「ロボットがいないとき、主人公はなにを考えるんだろう?」神志那弘志監督ら登壇の『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸 ー再会ー』上映トークショーレポート

2021年10月31日、『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸 ―再会―』の特別上映イベントが「サンライズフェスティバル2021 REGENERATION」の一環として行われました。

 

『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸 -再会-』は、2020年4月よりYouTube「BANDAI SPIRITS公式チャンネル」にて配信された『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸』全9話を再編集して一本の作品にしたもの。初公開となる本作品をいちはやく観るべく、多くのファンが劇場を訪れていました。

 

▲左から神志那弘志監督、サンライズ・池谷浩臣プロデューサー。

 

上映後には、神志那弘志監督、サンライズ・池谷浩臣プロデューサーが登壇してのトークショーがスタート。神志那監督は作品を振り返り、「(作品を一本化するにあたって)一番厳しかったのが、120分におさめなければいけないということでした。どこを削ってどこに新作を入れるかというのが本当に難しくて……。そう考えていったときに、誰の視点でお話をつなげていくかというところに突き当たったんですけど、僕は(配信版の最終回で)虎王視点で物語を終わらせてしまったんですよ。あれはもともとそういう予定ではなかったものを、僕が勝手に変えてしまったんです。虎王はドバズダーが消滅した時点で翔龍子に戻ってしまうので、創界山についたときにはいるはずがない。なので『これだとお別れのシーンに、今回のお話をリードしてきた虎王がいないぞ』と絵コンテを描きながら思って、虎王のモノローグで終わらせてしまったんです。そういった経緯があったので、当初、『-再会-』は虎王視点でいこうかなという案もあったんですが、そうすると頭から新作を増やさなければいけない。それで、脚本家の永井真吾さんと相談して、龍神丸視点で話を進めましょうということになりました。やっぱり、ワタルと龍神丸のお話なので」と述懐。

▲作品が完成したのは金曜日だったという神志那監督(イベントが行われたのは日曜日!)。「本当はもうちょっと余裕を持って作りたかったんですけどね(笑)」

 

池谷プロデューサーは神志那監督の話をうけて、「配信版のラストシーンに関しては、絵コンテを見て『こうきたか!』とびっくりしましたね」と前置きしながら、「(配信版では)映像にできなかったワールドが2つあるんです。そこにも新しいキャラクターたちがいて、物語があるというか、ことを成しているというところを見せたかった。そこは監督に無理を言ってお願いして、入れていただいたところではあります」と、『-再会-』にこめた自身のこだわりについて語っていました。

▲「新しいキャラクターたちについては矢立文庫やドラマCDでストーリー展開しているので、そちらのほうでも想像を膨らませてほしい」と話す池谷プロデューサー。

 

新規カットについての話題になると、神志那監督は「配信版は突然バトルの最高潮のところからはじまっているので、『ドバズダーとはなんぞや?』というのがわからないまま物語が進んでいくんですね。そのあたりは一本化するにあたって、配信版を見ていない人のためにも導入部をつくらなきゃいけなかった。あそこでかなり尺を使っているので……ドロロンパの話とか、ココの話だったりとか、そちらのほうでも尺が許せば、もっと新作を入れたかったなという気持ちはあります」とコメント。

 

司会者から「冒頭に人間の姿のクラマがでてきたのはファンサービスもかねているんですか?」と問われると、「そうですね。配信版では最後の最後まで、みなさん『クラマは出るの?出ないの?』という気持ちになっていたと思うので(笑)。ドバズダーに吹き飛ばされて創界山にきていたということにすれば物語的にもつながるかなと」と、笑みをこぼしていました。

 

また、あらためて作品を観なおした感想を問われると、「(脚本家さんに)書いていただいたシナリオ通りにならないのは、いつも、申し訳ないなと謝りながら絵コンテを描いてます。今回のドロロンタワーのところも、当初のシナリオだと顔にコンニャクが当たって驚くというふうに書いてあったんですけど、僕が変えちゃったんですよ。ものすごいしょうもないオヤジギャグを入れて(笑)。だけどつい、絵コンテに描いちゃうんですよね。ああいうところは描いていて楽しいです。僕は、ワタルに限らず、ヒーローもので『ロボットがいなかった場合の主人公はなにを考えるんだろう?』ということがずっとやってみたかったんです。それがワタルでできたので、この七魂では自分のやりたいことがやれたなという満足感があります」と神志那監督。池谷プロデューサーは「最後に龍神丸が『ワタル、お前はどうしたいんだ?』と投げかけるシーンがあるんですけど、あらためて観なおしてみて、けっこうすごいこと言ってるなと。この作品のテーマがあそこに込められているのかなと思いました」と話していました。

 

 

そしてトークショーの終盤には、重大告知として『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸』Blu-ray BOXの発売決定と、この日上映された『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸 ―再会―』の3週間限定劇場上映イベントの開催が告げられました。来年2022年1月から全国34館で行われる予定の劇場上映に関して、神志那監督は「『-再会-』はエンディングに『STEP』をフルで流して、あえて下に歌詞も入れているんですよ。こういうご時世なので声は出せないですけど、どこかで応援上映をやれたらいいなという気持ちでエンディングを作りました」とコメントしていました。

 

▲Blu-ray BOXには配信版全9話にくわえ、この日上映された特別編集版『-再会-』も収録されるとのこと。そのほか特典などの詳細については公式サイトをチェック!

 

▲3週間限定劇場上映は、2022年1月7日から、全国34館で行われる予定。こちらも詳細は公式サイトをチェックです!

 

最後は神志那監督が「こういうかたちで映像化できたのも、本当に長い長いファンの方々のおかげです。またこの先も、どういうかたちかわからないけども、ワタルという作品が出ると思いますので、変わらずの応援をよろしくお願いします」と挨拶をし、イベントは終了。満場の拍手の中、ステージを後にしました。

 

Blu-ray BOXや劇場上映など、『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸』からまだまだ目が離せません!

(C)サンライズ・R

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