舞台『アサルトリリィThe Fateful Gift』開演!パワーアップした殺陣に圧倒されたステージレポート&一柳隊声優キャストインタビュー
2020年9月3日(木)より、舞台『アサルトリリィ The Fateful Gift』の公演がスタートしました。本舞台は、人類をおびやかす謎の生命体「ヒュージ」と戦う力を持った少女たち=リリィの活躍を描くアクションドールシリーズ『アサルトリリィ』のメディアミックスプロジェクト(電ホビではリリィたちが使用する決戦兵器・CHARM(チャーム)にフィーチャーした『アサルトリリィ 真島百由の超兵器工房~御台場女学校編』を連載中)の一環であり、2020年1月9日から15日にかけて公演された舞台『アサルトリリィ League of Gardens』の続編。10月からの放送を控えるTVアニメで、「一柳隊」のキャラクターたちを演じる声優陣が出演している点でも注目を集めています。
公演初日には関係者や取材陣を招いてのリハーサルが行われ、赤尾ひかるさん(一柳梨璃[ひとつやなぎりり]役)、夏吉ゆうこさん(白井夢結[しらいゆゆ]役)、井澤美香子さん(楓・J・ヌーベル[かえで・じょあん・ぬーべる]役)、西本りみさん(二川二水[ふたがわふみ]役)、紡木吏佐さん(安藤鶴紗[あんどうたづさ]役)、岩田陽葵さん(吉村・Thi・梅[よしむら・てぃ・まい]役)、星守紗凪さん(郭神琳[くぉしぇんりん]役)、遠野ひかるさん(王雨嘉[わんゆーじあ]役)、高橋花林さん(ミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス[みりあむ・ひるでがるど・ふぉん・ぐろぴうす]役)が取材陣の質問に答える一幕も。本稿ではそのインタビューの模様と、公演のレポートをお届けします!
――前回(『League of Gardens』)の感想を教えてください。
赤尾さん:全員声優なので……声優だよね?
一同:(笑)
赤尾さん:声優が本業なので、舞台や殺陣をやるとは思っていなかったです。舞台を本業にしている子たちと一緒に取り組むなかで、毎回お客さんとともに舞台を作っていくノウハウが素敵だなと思いました。演技の新たな楽しさを体感できました。
――本公演の見どころは?
赤尾さん:女の子たちが命をかけて、大きな武器を持って戦うところです。泣けるシーンが多くなりましたし、殺陣がパワーアップしています! たくさんのキャラクターが出てくるので、新たなメンバーとも絆ができました。
――コロナ禍での稽古で苦労したことはありますか?
赤尾さん:最少人数で稽古していたので、全員で合わせられる機会が少なかったことです。シーンのつながりがなかなか掴めなくて大変でした。前回は日常シーンが多めだったんですけど、今回は隊を結成してからしばらく経ち、戦いが日常になっているので……
夏吉さん:仲間同士の連携技もあります。
赤尾さん:そうなんです。いざ(本番の舞台セットに)入ってみると、音響さんや照明さん、(殺陣の演出で用いられる)プロジェクションマッピング担当の方とも連携ができるようになって、シーンのつながりを意識しやすくなりました。
――ひとりずつ、本公演への意気込みをお願いします。
赤尾さん:このコロナ禍のなか公演できることはすごく幸せなことですし、スタッフさん含め前回から支え合ってきた仲間全員でお客さんに会えるのが嬉しいです。誰一人欠けることなく、千秋楽まで駆け抜けたいです。
夏吉さん:この舞台のために会場まで来てくださる方や、配信で見てくださる方がいることが本当にありがたいです。10月から始まるアニメやアプリゲームなど、これから展開するアサルトリリィの世界に皆さんを連れていけるように最後まで頑張ります。
井澤さん:なかなかみんなで集まって稽古できず、分割で進んでいたんですけど、私はレッスンルームを借りて傘を武器に見立てて練習しました。なかには段ボールで武器を作って練習する子もいて、そんな努力が詰まった舞台です。アニメへとつなげられるように頑張ります。
西本さん:アサルトリリィプロジェクトはスタッフの愛が深くて、すごく大切にされている作品だなと感じています。自身の演じるキャラを愛し、より理解を深めて、見てくださった人の胸に何かを届けられるよう……愛は世界を救うと信じていますので!(笑) ぜひ細かいところまで見ていただけると嬉しいです。
紡木さん:私、本当に物覚えが悪いんです。ご覧の通りとてもカッチョいいセットを組んでもらったので、出入り口が複雑なんですよね(笑)。みんなに「あっちだよ!」「こっちだよ!」と教えてもらいながら何とかやっています。千秋楽まで、ズババーッとカッチョよくいきたいです!
岩田さん:この日を無事に迎えられたのも、スタッフ・関係者の尽力のおかげです。感謝の気持ちを忘れずに、気を引き締めて取り組みたいです。お話も前回よりさらにパワーアップして、より仲間の絆をお届けできるような内容になっています。熱い想いを届けられるように、全員で精一杯頑張ります!
星守さん:今日まで命がけで作品を作ってきました。本当に命がけでやりますので、よろしくお願いします!
遠野さん:こうして初日を迎えられて、嬉しく思います。日々状況が変わる中で、キャストが高い意識を持ち続けてここまできました。見ていただくみなさんに想いが届くよう、最後まで駆け抜けていけたら。雨嘉は前回から衣装が大きく変わったりもしたので、ぜひ見守ってください。
高橋さん:こうやって初日を迎えられて感謝しています。お稽古の日数や人数は限られていましたが、舞台女優のみなさんとも刺激しあいながら、お芝居のことをいっぱい考えることができました。
やはり女の子が大きな武器を振り回すのはいいものだ!
ここからはリハーサルで拝見した公演について。初日を迎えたばかりなので、もちろんネタバレなしでレポートしていきます。率直な感想ですが、音がビリビリと皮膚を震わせる感覚やまばゆいライトの演出など、視覚・聴覚・触覚をダイレクトに刺激される高揚感はやはりたまりません。全員がそろっての稽古時間はあまり取れなかったとのことですが、舞台の開幕を告げる歌とダンス、クライマックスシーンにおける激しくキャラクターが入り乱れる殺陣など、とてもそんな風には思えない仕上がりでした。
『アサルトリリィ』については基本となる世界観と、一柳隊のキャラたちについて情報を軽く頭に入れる程度で観劇したのですが、十分に舞台を楽しむことができたと思います。個人的には高橋花林さん演じるミリアムが気になっており、公演中はついつい目で追ってしまいました。広いステージのどこを見るも自由というのも、舞台の醍醐味のひとつですよね(と言いつつ、「紡木さんの決め顔めっちゃカッコいいな……」とたびたび浮気してしまいました)。
また特筆すべき点に、すべてが謎に包まれた存在・御前役として佃井皆美さんが出演されているのですが、数多くの特撮作品を経験し、スーツアクターとしての実績もある佃井さんの殺陣はさらに圧巻で、御前というキャラクターに強い説得力を与えていました。特に回し蹴りのフォームの美しさときたら……。あれはぜひ一度、見ていただきたいと思います。
最後に、なんと言っても女の子がでっかい武器を振り回すという、もはや完成された様式美と言っても過言ではないアクション。舞台という表現方法がその魅力をさらに増幅していて、『アサルトリリィ』ならではのステージといえる出来栄えになっていました。9月3日23時の時点では、まだ「チケットぴあ」で一般販売チケットを購入できる状態となっていましたので、ぜひチェックしてください!
(C)AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクト
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