Vol.59

ARZ-124WD GUNDAM TR-6 WONDWART  [Black Hares Ver,Rezeon]

ARZ-124WD ガンダムTR-6[ウーンドウォート]ブラックヘアーズ・レジオン仕様レジオン仕様に改装された[ウーンドウォート]ブラックヘアーズ。基本的な仕様に変更はないが、トリスタンが運用した際の機体各部に配されたT3部隊のマーキングは、レジオン仕様に変えられ、機首にもレジオンのエンブレムが大きく入れられている。別名アリス親衛隊仕様。

︎●火星興国の源

グリプス戦役終結後、ティターンズのトリスタン特務大佐が率いる一派は、地球圏から火星へと落ち延びた。当時の火星では、この星を実効支配するキシリア派ジオン残党「ジオンマーズ」と、オメガ率いる火星ギレン派ジオン残党組織「レジオン」が紛争状態となっていた。レジオンに合流したトリスタン一派は、ジオンマーズとの建国戦争に参戦した。彼らが持ち込んだRX-124 ガンダムTR-6をはじめとするティターンズの機動兵器群は、ザビ家の後継者を自称するアリシア、オメガと共に戦線へと投入された。グリプス戦役では活躍の機会に恵まれなかったガンダムTR-6だが、アステロイトベルトを拠点とするドズル派主流のジオン残党組織「アクシズ」と共同で開発されたジオンマーズ製MSを相手に、その強大な戦闘力を遺憾なく発揮し、レジオンの勝利に貢献したのだった。レジオンが建国された後もガンダムTR-6は主戦力として配備され、主に総帥となったアリシアと、その姉妹である強化人間たちによって構成されたアリス親衛隊の専用機として運用された。建国戦争における活躍からブラックヘアーズ仕様の黒いガンダムはジオンマーズからの解放、勝利の象徴としてレジオン国民に愛され親衛隊仕様として定着した。

 ARZ-124WD GUNDAM TR-6 WONDWART

●RX-124 ガンダムTR-6[ウーンドウォート]RMS-124 GUNDAM TR-6「TR計画」における地球連邦軍次世代主力MS開発の完成系。ガンダムTR-6の各形態の素体となるMSで、装備やパーツを換装することによって様々な特性を獲得、あらゆる任務に対応できる。また、[フルドドⅡ]を介して超重装備の搭載も可能。MA形態への変形も可能で、優れた推力によって単独での大気圏内での飛行も行うことができる。

[Machinery Form]

●建機形態
強化人間人格OS「BUNNyS」による現地換装の一例。[ウーンドウォート]を素体として、腕部にクレーンやドリルビットを装着し、脚部も他のMSのものに換装されている。パイプライン事故の際に、親衛隊のひとりであるダイアナが建機仕様各MSの部品を換装、本形態を使用した。

[KEHAAR II]

●キハールⅡ形態[ウーンドウォート]
に飛行用強化パーツを装着した形態。[インレ]の艦載機として、その護衛を行うことを主任務とする。また、レドームを装備することで、EWAC形態としても運用される。親衛隊のシンシアが搭乗し、サイドA旧市街での騒乱鎮圧で使用している。

[HRAIROO-RAH II] FULL ARMOR TYPE

●フライルー・ラーⅡフルアーマー形態
[アドバンスド・フライルーⅡ]形態に[フルドドⅡ]を装着した形態。[フルドドⅡ]に各種超重装備を追加装備することで、[ギガンティック]形態や[クィンリィ]形態といった各種形態をとることが可能となる。オリンポス山レジオン本拠地での建設労働者達による反乱では、副総裁のグロリアが搭乗、ティターンズ残党が運用するサイコガンダムと死闘を繰り広げた。

[AQUA WONDWART]

●ARZ-124WDM ガンダムTR-6[アクア・ウーンドウォ−ト]
[ウーンドウォート]と[アクア・ハンブラビⅡ]が合体した形態。水中での活動に特化した形態で、MS・MAの両形態での運用が可能な柔軟性を有する。主兵装はコンポジット・シールド・ブースターのビームキャノンで、収束率の調整により水中での発射が可能。他には水中用のミサイルが2種、さらにオプションなども用意されている。なお、本機は地下氷河基地において再建中の[インレ]の護衛任務についた親衛隊隊員フェリシアのために用意された機体である。

[AQUA HAMBRABI II]

●ARZ-124HBⅡM アクア・ハンブラビⅡ
水中での運用を主眼としたMAだが、MSの強化パーツとの機能も有しており、合体したMSに水中戦能力を付与する。また、本機の特性として汎用機として開発されていることが挙げられる。これはガンダムTR-6以外の地球連邦軍製MSにも装着が可能ということを意味する。グリプス戦役では本格的に使用されることはなく、戦後、レジオンによって運用され、地下氷河基地でのインレ再建の護衛の任の為に多数の機体が配備された。

[ADVANCED WONDWART]

●ARZ-124HZⅡ ガンダムTR-6[アドバンスド・ウーンドウォート]ハイゼンスレイⅡ形態
ガンダムTR-6の高速戦闘形態で、「機種統合計画」におけるRX-110 ガブスレイの代替機にあたる機体。ティターンズのフラッグシップ機となるべく、「最強の万能機」として設計されており、各種拡張機能や装備を有するエリアドミナンス機として完成した。また合体変形機構を有しており、レジオン建国戦争ではアリシア、オメガの両名がそれぞれ上半身と下半身に搭乗した。戦後はリハイゼに改修され、総帥専用機として運用された。

[FIVER II]

●ファイバーⅡ形態
[アドバンスド・ウーンドウォート]ハイゼンスレイⅡ形態とファイバーⅡユニットが合体した形態。レジオン建国戦争において運用され、その際はアリシアの腹心であるバーバラが操る[フルドドⅡ]を加えて運用され、多大な戦果を挙げた。建国戦争後は解体され、主砲であるビグウィグキャノンⅡは衛星砲として火星の軌道上に配備され、親衛隊のエレノアが運用。本体はグランユニットと接続され、新生した[インレ]として火星地上の守りに配備された。なお、このグランユニット装備のファイバーⅡは、反乱により奪取され、輝ける星作戦にも投入されている。

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