素組みでガンプラ!「HGUC ゾック」と「EXモデル マゼラン」を使い模型に電飾を施す方法を紹介【後編】

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超基本からちょっとしたワザまで、ガンプラを素組みで作る“コツ”を、プロモデラー・桜井信之氏が指南する本コーナー。

 

今回は「EX マゼラン」を使用して複数カ所の発光にチャレンジしてみましょう。

 

※バックナンバーもあわせてご覧ください。

 

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発光させる場所は艦橋窓2カ所と、後方のエンジン4カ所です。通常複数のLEDを使用する場合、抵抗値の計算や複雑な回路を組むためのハンダ付けなどが必要ですが、「ヴァンス・アクセサリー LEDモジュール」を使用すれば簡単に電飾模型を製作可能。

 

35 36 37まずはエンジンノズルにLEDを仕込んでいきましょう。ここには「VAL-02 砲弾型3mmLED」青を使用します。最初にエンジンノズルの取り付けピンをカットしフラットな裏側を作ります。

 

38 39次に砲弾型LEDを仕込むための穴を開けます。LEDの直径は3ミリなのでφ3ミリの穴をノズルの中心部に開けます。

 

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その後、ノズルの裏側から「VAL-02 砲弾型3mmLED」青を差し込みます。ノズルの底面がちょうど3ミリくらいなのでディテール的にも自然な感じに仕上がります。

 

 

57 58さて、「EX マゼラン」の船体部は中央部分と上下各甲板下の3層構造になっています。写真では仮組みのためすでに何本かのピンを切り取ってありますが、これらのピンを切り取り、配線を取り回す隙間や、電池ボックスを収納するスペースを確保します。

 

63 64上の写真では、丸で囲んだエンジンノズル前方部分のピンをすべてカットし、LEDと配線のスペースを確保。下の写真では中央船体の丸で囲んだ部分のピンをカットし、電池ボックスを収納するための空間作っています。矢印部分の四角い穴は艦橋への配線を通すための穴で、この上に艦橋パーツを最後に取り付けます。

 

61使用したユニットは「VAL-02 砲弾型3mmLED」青×4(エンジンノズル用)、「VAL-01 1608 チップ LED」白×2(艦橋窓用)、「VAL-03A 電池BOX」(CR1220用)×2、「VAL-04AB 3分岐ケーブル」×2です。これらを使って回路を組んでいきます。

 

62エンジンノズルにLEDを固定する前に、ノズルパーツをガンメタルで塗装します。

 

67 73エンジンノズルは4基(仮にエンジンA・B・C・Dと呼びます)のため、1つの3分岐ケーブルでは足りません。そこで1つ目の3分岐ケーブルからは<エンジンA・B・C>を、2つ目の3分岐ケーブルからは<エンジンD>と艦橋用LEDを引くことにします。エンジンノズルを固定したら、配線を中央船体まで開口部を通して(矢印部分)引いていきます。

 

74 75中央船体は、左右の張り出しブロックを取り付ける構造になっています。この左右ブロックを外した部分の一部を切り欠き(矢印部分)、スイッチを露出させます。こうすることで左右ブロックの下側にスイッチが隠れるので、外見を損ないません。ここは取り外し式にしてLEDの点灯を行います。

 

76中央船体のピンをカットしたことで、すべての配線と電池ボックスを収納できるスペースを確保。電池交換なども必要となるため、中央船体上下は接着せずハメコミ式にしておきます。

 

65艦橋パーツは本体との接続部(底面)を開口し、さらに内部のピンを切り取り、配線を取り回す空間を作ります。

 

77 78艦橋窓はプレート状の透明パーツで再現されています。その断面部分に「VAL-01 1608 チップ LED」白を取り付ければ、屈折効果により艦橋窓の正面が光ります。艦橋窓に色を入れたい場合は、クリアカラーで塗装すれば任意の色に光らせることが可能(作例ではこのあとクリアイエローを塗っています)。

 

66 79さらに上層階の窓を光らせるために、上方からもドリルで開口し、LEDと配線を通す穴を開けましょう。上層階の窓も先ほどと同じ方法で発光させればOK。最終的に配線は艦橋底部に開けた穴から中央船体まで通し、3分岐コネクターに差し込めばすべての配線作業は終わりです。

 

完成!

88 89909192808185838487ソケット式のLEDシステムのため、難しい理屈は考えずに配線の通り道だけを考えてその加工を行うだけで、簡単に電飾模型を完成させられます。僕が子どものころは“ムギ球”と呼ばれる小型の豆電球を使って模型を光らせるのが主流でしたが、近年のLEDの発達は模型に新たな可能性を開き、数年前から展示会などでは電飾模型が来場者の注目を集めるように。

 

今回紹介した「ヴァンス・アクセサリー LEDモジュール」は雑誌作例のような電飾模型を手軽に手に入れられる夢のようなシステム。まずはモビルスーツのモノアイ1灯からでもいいと思うので、ぜひチャレンジしてみてください。キット模型の新たな楽しみ方を発見できるでしょう。

 

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