【注目!!!】ガシャポンにアクションフィギュア新シリーズが誕生!「フルアクションフィギュアSAGA」、その開発キーマンにインタビュー!!

更新日:2016年11月28日 13:07
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新ガシャポンフィギュアシリーズ「フルアクションフィギュアSAGA」――イベントなどで展示され、耳聡い方はもうチェックを入れているのではないでしょうか。注目の本シリーズについて、今回は、開発担当者のT島さんにインタビュー!! バンダイベンダー事業部でのライダーアイテムの歴史とその立ち位置、開発に至る道筋、注目のパートなど、発売前に聞きたいお話を伺ってきました。

 

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▲当日お持ちいただいた仮面ライダーエグゼイドのサンプル。後ろはガシャポンアクションフィギュアの大先輩、アクションポーズの仮面ライダー555です。

 

「フルアクションフィギュアSAGA」は、全高約125ミリのフル可動フィギュアシリーズ。ヒロイックな造形と、ガシャポンでは考えられない可動範囲を備えています。このプロダクトにたどり着くまでの苦労と、アイテムの魅力をお聞きします!

 

 

 

「ガシャポンでアクションフィギュアをやってみよう」という、
決断だけの話でもあるんです

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▲完全新規シリーズとなる、「フルアクションフィギュアSAGA」。文中でも言及された、HGシリーズをはじめ良質なフィギュアを多数輩出してきたガシャポンの、期待のニューラインです。

 

 

――ガシャポンでリアル頭身のアクションフィギュアというのは久しぶりですね。

開発担当:実はガシャポンのフィギュアは最近、展開自体があまりありません。今年2016年久しぶりに「ガシャポンライダーフィギュア」があったくらいですね。

 

ガシャポンはもともと「HGシリーズ」という、非常に立ったシリーズがありました。でも、ここ数年は一時期のフィギュアブームが落ち着いて、ガシャポンもこれからのフィギュアのことを考えなければならないタイミングにきてたんです。時代の潮流で、フィギュアも可動……アクションフィギュアに非常に関心が集まっているという状況があります。でも、このアクションフィギュアというアイテムは、ガシャポンで作るには非常に縛りが大きくて……。

 

――確かにガシャポンでの可動は難しそうです。サイズや強度とか――。

開発担当:コストもですね。ほかにも、スーパーに並んでいるものをお子様が購入するっていうケースからすると、対象年齢の高い、マニアックなものは作りにくい。

 

でも、いままでの延長の固定フィギュアもなかなか難しく、さりとてアクションフィギュアを作るのはそもそもハードルが高すぎました。そんな中頑張って立ち上げたのが「フルアクションフィギュアSAGA」です。

 

――長年作りきれなかったものが実現した理由はなんだったのでしょうか。

開発担当:結局、「やってみよう」という決断だけの話、というのもあります。腹をくくりました(笑)。「いつまでも出せない」では、時代が求めているものをガシャポンでは出せないという状況がずっと続くだけだ、と。「ハードルは高いけれど、ひとつ作ってみよう!」というジャッジを私はじめ、チームがやってくれた。ほかの部署からきた新しい上司が、かつて子供向けの可動フィギュアを担当していて、そのノウハウが飛び込んできた。生産現場でも、経験があるところとのつながりができた。いろいろなことが、たまたま上手くいって、なんとかチャレンジまでこぎつけた……というところです。たぶん、これは今年でなければできなかったかなと思いますね。いくつかの良いめぐりあわせがあって、それが上手くいって、開発の土壌に上ったんです。

 

 

 

「体の全てをひねってパワーを一点に集中させている、そんなダイナミックなポーズができます」

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▲「フルアクションフィギュアSAGA」、その真髄はやはりアクション。マイティクリティカルストライクにも気合が入ります。

 

 

――「フルアクションフィギュアSAGA」の見どころについてお聞かせください。

開発担当:やはり可動です。やみくもに動くのではなく、ポーズのための可動ですね。ポーズを取らせたときに、たとえ動いてもシルエットが崩れるのはダメだと考えました。キックポーズならば、腰は一般的なボールジョイントでもそれなりに用をなしますが、それではやはり見栄えが良くない。ということで、腰と足の接続と、股間と太ももの接続を別軸にしています「S.H.Figuarts」など、ハイエンドフィギュアでは近年取り入れられている手法ですけれども、低価格帯のフィギュアではなかったという部分を全身に仕込んでいます。

 

 

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▲腰はそれ自体が巨大な可動パーツになっている、「S.H.Figuarts」でもおなじみの構造。アクションフィギュアの腰構造は、現在も試行錯誤と進歩が続いています。

 

 

腕と肩の両方がボールジョイント、鉄アレイ状のいわゆるダブルボールジョイントになっていて、パンチも自然に肩を入れたポーズが可能です。肘も一軸ですが、上腕にロール軸があるので例のダンスくらいは踊れるようになっています(笑)。「あ、自然なポーズが取れるんだな」というのを、ガシャポンが許すかぎり、ぎりぎりに収めました(笑)。

 

 

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▲腰のひねりと肩の入りで、パンチポーズもご覧の通り。極めて自然に決まります。

 

 

――なるほど! キックやパンチはやはり大事ですね。

開発担当:一番見ていただきたいのは腰から腹にかけてです。飛び蹴りをするにも、前屈ができないと脚だけを前に出して、あとはアングルや見せ方で「キックポーズですよ」というのをなんとかごまかすしかないんです。けど、前屈をすることによって目線は蹴っている先を見て、体の全てをひねって一点にパワーを集中させている、そんなダイナミックなポーズができます。ここは一番こだわったポイントですね。

 

また、『仮面ライダー』に欠かせないベルトは、可動の妨げにはなりがちなんです。ここは別パーツで作って、腰とベルトを別に、最大限妨げないようにしています。この辺りの構造も、いままでのガシャポンでは、「もう仕方がないだろう」と諦められていた部分なのですが、今回は作りきりました。

 

 

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▲胴体の反りと腹、腰のひねり、そしてベルトの可動と多数のギミックが詰まった胴体部分。

 

 

――アクションフィギュアとして楽しい、というのがひしひし伝わってきます。

開発担当:実際に動かす際にストレスがないように、というのも最低要件としてあります。これを満たすために、柔らかいPVCと、固いプラスチックのようなABSという複数の素材を採用しました。これに加えて、POMというやわらかいプラスチックも使っています。このPOMという素材は、フィギュアの可動部分によく使われるのですが、つるっとしていて、でも粘りがあって、保持もできて、摩耗しにくい……という関節部分に最適の素材です。プラスチックの関節は何度も動かしていくと、どうしても削れてへたってしまうのですが、POMならばそれが最大限防止できます。ガシャポンでは、まず使われない贅沢な素材ですね。この3素材を適材適所で使い分けています。

 

――遊び倒しても、簡単には壊れない、疲労しないのですね。

開発担当:1体で何時間でも楽しんでもらえる、ということを念頭に置いて作っています。これはマイナスの言い方かもしれないですが、そのためにモノは本体だけなんです。オプションを付けてコストをアップさせるより、本体の完成度を全力であげました。とにかくこの完成品1体でいろいろなポーズをつけて、気持ちよく遊ぶことができる。それを1カプセル500円で実現しています。その、オプションなど細かなところは、ひょっとすると、あとで別な形でご案内をするかもしれませんが……!

 

 

「そこだけパチンとはめてもらえれば、すぐに遊べるフィギュアになります」

 

――造形のバランスは写実的にしたのですか、それともよりヒロイックに……?

開発担当:今回はかなりヒーロー体型にアレンジしています。最初はスーツアクターさんの体型をスキャンして作っていく、ものすごいリアル路線はどうだろうか、という提案もありました。でも、今回はあくまでフィギュアとして、格好いいプロポ―ションを追求。だからいわゆる素立ちにすると、足が長いモデルさん体型ですね。

 

 

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▲こちらは仮面ライダークウガ。確かにかなりのモデル体型です。アクション映えするプロポーションを優先した結果の形状ですね。

 

 

――塗装に関してもお聞かせください。

開発担当:塗装はピンクとブラックの成形色に、ポーズをとらせたときに格好悪くならないよう、注意して塗装を加えています。けっしてコストを無視したフル彩色ではないのですが、必要十分な塗装になっていると思います。仮面ライダーエグゼイドの胸のコントローラーはシールで再現される予定です。可動に絡む部分というのは動かすと削れてしまったりもするので、そこに関しては割り切ってもいますね。

 

 

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▲複雑なコントローラーはシールとのこと。こちらもどんな見栄えになるのか楽しみです。
※ 画像は開発中のものです。

 

 

――どんなかたちでカプセルに収まるのかとても気になります。

開発担当:まだ検討中ですが、上半身と下半身が分かれてカプセルに入ると思います。そこだけパチンとはめてもらえれば、すぐ遊べるフィギュアになりますね。組み立て工程はほぼなしで、完成品としてお楽しみいただければと思います。

 

 

 

「最終的には、昭和ライダー、戦隊、ウルトラ、それにアメコミ……とぜひやっていきたいですね」

 

――今後の展開なのですが、イベントでは仮面ライダーブレイブや仮面ライダースナイプも展示されていました。

開発担当:2号ライダーや派生フォームはプレミアムバンダイなどで補完していくというプランを考えています。新フォームや2号ライダーを網羅していくと、どうしても過去のライダーを収録する枠が少なくなってしまうので……。「フルアクションフィギュアSAGA」は単品で楽しむだけでなく、コレクションしてほしいシリーズです。ライダーの歴史そのものを、お求めやすい価格で、ガシャポンでそろえられるという環境を作りたい。そこでまず今回は、「ガシャポンで、集めやすい500円で、ここまでのものならば」そう思ってもらいたいと考えています。

 

同時に、「最初はたまたま500円で買えたけど、すぐにシリーズが終わっちゃうんだろうな……」というお客様の不安を払しょくするため、すばやく第2弾以降のリリースを始める準備もしています。ガシャポン売り場に行けばいつでも買えて、コレクションできる――そんなシリーズにしたいので、敢えてフルアクションコレクタブルフィギュア、というキャッチをつけています。

 

――たくさん並べる楽しみをお客様に届けたいということですね。

開発担当:仮面ライダーエグゼイドがラインナップに入っているのは、アクションフィギュアを作るという企画の立ち上げとして、「最新の仮面ライダーを入れたい」という考えがあったからです。また、「平成ライダーを中心に展開したい」ということでその原点である仮面ライダークウガをセットにしています。原点のものと最新のものを、同時に展開していきたいと思っています。

 

 

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▲最新の仮面ライダーエグゼイドに対し、原点として起用された仮面ライダークウガ。こちらが楽しみな古参のファンも多いのではないでしょうか。

 

 

――第2弾以降はいわゆる平成ライダーシリーズが充実していくのでしょうか。

開発担当:そこはお楽しみですが、第2弾もぜひ期待していただければと……! 今後も歴代で人気のライダーが次々登場する予定で、第2弾では仮面ライダーディケイド以前の人気ライダーふたりがそろい踏みします。特に1体は待望のライダーです。

 

――シリーズそのものの広がりも気になるところです。

開発担当:ゆくゆくは昭和、平成、そして仮面ライダーの枠を超えていきたいですね。「フルアクションフィギュアSAGA」というのはガシャポンのシリーズタイトルで、仮面ライダーだけではなくていろいろな作品のキャラクターも作れる、ということを念頭に置いています。なので、この「フルアクションフィギュアSAGA」はあえてシリーズ名に特定のキャラクターを入れていません。今後もそれぞれの担当が自分なりのアレンジをして、ガシャポンのアクションフィギュアを展開していくというシリーズにできればいいなと思います。最終的には……昭和ライダー、戦隊シリーズ、ウルトラマン、それにアメコミと……ぜひやっていきたいですね。まずは最初の仮面ライダーをぜひお手にとってみてください!!

 

――最後に、これから買おうと考えている皆さんにメッセージをいただけますか。

開発担当:ガシャポンなので何が当たるかわからないですし、500円という金額はアクションフィギュアとしては安くとも、ガシャポンとしては高い価格帯のアイテムです。我々としても安いアイテムとは思っていません。お客様に絶対に満足していただけるものをお届けしようと作っています。ラインナップはクウガ、エグゼイド、ゲンムの3種類ですが、どれが出てもきっと満足いただけるはずです。一度ぜひ手に取っていただいて、今後の展開も含めて楽しみにしていてください!

 

――本日はありがとうございました!

 


 

 

 

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▲第1弾に入る仮面ライダーゲンム。仮面ライダーエグゼイドとの絡みも楽しめるキャラクターです。

 

 

「フルアクションフィギュアSAGA」は、完成度の高さもさることながら、続いてこそ真価が発揮されるシリーズとのこと。その超長期的なプランを熱く語られた開発担当・T島さんの語りは静かながらも熱の入ったものでした。電撃ホビーウェブでは今後も随時、本アイテムの情報をお届けしていきます。

 

 

DATA

フルアクションフィギュアSAGA仮面ライダー01

  • 彩色済みフィギュア1セット
  • 全3種(フィギュア3種)
  • 2017年2月発売予定
  • 1カプセル500円
  • 発売元:バンダイベンダー事業部

 

関連情報

 

(C)2016 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映


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