Vol.59

ORX-005 GAPLANT TR-5 [ADVANCED HRAIROO]

ORX-005 ギャプランTR-5[アドバンスド・フライルー]は、ティターンズが保有する機動兵器のなかでも、TR-6を除いてトップクラスの性能を誇る機体である。本機は、素体となるギャプランTR-5[フライルー]に、TR計画系の汎用強化パーツを装着することで、機動性、運動性、火力など、総合的な性能強化が図られている。これらの強化により[アドバンスド・フライルー]は、「領域支配機(エリアドミナンス機)」の完成系と言っても過言ではない兵器となったのである。この「領域支配機(エリアドミナンス機)」というカテゴリーは、MSの多機能化と性能向上によって生まれたものとされる。その戦闘能力は「戦術級」と評され、戦場全体に影響を与えるほどであった。

︎RX-124 GUNDAM TR-6 HR/AD [WANDWART]

ガンダムTR-6——その最大の特徴は、素体となるMSにパーツを装着さらにそ れらを組み替えることで、あらゆる任務に対応する汎用性を有する点である。こ の汎用性を実現するために膨大な数の強化パーツが開発された。これらの強化 パーツの換装システムは「万能化換装システム」と呼ばれ、TR-6用であると同時 に既存のティターンズ機にも装備可能となっている。[アドバンスド・フライルー] がその好例で、装備した既存機の性能を次世代機レベルにまで引き上げると同 時に、機体の寿命を延ばすという効果も有している。 以下はその各強化部品の紹介。この以外にもフルドドⅡなども装備しフルアー マー化も可能となるなど、極めて高度な多機能性を有している。
・ウェポンコンテナ:巨大な武装コンテナで、内部に搭載する装備を任務に応じて 換装可能。
・ハイメガ粒子砲:収束・拡散の双方で使用できる。防御兵装としても運用可能。
後部にバインダーやコンテナ等をマウント可能な拡張装備用ラッチを備える。
・ウイングブースター:2連式の推力増加ユニットで、機体に高度な機動性、運動 性を付与する。プロペラントを内蔵しており、航続距離を含む継戦能力も延長。
・ウインチキャノン:開放型バレルを備えるビーム砲で、後のインコム兵器に類似 する。有線による制御によって遠隔攻撃に加え、オールレンジ攻撃にも対応する。
・投擲爆弾:TR計画系の機体の多くが装備する投擲兵器。

RX-124 GUNDAM TR-6 HR/AD ガンダムTR-6HR/AD[ウーンドウォート](アドバンスド・フライルーII形態)

TR-6の武装形態のひとつで、両腕のビーム砲兼スラスターユニットや背部の大型スラスターなど、強化パーツのレイアウトが[フライルー]と共通しており、その代替機形態として[フライルーⅡ]と名付けられた。更にアドバンスド・フライルーに合わせた本形態はアドバンスド・フライルーⅡ形態と名付けられた。MSモードとMAモードのふたつに変化する機構を有しており、それらを使い分けることであらゆる戦局に対応する。MSモードは、両腕と機体中央に備えた3基の高出力ビーム砲による遠距離からの狙撃を主な攻撃方法とする。また、MAモードは、腕部として装備されているコンポジット・シールド・ブースターのクローを展開することで、格闘戦に対応したモードである。ブースターによる加速を利用し、一撃離脱戦法を採る。

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