『フレームアームズ』レイダオ・ジィダオを使って、仕上げ方の違いを考える。<その4>~オプションパーツ加工編~

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2016年10月下旬に発売された『フレームアームズ』(以下、FA)の新作「JX-25F ジィダオ」「JX-25T レイダオ」。作品世界の中で新型主力量産機と設定され、共通化された多くのパーツ組換えと一部パーツの変更によって、汎用主力機と砲撃特化機という用途の違う2種類の機体として発売中の本キットを、ちいたわからし氏が製作。

 

前回までは本体の可動範囲の拡大とディテールアップを中心にお送りしてきましたが、今回は残った武器、装備品を中心に説明していきます。

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ちいた:毎度ご無沙汰しております。

 

編集部:猛烈に期間が空きましたのでおさらいがてら振り返ってみましょう。

 

ちいた:お手数おかけします。

 

第1回:『フレームアームズ』レイダオ・ジィダオを使って、仕上げ方の違いを考える。<その1>

編集部:この回は発売直後の製品の紹介と「四の五のいわずにまずは塗ってみよう!」という回ですね。

 

第2回:『フレームアームズ』レイダオ・ジィダオを使って、仕上げ方の違いを考える。<その2>~ディテールアップ編~

ちいた:ディティール工作を中心に「なんでこの工作をするのか?」と工作の理由付けの説明をした回でした。

 

第3回:『フレームアームズ』レイダオ・ジィダオを使って、仕上げ方の違いを考える。<その3>~可動範囲拡張編~

編集部:<その2>の続きで、可動範囲拡大を中心に紹介した回でしたね。さて、これで今回の説明にいけますね。

 

ちいた:メイン推進器の改造前と改造後です。

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編集部:だいぶ形状が変わってますね。

 

ちいた:どこからでも推進できるように見えるように作られているんだと思いますが、背部スラスターと同様に、形状を整理して意図を明確にしていきました。

 

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ちいた:ジェット推進器が好きなので、そのように見えるように加工していきます。吸気口に見せたい部分はF-15のインテーク(吸気口)を参考に形状を近づけていきました。

 

編集部:実際にある機械の形状にすることで意図が明確になっていくんですね。

 

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I201706LZ4_006出典:航空自衛隊HPより

 

ちいた:側面のサブスラスター部分は開口されておらず推進方向が分かりにくいので、方向性を整える意味で開口してスラスターっぽくしていきます。

 

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編集部:閉口されてる部分の開口……定番ですね!

 

ちいた:しかしながらですね……。

 

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編集部:穴のサイズが違う?

 

ちいた:この部分……内部のプラの厚みが違うので、ここまで彫り込むと同じサイズの穴が開かないのです。形が左右でそろわないのは格好が悪いので加工していきます。

 

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ちいた:まず、エポキシパテ(以下パテ)を押し付けて内部に付けたいディテールに加工していきます。

 

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ちいた:それぞれに爪楊枝で持ち手を付けてスタンプを製作。

 

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ちいた:黒い瞬着にベビーパウダーを混ぜて粘度を高くしたものを開口部分に塗りこみます。

 

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ちいた:先ほどのスタンプに離型用メンタム、瞬着硬化スプレーの順番で塗布し押し付けます。

 

I201706LZ4_013ちいた:20秒ほどそのまま押し付けて、硬化したタイミングで剥がします。

 

編集部:岬光彰さんがよく紹介している手法ですね。

 


岬光彰さんプロフィール

模型製作や原型製作、雑誌ライターなど多方面で活躍。

参考記事:ガンプラのスクラッチ技術を紹介!メインカメラブロックの製作方法【『ガンダムホビーライフ010』拡張版】


 

ちいた:Twitterで良く紹介されているのでまねさせてもらいました。はみ出した部分を整えて完成です。

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ちいた:もう少し下方に推進方向を整えたいので整流板を追加しました。

 

編集部:あの、加工箇所が整流板で見えなくなってるんですが……。

 

ちいた:いいんです! 完成後にチラリと見えたときに「お?ここもいじってる!」って感じがいいんです!

 

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ちいた:メインの推進部分も排気イメージがわきにくい形状だったので、開口してパテでそれっぽく作り直しています。

 

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ちいた:インテーク加工したことで分割を変えたので、塗装の便も考えて細かく分割位置を変更しています。

 

編集部:装甲裏の分割線が見えないようにしたんですね。接続部のディティールも追加してまた見えないところを……。

 

ちいた:分割しているうちにディテールを足したくなってしまう性分なのです。さて、次はシールドです。

 

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編集部:なんか早々に愚痴っぽいんですが……(汗)

 

ちいた:愚痴ではありません! 工作チャンスポイントです! 武器設定がある部分を開口して武器を追加していきます。

 

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ちいた:説明書には「集弾性がさほど高くない機関砲」という設定なのでガトリングガンを設置しました。

 

編集部:ガトリングはロマンですね!

 

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ちいた:スペースに余裕がないので、シールドの肉厚をパテで増やしながらガトリングが収まるスペースを作っています。

 

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ちいた:なんとなく寂しい2重装甲っぽい部分には翼端灯を付けました。

 

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出典:航空自衛隊HPより

 

編集部:飛行機の主翼に設置されている進行方向を示すライトですね。

 

ちいた:空中戦が主な機体なので、そういうのがあってもいいかと思いましてね。

 

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ちいた:微妙に隙間が見える上部もデコレートし、目立つ裏面はパテで造形してオリジナルのディテールパーツを作成しています。

 

編集部:パワードガーディアン2回目記事の肩装甲の部分の説明ですね。

 

ちいた:さて、工作の終えたシールドを見てみましょう。

 

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ちいた:銃口まわりのはパテでの加工が多く、細かい傷が残りがちなのであらかじめサフで傷消しを入念に行っています。

 

編集部:……やっぱり「形を変える工作」ではないので大して変わらないですね(苦笑)。

 

ちいた:最後にレイダオ時の砲身パーツです。

 

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ちいた:重レーザー砲という設定があるのですが、重レーザーってなに?

 

編集部:や、急にふられても知らないよ! アニメなどではよく出てきますが……。

 

ちいた:粒子砲と熱線(光線)銃とかジャンルの違いとかはわかるのですが、メカニズム的なことはさっぱりわからないので解釈できそうな部分に絞って工作していきます。

 

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ちいた:明らかに動きそうなクロー部分は分割、足りない部分をパテで足してネオジム磁石で可動式にしました。先端部分は塗り分けの都合で分割、若干延長しています。

 

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ちいた:一カ所だけ形状の違うクロー部分もネオジム磁石を仕込む基部を増設し肉抜き穴部分にディテールを追加。銃口付近のフィンらしき部分が浅いので、彫り込んでフィンっぽさを強調しています。

 

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ちいた:「艦船に装備される巨大砲を無理やりFAサイズに装備させた」という設定があったので、より試作機のような雰囲気を出すため、本体と同じように放熱フィンを増設しました。

 

編集部:これでひと通りの工作は終りましたかね? 最後にジィダオ、レイダオ状態の各形態を見てみましょう。

 

●ジィダオ状態

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●レイダオ状態

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ちいた:地味な工作のオンパレードでしたが、組みあがってみると情報量の増加などが伝わると思います。

 

編集部:前回のときも思いましたが要所要所でフィンモールドが見えるのは効果的ですね。

 

ちいた:さて、次回は塗装&完成回です。

 

編集部:期間が非常に長くなってしまったので次の更新は早くしましょうね!

 

DATA

JX-25F ジィダオ

  • 1/100スケール プラモデル
  • 全高:約16センチ
  • 設計:田村 充伸
  • 価格:4,200円(税抜)
  • 発売中
  • 発売元:コトブキヤ

 

JX-25T レイダオ

  • 1/100スケール プラモデル
  • 全高:約15.5センチ
  • 設計:田村 充伸
  • 価格:4,200円(税抜)
  • 発売中
  • 発売元:コトブキヤ

 

関連情報

 

(C) KOTOBUKIYA


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