映画『ウルトラマントリガー』や『GRIDMAN×DYNAZENON 劇場版』、公開日が決定した『シン・ウルトラマン』など円谷新プロジェクトが一挙発表されたステージをロングレポート!
2021年12月13日(月)、都内某所にて「TSUBURAYA CONVENTION 2021 SPECIAL PROGRAM」が行われました。本イベントでは、円谷プロダクションが今後展開するコンテンツやイベントの概要を一挙にお披露目。本稿では、豪華ゲストも登壇して盛りだくさんとなったイベントの模様をお届けしていきます。
イベントの開幕を告げる映像が再生され、ステージにはウルトラマン・ウルトラマンティガ・ウルトラマントリガーが登場。スタートを華々しく飾ります。
続けて、円谷プロダクションの代表取締役会長兼CEO・塚越隆行さんが登壇。2年に1度の開催を宣言していた「TSUBURAYA CONVENTION」は、本来なら2021年に2度目となる予定だったものの、コロナ禍の情勢を鑑みて断念したことに触れました。本イベントは「TSUBURAYA CONVENTION」のオープニングセレモニーにあたるステージプログラムで、全世界のファンに向けて今後の展開をいち早くお届けするものであると説明しました。
長編CGアニメーション映画『Ultraman』
ここからは本イベントで発表された進行中の各プロジェクトについて、ハイライトをお伝えしていきます。まずは2021年5月に初報が公開された、円谷プロダクションとNetflixによる長編CGアニメーション映画『Ultraman』について。『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(2017)の原案とキャラクターデザインを手がけたことで知られる本作の監督、シャノン・ティンドルさんと共同監督を務めるジョン・アオシマさんからのビデオメッセージが上映されました。
ジョンさんは小さい頃から円谷プロダクションが送り出す作品に憧れを持っており、本企画にGOサインが出た時の喜びを振り返りました。本作の主人公となるサトウ・ケンには、日本で生まれアメリカに移住したという経験を持つジョンさんにとっても感情移入できるキャラクターであり、どのように自身のアイデンティティーを見つけるのかが見どころのひとつになっているといいます。
シャノンさんも、ウルトラマンには5歳の頃から深い愛情を持っていたと自身の思い出を披露。さらに、本作の元となるアイデアをNetflixに持ち込んだ時に「明らかにウルトラマンにインスパイアされた企画だね。それなら一緒にウルトラマンの映画を作ってみないか?」と言われ、とても驚いたというエピソードを明かしました。着想から15年を経て形になったことや、スタッフには小さい頃からウルトラマンを愛しているメンバーが集っていることを紹介し、ファンの期待に応えられるよう鋭意製作中と話しました。
TSUBURAYA IMAGINATIONオリジナルコミック『ANOTHER GENE(アナザー・ジーン)』
円谷プロ公式のサブスクリプションサービス・TSUBURAYA IMAGINATIONで展開されるオリジナルコミック『ANOTHER GENE』が発表。『ウルトラマンギンガ』から始まった“ニュージェネレーションウルトラマン”の新たなプロジェクトであり、その第1弾となる本作は『ウルトラマンジード』をベースとした展開になるとのこと。手がけるのはマーベル・コミックの『THE RISE OF ULTRAMAN』も担当したアーティストユニット・グリヒルです。
映画『ウルトラマントリガー エピソードZ』
現在放送中のTVシリーズ最新作『ウルトラマントリガー』からは、その完結編となる映画『ウルトラマントリガー エピソードZ』が発表。2022年3月18日(金)より全国劇場にて公開となるほか、TSUBURAYA IMAGINATIONでも独占配信予定と明かされました。ステージには、本作に出演する寺坂頼我さん・平野宏周さん・中村優一さんが登場し、トークショーを披露しました。
製作決定を聞かされた時の感想について「応援してくださる皆さんのおかげだなと、しみじみしちゃった。ありがとうございます」と、一番にファンへの感謝を伝える寺坂さん。TVシリーズにもゲスト出演した平野さんは「またトリガーチームの皆と会えるんだとワクワクしました。『Z』は劇場版がなかったので、しっかり爪痕を残したいと思います!」と気合い充分。タツミ セイヤに代わり、本作で新たにGUTS-SELECTの隊長へと就任する人物・トキオカ リュウイチを演じる中村さんは「壮大なドッキリだと思っています。実際に上映されるまではそう思っているでしょうね」とジョークで場を和ませつつ、「歴史あるウルトラマンに自分の名を刻むことができて嬉しいです」と喜びを語りました。
トークの合間には、「(映画が決まった時の)びっくり度を『スマイルスマイル!』で表してみてよ」と平野さんが無茶ぶりをする場面も。「この人悪い人だよ~!」とタジタジになりながらも、その驚きを精一杯表現する寺坂さんといったコミカルなやりとりも。
本作での役どころについては「TVシリーズに登場した時よりも、さらに成長した姿が見られると思います。ゼットさんの目が赤くなってしまっている点にも注目してほしいです」と、同時公開された予告映像の内容にも言及する平野さん。中村さんは「トキオカ隊長はすごく物腰が柔らかくて、『ケンゴくん』って呼ぶんです。すごく大きな武器を持って戦ったり……」と、現時点で話せる範囲で自身の役柄を紹介しました。最後は寺坂さんと平野さんが変身ポーズを披露し、ウルトラマントリガーとウルトラマンゼットが登場! さらに本作の敵となるイーヴィルトリガーも姿を見せ、ステージを盛り上げました。
締めの挨拶では「絶対に皆さんの期待に応えられる作品になります。一緒に戦ってください!」と力強いメッセージを送る寺坂さん。平野さんは「ケンゴくんとトリガーさん、ハルキくんとゼットさん、それぞれカッコ良く仕上がっていると思います。いつかは『Z』の映画もあるかも知れないからね!」と、『ウルトラマンZ』の劇場版へ意欲を見せました。中村さんは「ぜひ『トリガー』の集大成を見届けてほしい。公開されたら“新隊長”と名札をつけて見に行くので、見かけたら声をかけてください(笑)」と話しました。
『GRIDMAN×DYNAZENON 劇場版』
TVアニメ『SSSS.DYNAZENON』の放送終了後、さらなる展開が予告されていた「GRIDMAN UNIVERSE」からは、ついにグリッドマンとダイナゼノンが邂逅する完全新作劇場版の製作が発表。ステージには、引き続き監督を務める雨宮哲さんが登場しました。
『SSSS.GRIDMAN』『SSSS.DYNAZENON』のスタッフが再々結集するという本作について、「みんな忙しいのに集まってくれることになりました。『SSSS.GRIDMAN』だけで終わるものと思っていたので、僕もびっくりです。ファンの方々の声援ありきのシリーズだったと思うので、期待に応えられるような劇場版にしたいです」と雨宮さん。さらにグリッドマンとダイナゼノンが初めて肩を並べた光景を目にした雨宮さんは「この並びが見たかったんです!」と笑顔を見せました。
『KAIJU DECODE 怪獣デコード』プロジェクト
円谷プロと東映アニメーションがタッグを組む短編CGアニメーション『KAIJU DECODE 怪獣デコード』からは、プロデューサーの野口光一さん(東映アニメーション)と隠田雅浩さん(円谷プロダクション)が登壇。プロジェクト第1弾として製作したCGアニメーションとVRアニメーションが、海外の映画祭で4つの賞を獲得したことを紹介しました。
VRヘッドセットを被ったまま姿を見せた野口さんは、本作のVRアニメが無料配信されていることをアピール。また本プロジェクトは海外向けを意識し、SFとしても難しいテーマに挑んでいるとのこと。「どのような反応があるか楽しみにしていたら、意外と好評で驚きました」と、予想外の展開だったことを明かしました。
一方の隠田さんも、「難しい設定もよく理解して楽しんでいただけたようで、嬉しい限りです」と海外ファンの様子について言及。また隠田さんは本作に登場する怪獣・ウークの名づけ親でもあるそうで、「(沖縄の)琉球語からつけました」と説明しつつ、本作が怪獣使いの少女と怪獣との触れあいがテーマになっているとも話しました。
映画『シン・ウルトラマン』
本イベントのラストを飾る映画『シン・ウルトラマン』からは、リニューアルされた予告編が公開。その映像中で、新たな公開日が2022年5月13日(金)に決定したことが明かされました。登壇した樋口真嗣監督は「この日までにやれ、とあいくちを突きつけられたような気持ちです……」と恐縮した様子でコメント。さらに「会う人会う人に『映画は完成しているのに公開できない』と同情されるんですが、誤解です。まだできてません!まだ作っています!できたらこの場所から逃げ出したいです……」と“樋口節”を炸裂させ、記者席からは笑い声が漏れる場面もありました。
以前から公開されていたティザービジュアルが改めて話題になると、主役を務める斎藤工さんは「かなり厳しく口止めされてはいるんですが……」と前置きしながらも、中央に置かれた棒状のアイテムは「ベーターカプセル」であることが名言されました。さらに右方に見えるドッグタグに刻まれた「カミナガシンジ」は、斎藤さんが演じる人物の名前であることにも言及。これまで「ウルトラマンになる男」というクレジットであった斎藤さんは、「ようやく名前を名乗れるようになったので、少し気が楽になりました」と穏やかに応えました。
トークも終盤に差しかかったところで、スペシャルゲストとして初代ウルトラマンのスーツアクターを務めた古谷敏さんが登壇し、会場は大きな拍手に包まれました。生誕55周年を迎えたウルトラマンについて、古谷さんは当時を振り返り「ウルトラ愛の強いスタッフばかりでした」と話しながら、「『シン・ウルトラマン』も、愛と夢と希望を持たせてくれる作品になっていると思います」とエールを送りました。
最後の挨拶では「皆さんに『待ったかいがあった』と思っていただけるよう、こうしているなかでもCGスタッフが作業を進めており、おそらく年末年始のお休みはなくなると思います。5月13日に公開できるよう、心を鬼にしなければならないのがこの仕事の辛いところです」と樋口監督。斎藤さんは「以前にも樋口監督と一緒にプラカードを持った記憶がありますけども、『シン・ウルトラマン』はクランクアップしてからもずっと、僕の心のなかに共存しているような感覚のある作品です。大いなるリスペクトを込めた現場でした」と撮影当時を振り返りながら、トークショーの幕を引きました。
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