【週刊 電撃スパロボNo.008】S.R.D-Sアルトアイゼン&ソウルゲインを簡単仕上げで作る<その2>

更新日:2015年10月14日 11:50

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毎週月曜日更新! 『週刊 電撃スパロボ!』コーナー。

 

コトブキヤよりまもなく発売予定の「S.R.D-S アルトアイゼン・リーゼ METALLIC EDITION」と「S.R.D-S ソウルゲインMETALLIC EDITION」を製作中でした。今回はいよいよ完成した作例を掲載します!

 

「塗装済キット」であるこの「METALLIC EDITION」を、プロモデラーはいかに攻略するのか?

ぜひご確認ください。

 

※これまでの製作の過程は、以下のバックナンバーをご覧ください。

S.R.D-Sアルトアイゼン&ソウルゲインを簡単仕上げで作る<その1>

 

■モデラー:

富永高志(とみなが たかし)…電撃ホビーマガジンでも『スパロボ』関連作例を多く担当。

 

 

■輝きの「紅」、煌きの「蒼」

S.R.D-S初のバリエーションキットとして登場した「アルトアイゼン・リーゼ」と「ソウルゲイン」の「METALLIC EDITION」。今回の作例では、本アイテムの魅力を活かすべく、部分塗装のみの「簡単仕上げ」で製作しました。

 

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▲因縁の対決と共闘を繰り広げた2機。揃えると遊びの幅も格段に広がる。ちなみに「ソウルゲイン」のクリアーパーツはコード麒麟のときの赤色を選択して使用した。

 

前回ご紹介しました通り、この「METALLIC EDITION」は通常のメタリック成型やメッキコーティングとは異なり、「塗装で再現できるメタリックカラー」での表現に特化しています。

 

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▲▼「S.R.D-S アルトアイゼン・リーゼ MATALLIC EDITION」。ka_dsp_201500710_009  ka_dsp_201500710_008

 

 

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▲▼「S.R.D-S ソウルゲイン MATALLIC EDITION」。

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「アルト」の本体色はシルバー地にクリアーレッドを重ねたキャンディ塗装で表現され、一方の「ソウルゲイン」の本体色は輝くメタリックブルーで表現されているのが大きな特徴です。その他のPSパーツとABSパーツも、金はゴールド地にクリアーカラーのキャンディ塗装、黒はメタルブラック、白はホワイトパールで表現されており、元キットの素性の良さをさらに引き立てています。

 

このようにメッキとは異なるメタリックカラー表現は非常に面白く、通常商品版とは一味違う雰囲気を楽しめるアイテムとなっています。因縁の機体であるキョウスケの「アルトアイゼン・リーゼ」とアクセルの「ソウルゲイン」ということで、組み合わせて楽しめるのも良いですね。

 

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そんな本キット、もちろんそのまま組んでも楽しめますが、ちょっと手を加えることで、さらにカッコ良く仕上がります。というのも、前述した通りメタリック塗装を施されている本アイテムでは、どうしても地の成形色が露出してしまうゲート跡が気になります。今回の作例では、昔ながらのリタッチ作業で極力このゲート跡が目立たないよう工夫しました。以下でその方法をご紹介しましょう。

 

■ゲート跡をリタッチして完成度をアップする

使用するのは、入手も容易なGSIクレオスの「Mr.カラー」と「専用シンナー」、筆&塗料皿と養生用のマスキングテープのみ。

 

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いずれも気軽に入手できるうえに、金額的にもお手頃です。またエアブラシなどを使用しませんので、「初心者の方も気軽にトライできる」というメリットがあります。ちなみに面相筆は、できるだけ細いものを選ぶと良いでしょう。ホビーショップだけでなく大抵の量販店でも入手できます。

 

さて、実際に、「アルト」の機体色であるレッドをサンプルに、その手順を説明します。塗料は「Mr.カラー」の「159番・スーパーシルバー」と「47番・クリアーレッド」を使用します。

 

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▲まずはこのようにゲート跡に「スーパーシルバー」を筆で塗り、充分乾燥させる。

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▲「クリアーレッド」を重ねる。筆で軽くスタンプしながらのせていく」ようにすると、下地の溶け出しを最小限に留めることができる。

 

「スーパーシルバー」は本来エアブラシ塗装用ですが、「8番・シルバー」よりも明るい銀色で、今回のレタッチにピッタリだったので使用しました。このぐらいの面積を塗る程度の使用方法であれば筆塗りでも問題ありません。同じく「アルト」のゴールド部分のリタッチには同じように「9番・ゴールド」を下地に、49番の「クリアーオレンジ」を塗ると、かなり目立たなくなります。

 

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▲▼ヒートホーン側面など、やや目立つ位置にゲートが来る「アルト」。だが、「スーパーシルバー」を下地に、「クリアーレッド」を重ねるとかなり目立たなくなる。

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ちなみにキャンディ塗装のパーツにおいてクリアーカラーを塗る際は、「筆を動かして塗る」のではなく、「筆でやさしくスタンプして着ける」ようにするのがコツです。こうすることで下地の溶け出しを最小限に留めることができます。

 

一方「ソウルゲイン」では、「Mr.カラーGX」より「GX204・GXメタルブルー」を使用しました。色味・粒子感ともに近いので、違和感なく使用できるでしょう。ゴールドは「アルト」と少し色味が違いますので、「9番・ゴールド」を下地に「48番・クリアーイエロー」を塗りました。「GX217・GXラフゴールド」も試しましたが、ややギラつきが強く、リタッチには向きませんでした。

 

 

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黒と白は両者共通で「GX201 ・GXメタルブラック」「151番・ホワイトパール」を使用しました。「メタルブラック」は、パーツを切り出すさいに発生してしまいがちな白化も隠せる効果があるのでオススメです。

 

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▲いきなり本体で試すのは危険なので、まずはランナーでリタッチの方法を確認するのが吉。

 

■敷居は低く、効果は高く

元々完成度の高いキットですが、メタリック塗装のおかげでより引き締まった印象となっています。ここで紹介したようなリタッチ作業を行うとさらに完成度が上がりますのでオススメです。また、部分塗装のみの簡単仕上げなので、ガシガシと動かして遊べるのもポイントが高いですね。全塗装の作例では中々こうはいきません。

 

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▲少しの手間をかけるだけで、重厚感のある仕上がりになる本アイテム。コトブキヤショップ限定品ですが、ファンならぜひゲットを!

 

塗装派の方にも、本商品のフィニッシングは参考になるのでオススメですね。皆さんもぜひ気軽に試してください。

(製作・文/富永高志)

 

【カラーリングデータ】

・赤のリタッチ:159番・スーパーシルバー→47番・クリアーレッド

・青のリタッチ:GX204番・GXメタルブルー

・金(アルト)のリタッチ:9番・ゴールド→49番・クリアーオレンジ

・金(ソウルゲイン)のリタッチ:ゴールド→48番・クリアーイエロー

・黒のリタッチ:GX201番・GXメタルブラック

・白のリタッチ:151番・ホワイトパール

 

※すべてGSIクレオス「Mr.カラー」および「Mr.メタリックカラーGX」

 


>>次ページでは「ソウルゲイン」機体解説を掲載

 

<DATA>
S.R.D-S アルトアイゼン・リーゼ METALLIC EDITION

■ノンスケールプラスチックモデル

■全高:約140 ミリ

■発売中
■価格:5,500円(税抜)
■原型製作:糸山雄大
■発売元:コトブキヤ

■コトブキヤオンラインショップでのご購入はこちらから!

※コトブキヤショップ限定商品です。

※初回限定仕様に付属したエフェクトパーツ類は付属いたしません。

 

S.R.D-S ソウルゲイン METALLIC EDITION

■ノンスケールプラスチックモデル

■全高:約150 ミリ

■発売中
■価格:5,500円(税抜)
■原型製作:丸家裕之介
■発売元:コトブキヤ

■コトブキヤオンラインショップでのご購入はこちらから!

 

 

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