飯田橋にガメラファンが集結! ガメラ生誕50周年祭、盛大に開催!!
写真・文/中村 哲(特撮ライター)
写真協力/株式会社KADOKAWA
第一作『大怪獣ガメラ』が公開された、昭和40年11月27日から、ちょうど50年+1日となった11月28日(土)。洋泉社の映画秘宝と株式会社KADOKAWAのタイアップによる、ガメラ生誕50周年の記念イベント「映画秘宝Presents ガメラ生誕50周年祭」が、飯田橋の神楽座で開催されました。
当記念イベントは、より多くのガメラファンに本イベントを楽しんでいただきたいとの主催者サイドの意向により、第一部と第二部の二部構成で、それぞれ異なる上映作品と異なるトークゲストが用意され、入場者は映画秘宝編集部の募集に応募された熱心なガメラファンの中から、厳正な抽選を経て決定されました。ちなみに会場となった神楽座の定員は約120席で、2部合わせて約240名の入場者のところ、何と総応募数は2,700通にもおよび、倍率は12倍近くの実に狭き門となりました。
気になる上映作品とトークゲストの内容は、13時00分からスタートした第一部は、シネマスコープ&モノクロ画面の記念すべきガメラ映画の第一作『大怪獣ガメラ』の上映のほか、平成ガメラの造形で知られる原口智生氏と高浜幹氏によるトークが合わせて開催され、原口氏からは金子修介監督による平成ガメラ3部作、高浜氏からは最新作『GAMERA』の、それぞれ造形の裏話やそれにまつわる苦労などのエピソードの数々が披露されました。
16時00分よりスタートした第二部は、03年に製作された林家しん平監督による幻の自主制作作品『駕瞑羅4 真実』の上映を中心に、その前後には、(株)KADOKAWA代表取締役の井上伸一郎氏と落語家兼怪獣&特撮映画ファンの林家しん平氏によるトークと、三池敏夫氏と田口清隆氏のトークがそれぞれ上映を挟んで行われました。特に平成ガメラ3部作の特殊美術を手掛けた三池氏による、東宝ビルトや日活オープン無き現状のオープン撮影の場所探しの現実と、田口氏が特撮監督を手掛けた巨大亀怪獣が出現する『ラブ&ピース』の裏話は、どちらも会場を沸かせました。
なお、第一部と第二部の共通の上映特典として、新作の記念映像である『GAMERA』の60秒版と4分19版のW上映のほか、10月9日(日本時間)にニューヨークで開催された『ニューヨーク・コミコン2015』での新作公開時のミニドキュメントを披露。各部の最後には、トークゲストとのプレゼントじゃんけん大会が行われ、勝利者には300枚限定のTシャツが、それぞれ10人づつにプレゼントされました。
ちなみにトーク等の総合司会は、特撮秘宝のメインライターである友井健人氏が担当。会場内のロビーには、記念映像の製作に使用された高浜幹氏の手によるガメラの雛形や、歴代のガメラ映画のポスターが展示され、合わせて全ての参加者には、新作『GAMERA』のB2ポスターが来場記念のお土産として手渡されました。
第一部、第二部共に、充実した内容となった「映画秘宝Presents ガメラ生誕50周年祭」は、ガメラの生誕50周年を祝いつつ、新作『GAMERA』の長編作としての公開への期待が一層高まることとなった、記念すべき特撮イベントとなりました。
<関連情報>
ガメラ生誕50周年記念特別サイト
http://gamera-50th.jp/
(c)GAMERA/KADOKAWA