて(笑)」といった裏話も飛び出しました。形部さんがメカデザインで一番印象的に残っているのはやはり「G-アルケイン」で、「ガンダムをデザインできるのは特別です。フルドレスも頼まれてもいないのにやりました」と振り返っていました。

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『ガンダム Gのレコンギスタ』は8年前に制作がスタートしたとのことで、コヤマさんは「ずっと正解が見えなくて、本当に作れるのかと思っていた。一度はやめると言いましたからね」と今だからこそ言えるエピソードを笑って振り返ります。形部さんによると、安田さんが加わってから制作がぐっと進んだとのことで、安田さんは「形部さんがすでにデザインしていたモビルスーツから、富野監督の趣味はこうだろうと考えながらリストラをして、(MSが所属する)勢力分けをしました。そこからかなり監督によるシャッフルが入りました」と語っていました。

 

第一話で吉田さんはキャラもメカも両方担当していたそうで、キャラクターではバララがお気に入りとのこと。コヤマさんは「バララは最初はプリキュアみたいなデザインで、監督に持って行ったら当然ボツだったので、なんとか耳のデザインだけは残しました」とデザインにまつわる裏話を披露。メインキャラについて吉田さんは、「アイーダはだんだん描きやすくなったが、ベルリはなかなか特徴を出すのが難しかった」と、キャラクターデザインに関する苦労を語ります。劇中における「G-アルケイン」の扱いが微妙に不遇? という話題では、安田さんが「『G-セルフ』が強すぎるので、バランスを取るとそうなるんだと思います。『マジンガーZ』と『アフロダイA』の関係だと思います」と語り会場を笑わせていました。クリエイタートークの最後に吉田さんは最終話について「監督の演出と構成のスピード感を楽しんでほしいです」と見どころを語ってくれました。

 

クリエイタートークが終わり、いよいよ最終回の上映が近づいてくると、ついに富野由悠季監督が登場! 割れんばかりの拍手で迎えるファンに「今日は皆さんから石を投げられるのを覚悟してきました。面白くなかったら監督である私の責任です、時間ばかりかけてすみませんでした」と謝罪から始まる監督らしい挨拶を披露。しかし「完成できたのは、ここに来れなかったアニメーター、背景、彩色の人がつい3日前まで作業してくれたおかげです。まだ未完成で手を入れたいところはあるのですが、300人ぐらいの人がこれに関わってくれたことを言っておきたいと思います」と製作に携わった現場スタッフへの感謝を伝えていました。

 

劇場の大スクリーンで24話~26話の上映が終わると、感動冷めやらぬまま、富野監督も交えたキャストトークがスタート。

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ベルリ・ゼナム役の石井マークさん、ルイン・リー/マスク役の佐藤拓也さん、クリム・ニック役の逢坂良太さん、ミック・ジャック役の鶏冠井美智子さん、そして富野監督が登場。石井さんは26話を振り返り、「僕にとってすべてが初めての経験でした。実はみんなでご飯を食べに行った時に監督とお話をさせていただいて、その時急に涙がこみ上げて泣いてしまったんです。いろいろな人に助けられましたが、自分がこの作品に関われてとても幸せでした」と感謝を伝えつつ、「作品が終わってすごく寂しかったです。終わりたくなくて何度もリテイクを出してしまったりしました。初めての作品で皆さんを不安にさせたりしましたが、自分なりにはがんばりました! 何年後かに監督に成長したねと言われるようにがんばっていきたいです」と感慨深げにコメント。そんな石井さんに関して富野監督は「声優として役者としては一番めんどくさいですね。天然だから、まだ演技してる意識がないんです。あと2、3年先を見ないとわからないので頑張ってください」と富野監督らしいエールを送りました。

 

ベルリのライバル的な存在であるルインを演じた佐藤さんは「クンタラからスタートしたルインですが、最後はベルリに一矢は報いたのかなとは思います」と語り、ルインについて「マニーという一番大事な人が戦場に出てきてしまって、差別と戦うことよりも、大切な人が側にいて添い遂げたい、死んではいけない、シンプルに生きていくということに終着したのかなと思います。これから彼が選択して、マニーと一緒に生きていく可能性が残ったことが良かったと思います」と述懐。若者たちの多くが生き残ったことについて富野総監督は「この歳になると流石に皆殺しの富野はやめたいなと思い、こういう結末にしました」と苦笑いし、それに応えるかのように会場内から大きな拍手が湧き起こるという一幕も。

 

クリム役の逢坂さんは「クリムは、最初自分だけ良ければ良かったのが、ミックと死線を潜り抜けることで変わったのかなと思います。クリムがあんなに大活躍するとは思わなかったので幸せでした」と語り、ミック役の鶏冠井美智子さんも「最初はミックに対して冷たくしていたクリムが、最後でやっと振り向いてくたのが良かったです」と満足気な表情。ちなみにトークでは富野監督の声優チャレンジについても語られたが、富野監督が演じたキャラクターとその妻の顔が富野夫妻そっくりになっていたのは、作画チーフの吉田健一氏の仕業であったことが明かされ、富野監督は「直したかったが、そこで直せと言ったら今上映できていないので」といった裏話を語り、会場を爆笑させていました。

 

イベントのラストには、『ガンダム Gのレコンギスタ』のエンディングテーマ「Gの閃光」を担当するアーティストのハセガワダイスケさんがサプライズ登場して、「Gの閃光」を会場内のファンと一緒に大合唱。制作スタッフとキャスト陣、そして富野監督が一緒に肩を組んで、エンディングテーマの映像を再現する大団円を演出していました。

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最後の挨拶として富野監督は、「このような場所で皆さんに会えたのは、ここにはいないスタッフたちがいてくれたおかげです。自分はとても幸せだと思います。ただ、思ったとおりには作れなかったかもしれない無念な部分も少しはありますが、こうして皆さんに会えたことは生涯の喜びです。そして、まだやってもいいという神からの声があれば新作も作りたいと思います。でも年寄りを変に褒めると図に乗るので、そこは気をつけたいと思います。もし機会がありましたらご支援いただければと思います。今日は本当にありがとうございました」と語り、現役続行とさらなる新作に意欲を見せてくれました。

 

こうして「ガンダム Gのレコンギスタ完結記念ナイト!~富野総監督と一緒に最終回を観よう~」は大盛況のうちに終了。まだまだアニメ製作への意欲を見せる富野監督の今後に期待いたしましょう!

 

<関連情報>

アニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』公式サイト

 

(c)創通・サンライズ・MBS

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