『ADVANCE OF Z』立体化計画_TR-6 ウーンドウォート編③

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製作●空山竜司

 

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『ADVANCE OF Z』立体化計画、TR-6 ウーンドウォート編 第3回目は塗装工程を解説します。ここまで来れば完成まであとひと息。とはいえ、もっとも神経を使うのが塗装工程で、ここでの精度が完成時のクオリティーに直結することは間違いありません。ディテールが特徴でもあるウーンドウォートだけに、細かな部分の塗り分けにはマスキングをはじめとする下準備も必須となります。

 

塗装法だけではなく、マスキングの仕方なども解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

※これまでのバックナンバーも併せてご覧ください。
『ADVANCE OF Z』立体化計画_TR-6 ウーンドウォート編①の記事はコチラ
『ADVANCE OF Z』立体化計画_TR-6 ウーンドウォート編②の記事はコチラ

 


■腕部の塗装

02腕部塗装

①塗装前
塗装前の原型を組んだ状態。赤バーなど、マスキングが必要な箇所はあらかじめ600番~800番のペーパーで擦ってサーフェイサーのノリを良くしておきます。

 

②サーフェイサーによる下処理
サーフェイサーを吹いた状態。写真はパーツの構成が分かるように組み立てた状態ですが、塗装は行程ごとにばらしてパーツ単位で行います。

 

③発色を考えた下処理
赤の発色を良くするために下地となるホワイトを吹きます。隠ぺい力の強い「WAVE Be-Jハイグレード・ホワイト」がオススメです。

 

④細部への塗装
赤バーと指の先端に赤を吹きます。

 

■脚部の塗装

03脚部塗装

①塗装前
原型を組み立てた状態です。腕部と同じく、マスキングが必要な個所はペーパーをかけておきます。

 

②サーフェイサーによる下処理
サーフェイサーを吹いた状態。写真はパーツの構成が分かるように組み立てた状態ですが、腕部同様、塗装は行程ごとにパーツ単位で行います。

 

③発色を考えた下処理
下地となるホワイトを吹きます。こうすることで赤の発色が良くなります。

 

④細部への塗装
赤バーの先端に赤を吹きます。このように基本的な工程は腕部と同じです。

 

■頭部の塗装

04頭部塗装

①改修前後の形状比較
左が連載当時、右が改修後の原型です。形状が大きく変化していることがわかります。

 

②サーフェイサーによる下処理
サーフェイサーを吹いた状態。フェイス部分なども取り外して処理をしておきます。

 

③下地からホワイト処理
フェイス部分はワンパーツでマスキング箇所が多いので、重点的に表面をペーパーで擦っておきます。この際、エッジを崩さないように注意しましょう。

 

④各部への塗装
フェイス部とバルカン砲内部に赤、頭部センサーに緑、V字アンテナに黄色をそれぞれ吹きます。フェイス部分の目の部分は赤を吹く前に緑を吹いてマスキングしています。

 

■マスキング方法

05マスキング説明

①切り出し
赤バーなどの細かな箇所のマスキングはパーツ上ではなく、事前にカッティングマットの上で切り出してパーツに貼り付けます。こうすることで粘着力が多少弱まり、塗膜の切断をしなくなるため「塗膜剥がれ」を防ぎやすくなります。

 

②隙間への貼り付け
先端を尖らせた竹串などを使って、マスキングテープを隙間に押し込んでしっかりと貼り付けます。

 

③④形状による切り出し方法
丸い部分はポンチを使用してマスキングテープを切り出します。脚部やバックパックもこの方法でマスキングしています。

 

■第一段階のマスキング

06マスキング-1

①②③各部への第一段階のマスキング
①頭部、②腕部、③脚部への第一段階マスキング。細かな作業が多くなりますが、赤バーは目立つポイントなので根気よく作業します。

 

■マスキング後の塗装

07マスキング-2

①②③ベース色の塗装
「■第一段階のマスキング」を終えたのちに、ベース色の塗装を行います。カラーはNAZCAブランドの「メカサフヘヴィ」+67番パープルを使用。紫系のベース色は濃くするとディディールが判別しづらくなり、逆に淡くし過ぎると設定のイメージから離れてしまいます。そのため、レシピの選定は何度も確認して慎重に行います。
赤バーの部分がベース色となる箇所もあるので、機体色を吹く前にマスキングしています。このベース色が間接などのフレーム色となります。

 

■機体色の塗装

08本体色塗装

①色の吹き付け
基本となる機体色である「MSホワイト」を2~3回に分けて吹き付けます。この際、エッジにベース色がわずかに残るようにしましょう。

 

②異なるカラーによるハイライト処理
「WAVE Be-Jハイグレード・ホワイト」を吹きます。これがハイライトとなり、メリハリが生まれます。

 

③マスキングテープを剥がす
塗装後、先端の尖ったピンセットを使ってマスキングを慎重に剥がしていきます。

 

④細部のリタッチ
指の先端など、細部は筆塗りによるリタッチが必要です。少しのはみ出しはスミ入れをする事でキッチリ塗り分けられます。

 

■リタッチ方法

09リタッチ方法

①細部の塗膜がはがれた場合
赤バーなどの細かな塗膜が剥がれた場合のリカバリー方法です。左右の両端の赤い部分が、塗料が残った場所です。中心部分の塗料がはがれていることがわかります。

 

②ペーパーの切り出し
800番くらいのペーパーを短冊状から尖った状態にカットします。

 

③リタッチ前の下処理
筆塗りでリタッチする前に②でカットしたペーパーをかけて、塗膜と原型の段差を馴らします。これで筆塗りでもキレイに塗装する事ができます。

 

④リタッチ処理
塗料に通常より少し多めのフラットベース(つや消し剤)とリターダー(塗料の乾燥遅延罪)を入れておく事もポイントです。青い部分がリタッチをした箇所です。残っている赤い部分となじんでいることがわかります。

 


 

いかがでしたでしょうか? ウーンドウォート立体化計画塗装編。次回はいよいよ完成品を、撮り下ろし写真満載でお届けいたします!

 

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■カラーデータ
「カラーデータ」
白:MSホワイト+67番・パープル極少量
紺:ティターンズブルー2
黄:キアライエロー(70%)+171番・蛍光レッド(30%)
赤:ハーマンレッド(70%)+171番・蛍光レッド(30%)
緑:175番・蛍光グリーン(70%)+50番・クリヤーブルー(30%)
グレー:NAZCAメカサフヘヴィ(50%)+67番・パープル(50%)
スミ入れ タミヤカラーXF-1フラットブラック、XF-49カーキ
※特に表記のないものはGSIクレオスの「Mr.カラー」「Mr.カラーGX」「ガンダムカラー」となります。

 

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