ビルトビルガーの相方“ビルトファルケン”を作る!<第1回>~プロポーション変更~【電撃スパロボNo.091】

更新日:2017年3月13日 13:21
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「電撃スパロボ!」第91回目となる今回から、コトブキヤのS.R.G-S第5弾のキット「ビルトファルケン」を作製! 2005年に発売された本キットをモデラー/原型師のKuWa(FRAME OUT MODEL)が各改造ポイントを詳しく解説していきます。第1回目となる今回は改造ポイントを洗い出すプロポーションの検討・変更作業からお届けしていきます。

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▲「ビルトファルケン」1/144スケールプラスチックモデル。価格:2400円(税抜)。※現在店舗在庫のみ。


1/144 ビルトファルケン① プロポーション変更

製作・文:KuWa(FRAMEOUT MODELS)

 

お久しぶりです、”フレームアウトモデルズ”KuWaです。前回の「1/144 ビルトビルガー重装型/高機動型」に続いて、今回は相棒たる「1/144 ビルトファルケン」を製作することになりました。まぁなんとなく察しはついていたのですが、やはりツイン・バード・ストライクの2体を並べてナンボですよね。コトブキヤからは2005年6月に発売とこちらも12年近く前のキットとなりますが、ビルトビルガー同様に今の目線でスタイリッシュに仕上げてあげたいと思います。

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「ビルトファルケン」の素組みです。このキットも色分けや可動も巧みで作りやすくカッコ良いキットとなっています。今回は設定画も気にしつつ、パイロットがそのスタイルに定評のある?女性パイロット、ゼオラ・シュバイツァーが搭乗する機体なので、そこに女性らしさ、ハイヒールを履いたモデルのような体型をイメージした改修をしていきたいですね。また、前作のビルトビルガーでは重装型から高機動型へのアーマー着脱を再現したので、ビルトファルケンでもそれと対になる機構を再現したいところです。

 

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①プロポーション確認

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まずはキットの写真を元に改造プランを練ります。こうした改造の際はいつも写真を何枚かプリントして、実際のキット、設定画やゲーム登場時の戦闘シーンなどを見つつ、改造ポイントを写真に直接描いて検討しています。いきなりキットに手をつけるよりも冷静に判断ができますし、一番効果的な工作を選択できるので便利ですよ。たとえば脚を長く見せようと思っても、スネやモモを延長する/腰の取り付け位置を下げる/腰のアーマー類を持ち上げる/胴体を短くして相対的に長く見せる、などなどイロイロ手段があるので、予習と検討は大切です。

 

さて、こうして描きいれてみたところ、足の長さやハイヒール形状など設定画の持つ脚線美、胸の上下の厚みとフンドシ周りの取り付け位置といった上半身の配置が少し気になります。このあたりを中心に工作を進めていきましょう。

 

今回はキットのパーツ配置を中心にお手軽なプロポーション変更から始めます。

 

②頭部の工作

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さて、まずは大事な頭部から。画像の通り、後頭部のボリュームを増やしつつ頭頂部を下げ、顔は削り込みで小顔に整形します。

 

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マスクは三角形の2重のフェイスマスク+アゴの白いガード、といったイメージになるようデザインナイフで削り込みました。キットはマスクの青い部分が塗装済みなので、分かりやすいように加工後にマスクを青く塗っています。また少しホホを細くしたかったので裏側から中央を彫り込んで、真ん中から軽く折り曲げています。

 

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頭は後頭部が別パーツなので、少し浮かせて固定、隙間にポリエスエルパテ(以下ポリパテ)を盛って延長しました。マスクはそのままだと組み立て後に取り外せないので、白いひさしに隠れる前方をカットして、後から付け外し出来るように。また顔が少し下を向くよう取り付け位置を調整しました。

 

 

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左が加工前、右が加工後の頭部です。後頭部のボリュームは増えましたが頭部全体としては少し小型化し、マスクもかなり形が変わりました。側面から見るとわかりますが耳の張り出しや首元の形状も少し変えています。

 

③胴体の工作

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胴体は胸の部分が上下に厚く、また中央の丸い部分が大きく見えます。そこで胸中央部の丸い部分は上をカットして側面の平らな部分が気にならないよう丸みを強く削ります。横の白い板もちょっと大きめなのでココの上下をカットします。また胸側面が平らなままなので、青い部分を前に向かって削り、また白い部分は前と上に向けて削ってメリハリを付けたいと思います。

 

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胸上部を削るので、バランスをとるためにエリごと頭部の高さを1ミリ下げます。また肩の取り付け位置を少し後ろに下げたいところです。

 

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さて、エリは別パーツなので下側を1ミリカットします。こういう場合はカットしたい分だけマーカーなどで色を付けておいて、色がなくなるところまで板状のヤスリ、ココでは”ウェーブのヤスリスティックソフト#120″で削り取ります。

 

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肩は、ボディ後方のボールジョイントの穴をリューターで削り込んで後ろに下げました。ひとまず前方は1.5ミリのプラ板を貼り付けてボールの保持力を調整しています。2ミリ程度移動した形なので、後ほどバランスを見てみましょう。

 

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胴体のバランス調整が終わりました。それぞれ左が素組み、右が工作後です。本体の大きさは変わってませんが、中央部の丸い部分と横の白いパーツの改造で結構雰囲気が変わりました。正面から見たときの胸側面のハの字や白い部分の胸のソリでキュッと持ち上がった感じになりました。

 

③腰の工作

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腰の工作では、フンドシ部の取り付け位置を少し上/前に、また脚の取り付け位置を下げて少し足を長く見えるようにします。図の通り、股間ブロックをフンドシ取付部、ダクト部、腰との接続軸、股関節に4等分、フロントアーマーは設定画と比べて少し大きめなので黒マーカーで塗った部分をカット、シャープに削ります。フンドシ自体、かなり男らしい大きさなので軽くなるよう細く小さく短く加工。

 

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加工が終わったところ。挟んでいるプラ板はウェーブのプラプレート(ダークイエロー)です。柔らかめなのでカットや加工がしやすいです。

 

④バランスの確認

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バランス調整の大きなポイントである頭部と胴体の加工が済んだので、一旦組み上げてみます。まずは背部のパーツなしで前後から。顔、胸、股間を小さくなるよう加工し、股関節位置を3ミリ下げることで足を長くしました。今後の作業でスネなどを少し伸ばそうと思っているので、膝関節を少し引き出して仮に延長しています。

 

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工作前後の比較、それぞれ左が素組、右が加工後です。比べると修正部分の効果がお分かりでしょうか。今回のプロポーション変更は後頭部以外は削り込みとプラ板積層で出来る加工なので、もしビルトファルケンを作る場合は参考にしてみてください。

 

以上で第1回目は終了です。プロポーションがある程度決まったので、次回からは具体的なパーツ改造、足と腕を中心に進めたいと思います。


 

というわけで、コトブキヤ「ビルトファルケン」作例第1回をお送りしました。設定画やゲームの戦闘シーンなどで比べて改修ポイントを写真に描き込んでいく方法、加工技術など他のキットにも適用可能なテクニックが盛りだくさんの製作記事となっています! 今後もお楽しみに!

 

DATA

ビルトファルケン

  • 1/144スケールプラスチックモデル
  • 全高:約16.5センチ
  • 価格:2,400円(税抜)
  • 発売中
  • 発売元:コトブキヤ

※現在店頭在庫のみ

 

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(C)SRWOG PROJECT


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