[プリムローズ]のピリオドモデル。胴体ブロックを兼ねるという特性上、実験機との機体構造に大きな変更はなく、機首(コクピット・ブロック)下部にバルカン砲を装着している点が唯一の違いである。これは脱出時のサバイバビリティの向上を目的とした装備で、あくまでも自衛用のものである。T3部隊で運用されたカール・マツバラ機も、エゥーゴとティターンズとの最終決戦時には本仕様で投入された。エリアルドハンター中尉の救出後、戦域からの脱出時には、このバルカン砲が生還に役立ったといわれる。
中破したガンダムTR-1[ヘイズル]を、予備パーツとジム・クゥエルで改修した機体。改修にあたっては、胴体部に追加装備用ウエポンラッチが新たに増設されたほか、OSのバージョンアップや素材の変更といった強化措置が行われている。拡張性も高く、各種強化装備の運用試験も本機で行われた。
当初、「TR計画」において地球連邦軍の主力機として開発が進められていた機体。単機での万能性を追求した機体だが、設計が遅延、[ヘイズル・アウスラ]やバーザムが簡易版として生産されるに至った。この結果、[ウーンドウォート]の開発へと変更された。
グリプス戦役後期におけるティターンズの主力機のひとつ。[ヘイズル・アウスラ]と同じく[ヘイズル・フレア]の簡易的な仕様とも言われている。TRシリーズで開発された換装システムを実装しており、強化パーツの装着が可能な仕様である点が特徴である。
[ヘイズル改]は、オプション換装による高度な運用性により高い評価を得た。この特性により、[ヘイズル改]をベースとした次世代主力機計画が立案、実行された。その結果、完成した機体がこの[ヘイズル・アウスラ]である。
本機は[ヘイズル改]の胴体ユニットを[プリムローズ]に換装、さらに両肩もウエポンラッチを備えたタイプに変更されている。このように原型となった[ヘイズル改]とは、外見、機能ともに大きな変化を遂げているほか、ヘイズル系の母体であるジム・クゥエルと同様、TR計画量産機の共通仕様であるトランスパックシステムにも対応している次世代主力機TR-6完成までの繋ぎとして限定的ながら量産された。なお、本図はゼダンの門への配備機である。
小惑星宇宙基地SSD(スター・シップ・ダウン)における大気圏内降下運用実験仕様で、フレアユニットを装備している。エゥーゴが鹵獲、改修したバーザムをベース機とする。ジェガンとのパーツの互換性を重視した改修がなされており、頭部のゴーグル型センサーなどにそうした箇所を見ることができる。
RMS-179 ジムⅡに近代化改修を施した機体。「TR計画」との関連性としてRX-122[ケルデルク](次世代実験機仕様)と同様、推進器や武装に最新技術を盛り込むことで、ジムⅡの延命を図っている。目立った性能こそ持たないが、機体各所にラッチにミサイルを装備することで中距離支援機として運用されたほか、U.C.0090年代にも配備されている。
U.C.0090年代における地球連邦軍の主力MSで、開発はアナハイム・エレクトロニクス社が担当した。ティターンズ機と地球連邦軍の主力機系の技術の融合が図られている。汎用性も高く、マイナーチェンジを繰り返しながら30年以上も第一線で運用され続けた。