火星独立ジオン軍(ジオンマーズ)の残党勢力である「チェスター艦隊」が使用する潜地艦で、3隻が確認されている。マッド・アングラー級潜水母艦の設計をベースとして、火星プラントで生産された。レジオンに敗北し、領土を失った彼らにとっては、この艦が国家そのものと言えるだろう。
ジオンマーズが運用している陸上戦艦の一種。左右舷にミノフストームユニットを搭載しており、砂嵐を起こすことで地中への潜航が可能。飛行禁止令が布かれている火星では、レジオンが軌道上などに監視衛星を配備しているため、地上での活動の事実上不可能となっている。そうした監視網から逃れるために、ジオンマーズは「鮟鱇」の名を持つこの艦を拠点として、地下へと潜り、レジオンに対するゲリラ活動を続けている。
20数機のMSに加え、大型MA1機をも搭載可能なサンド・アングラーは、機動兵器の運用母艦としても使用されている。MSの搭載数に合わせて船体を前後に伸縮させることが可能な特殊な構造を採用している。なお、胴体中央部が伸縮箇所である。
「シャアの反乱」時にネオ・ジオンが運用した大型戦艦で、組織の旗艦として建造された。船体中央部の左右に放熱板を備え、そのデザインと構造がサンド・アングラーの伸縮機能のベースとなった。
サンド・アングラーは、ミノフスキークラフトを推進機関とする地上戦艦である。その思想は、後のアドラステア級などの原型的なものと考えられる。
地球連邦軍が次期主力潜水艦として建造していたうちの1タイプ。しかし、ジオン公国軍による地球侵攻作戦によって接収され、そのまま同軍の海洋戦力に組み込まれた。当初はミサイル攻撃艦として建造されていたマッド・アングラーだったが、ジオン公国軍はこうした設備を撤去し、MS/MAの格納庫を増設。こうして潜水母艦として生まれ変わったマッド・アングラーは、ジオン公国軍の海洋戦力の一翼を担ったのである。なお、MA1機とMS5機、そして偵察機の搭載が確認されているが、正確な搭載数は不明。