『機動戦士ガンダム00』10周年記念!セカンドシーズン主役機のHGガンプラを振り返る!「ケルディムガンダム」編(再掲載)

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製作・文●NAOKI/編集●電撃ホビー編集部

2007年10月6日より放送が開始された『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』。本作品も早いもので2017年で10周年を迎えました。そこで、本記事ではセカンドシーズン放送当時に『電撃ホビーマガジン』に掲載されたガンプラ作例をご紹介! 『ダブルオー』を知っている方もそうでない方もこの機会に振り返ってみてはいかがでしょうか!!

 

※バックナンバー

 

今回は2代目ロックオン・ストラトス(ライル・ディランディ)が搭乗する「GN-002 ガンダムデュナメス」の後継機「GN-006 ケルディムガンダム」。頭部ガンカメラやライフル型コントローラー、ハロによる制御サポートなどの主だった機能が受け継がれており、デュナメスと同様に長距離射撃に特化したガンダムです。本作例ではメカデザインを手がけた柳瀬敬之氏とも交流のあるプロ原型師NAOKI氏がキットに敬意を表しながらも独自の解釈と溢れる愛情で真っ向勝負! プロポーションはそのままに各パーツのエッジ修整とディテールアップで仕上げています。

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GN-006 ケルディムガンダム

※初出:電撃ホビーマガジン2008年12月号/記事内容は雑誌発売当時のものです。

 

前半シリーズではABS主体だった可動を、新規のポリパーツに変更したことで塗装の便も向上し、個人的には喜ばしいところ。プロポーションも非常に良くかなり完成度が高いです。今回は事前に資料としてデザインを担当された柳瀬さんの画稿をいただいていたので(これがまたカッコイイ!)、これを参考にしつつさらに完成度を高めるべく、面とエッジのコントロールやディテールの再現に努めました。

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まずはバンダイさんのキットの特徴である抜き方向に対して90度に入る面。これは対象年齢に合わせた安全対策の1つです。対象年齢の幅広いガンプラのような製品としては、是か非かといわれれば間違いなく「是」です。で、当然のことですが、どんな縮尺でもほぼ同じ幅でこの面が入るわけです。これが1/100などではエッジに1面入って逆に落ち着くぐらいの幅でも、1/144の同じパーツに同幅の面が存在すると……下手をすると形状すら影響を受けるかもしれません。次にほぼ全体のエッジに入るC面。こちらもパーツ単位で見るとエッジが取れていい感じにパーツが落ち着くのですが、約130ミリの立体物として、よりシャープに見せたい場合は手を加えたいところ。これらを設定画を参考に修整していきます。

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■頭部&胴体

デュナメス同様、もうちょっと幅広なイメージだったので接着面で0.5ミリ幅増し。頭頂部の角度も変更しています。顔は良くできているのですが、スペースの都合か若干立体感に欠けるのと柳瀬さんの画稿により似せるため新造してしまいました。

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▲ヘルメットは接着面で0.5ミリ幅増しし頭頂部も角度を変更。フェイスは作者の好みで新造している。

 

首はポリパーツのため加工が困難なのでプラ材で新造。胸面の緑パーツはていねいに切り離して別パーツ化。センサー内部にもディテールを追加。フロントアーマーはディテールを追加するには新造した方が早いと判断し1個作り複製しました。

 

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▲各パーツのC面の面積を減らした上半身。首はひとまわり太いものを新造。フロントアーマーはディテールを追加した後レジンで複製して4個そろえている。

 

■腕部&脚部

前腕のC面幅が成形の都合により細いので設定どおりの面構成に。袖口のパーツも設定どおり再現しました。手首はHDMエクシア用。手の甲は設定形状のものを手首に合わせて新造。また左肩に懸架されるパーツですが、同パーツが全身に計9個装着されます。裏面ダボが丸見えなのでパーツを新造して設定を再現、複製して数をそろえています。

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▲肩から伸びる基部の肉抜け穴を埋めたほか、手首はハイディテールマニュピレーターに変更。手首関節を隠すカバーは柳瀬イラストをモチーフに新造。

 

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▲各所のアーマーは裏を埋めるためのパーツを新造。これもレジンで複製している。

 

前腕と同様の理由で太モモの面取りを変更。ヒザパーツは接続方法を変更したのでダボにジャンクパーツを詰め込んでいます。ヒザ基部はT字ポリランナー変更し後ハメ化。ヒザ裏の解釈が設定と異なるようなのでプラ板で新造したパーツに変更。足首は内部がないのでボールジョイントの雄雌を逆にしてメカを新造しています。

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▲太モモは赤く塗った部分の面積を減らして形状変更。ヒザアーマーはディテールを追加している。各所にあるアーマーも同形状なのでレジンで複製して数をそろえている。

 

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▲足首の中は少し寂しかったので、可動の妨げにならない程度にプラ板でディテールを追加している。

 

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■塗装その他

レンズ部分の表現はCB系MSのキモ。今回は市販のインクジェット用で光沢シルバーのラベルシールを使用してみました。まず緑の文字とラインのデータを作成。そしてデータ上で輪郭をぼかしておきます。それをラベルシールシートに印刷すると、ぼかした部分の下地が適度に透けていい感じに発光状態が再現できます。

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▲各所のクリアー部分は過去の4機と同様のものと解釈。インクジェット用の光沢シルバーのラベルシールにプリントして貼り付けている。

 

各部デカールはベルテクスのものを使用。版がかなり小さいので非常に使い勝手が良いです。今回はそのまま使用したりさらに横半分にカットしたりして使用しています。

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▲武器はGNスナイパーライフルII、GNビームピストルが付属。GNビームピストルはグリップを後ハメ加工。塗装後1.5ミリ棒を差し込み固定している。

 

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※初出:電撃ホビーマガジン2008年12月号/記事内容は雑誌発売当時のものです。

 

カラーリングデータ

※全てGSIクレオスの「Mr.カラー」

 

DATA

HG 1/144 ケルディムガンダム

  • プラモデル
  • 1/144スケール
  • 発売元:バンダイ
  • 価格:1,296円(税込)
  • 発売中

 

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