2022年1月6日(木)、『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸 ―再会―』が、2021年1月7日(金)より全国34館にて3週間限定で公開されることを記念した劇場上映直前記念イベントが開催されました。
▲『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸 ―再会―』は、2020年よりYouTube「BANDAI SPIRITS公式チャンネル」で配信された『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸』全9話を再構成し、新規カットを追加した特別編集版となっています。
イベントには、主人公・戦部ワタル役の田中真弓さん、ワタルシリーズの大ファンで放送をリアルタイムで体験したという宇宙海賊・ゴー☆ジャスさん、コスプレイヤーのえなこさんが登壇。イベント前半パートでは田中さんとゴー☆ジャスさんがステージに上がり、演者とファンという異なる視点から作品についてのクロストークを繰り広げました。
▲左からえなこさん、田中真弓さん、ゴー☆ジャスさん。
▲前半パートには田中さんとゴー☆ジャスさんが登壇。「なぜここにゴー☆ジャスがきてるんだ、知らない方からしたら“なにもんじゃ”みたいな。なにもんじゃ、モンジャ……そーれ! ここ、モンジャ村!」と、イベント開始から自身のネタとワタルをかけて飛ばしまくるゴー☆ジャスさん。
▲田中さんは『七魂の龍神丸』の製作が決まったときの心境として「ワタルという作品は(展開していたのが)わりに短い期間なんですけど濃いファンがいて、もう一度やってほしいという意見がすごくあったんです。ただ、立ち上がるかなと思ったらポシャるということが続いたので、今回もちょっと話半分に聞いてる部分はありました。よもや本当にはじまるとは、そして映画になるとはびっくりでした」と語っていました。
▲昭和53年生まれでワタルとは“同い年”だというゴー☆ジャスさんは、2019年に作品30周年を記念しておこなわれた「魔神英雄伝ワタル&魔動王グランゾート展」にプライベートでいっていたほどの大ファン。本作を観た感想を「なつかしいキャラや敵役も出てきたりしてうれしかったです。そしてエンディングはやっぱりa・chi-a・chiさんで締めていただいて。ワタル1、2、超魔神英雄伝、OVAのカットも入っていて、ぜんぶつながってて。これはもう、ファンのために作ってるなという感じがすごくありました」
▲劇場公開が決まったときの気持ちを聞かれた田中さんは「ほんとにうれしいな…うれしいな…ウクライナはどこ?」と、即興でゴー☆ジャスさんとの掛け合いを披露する一幕も。
▲本作を観た感想を「録っているときはあまり絵がなかったんですが、映画になるときに足された部分があって、通してみて観たらものすごくちゃんとつながってるんですね。短いオムニバスのように作っていたんですけども、トータルで観たときに『あー、なるほどね』と思いました。だから配信を観てた人も『なるほど』と感じる部分があると思うし、映画だけ観てくださる人がいても、ちゃんとわかりますねという出来栄えでした」と話す田中さん。
ワタルシリーズとの出会いや思い出を聞かれると、ゴー☆ジャスさんは「僕はワタルと同じ昭和53年生まれなので、同い年のワタルが冒険するのが、自分と一緒に成長していく感じでリンクして見えたんです。それで1、2とテレビで観て、以降はしばらくラジメーション、ラジオドラマなんです。僕は福島に住んでいた雑音リスナーで、たまに聴こえないときにはベランダに出て聞くくらいの熱量でした。そのころ田中さんは伊倉一恵さん(虎王役・当時は伊倉一寿さん)と一緒に番組パーソナリティもやっていて、ハガキを出したら読まれたこともあって。それがこうして田中さんに会うことができて、すごい人生だなと思います。あのころのオタクの少年は宇宙海賊になって田中さんに会えたというね」と熱弁。それを聞いた田中さんも「本当によかった。そういうお手紙をもらったりもするのだけど、こうして生き証人のようにワタル好きだった人が大きくなって働いてる姿が見れてとてもうれしいです。今の世の中を動かしているのはゴー☆ジャスさんの世代ですもんね」と、感無量の表情でした。
▲田中さんと伊倉さんがパーソナリティを務めていた別番組にもハガキを投稿していたというゴー☆ジャスさん。イベントでは当時のゴー☆ジャス少年が投稿し、採用されたネタ「母さん金かして!かさん!」を披露。「これを田中さんと伊倉さんが番組でやってくれて、その日は眠れませんでしたよ」というゴー☆ジャスさんに対し、田中さんは「それがゴー☆ジャスさんだったなんて、もう土産話がいっぱいだわ!伊倉さん玄田(哲章・龍神丸役)さん聞いて聞いてだわ!(笑)」と返していました。
また、田中さんは収録現場での思い出として、「昔は台本にいたずら書きをするのがマイブームでした。ワタルがケガをして目を覚ますとクラマがいるというシーンで、『ワタル、気がついたようだな』というセリフを私が『ワタル、毛が生えたようだな』に変えておいたら、山寺(宏一・渡部クラマ役)君がそれはそれはカッコいい声で読んでくれまして……」というエピソードを披露。本作の収録に関しては「今回はコロナで昔みたいに一緒には録れなかったんです。もう、いたずら書きするとしたら自分の台本にするしかないんですよ。なのでスタジオですれちがったときはうれしかったですね」としみじみ話していました。
▲「私は長く演じている役が多くて、長寿番組に恵まれているという意味で“ご長寿さん”なんて呼ばれるんですけど、ワタルってそうじゃないんですよ。短い期間なのに、これだけ熱い声があるというのはちょっと珍しい作品だなと思います。なので、玄田さんや西村(知道・剣部シバラク役)さん、高野麗(海火子役)ともずっとまたワタルをやりたいねと話していました。特別な想いは確かにあります」と話す田中さん。ゴー☆ジャスさんからの「ワタルのほかに好きなキャラはいますか?」という問いにはボソッと「虎王……」と答えていました。
イベント後半には、スペシャルゲストとしてコスプレイヤーのえなこさんが忍部ヒミコの衣装で登場。すかさずゴー☆ジャスさんが「ヒミコってもっと幼い感じなんですけど、ワタル2でカモシレーヌが愛を探す試練をあたえるときの大人になったヒミコのほうに似てるんじゃないかと僕は思いますね」と、マニアックな解説を加えていました。
▲スペシャルゲストとして登壇したえなこさん。衣装のこだわりはキュロット部分で、ふくらみを再現するために綿が入っているとのこと。
えなこさんが登場してからは、座席についてのテーマトークが開幕。まずは本作のサブタイトル「再会」にちなんで、「再会したい人」をテーマにトークが繰り広げられました。
▲「再会したい人」として、えなこさんは「自分をコスプレイヤーに誘ってくれた友達」と回答。田中さんは「当時、ビクタースタジオでファンの人たちと一堂に会して『STEP』をみんなで歌ったんですよ。そのときの楽しさといったらなくて、あの子たちに会いたいなと思いました。でも(ゴー☆ジャスさんに会ったことで)はんぶん叶ってしまいましたね。あのときいなかったよね?」とゴー☆ジャスさんに確認。ゴー☆ジャスさんは「地方住みだったのですいません。東京じゃないことを呪いましたよ」と答え、笑いを誘っていました。
▲続いてはフリップを使って今年の抱負を発表。
▲えなこさんの抱負は「人とのつながりを大切にする!」。「私自身、すごく人見知りな性格なのであまり共演者の方々と仲良くしたりできなかったのですが、今年はもう少し門を開けていろいろな方と仲良くできたらなと思います」
▲田中さんは「頑張らない。でも怠けない!」。「私の劇団の舞台公演が2月にあるんですけど、スパイ役でアクションがいっぱいあるんです。うっかり足蹴りして戻しがはやいと筋肉切れちゃったり、がんばっちゃうとすぐに骨折してしまう年齢なので、『頑張らない、でも怠けない』程度に頑張ろうと思います。心は小学5年生なんですけどね(笑)」
▲ゴー☆ジャスさんは「世の中をワタル」。「これはワタルの新作が世の中に広まるようにという意味と、わたくしが世渡り上手になれるようにという感じでかけております……」とのこと。下のほうに、ワタルのキャラクターデザインを担当した芦田豊雄先生がよく描くアザラシがあしらってあるのもポイントとのことです。
最後は田中さんが「昔の作品がこうやってよみがえって、そのころの子どもがこんなに大きくなって、本当にうれしく思います。今後もワタルは発展していくような気がします。しませんか?しますよね。これからも魔神英雄伝ワタルはハッキシ言っておもしろカッコイイぜ!」と締め、大盛り上がりの中イベントは終了しました。
『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸 ―再会―』は全国34館で1月27日(木)まで上映中! 1月13日(木)までは本編上映前に特典映像として、田中真弓さん、伊倉一恵さんによる「新春スペシャル映像」も上映するとのことなので、ぜひとも劇場に足を運んでくださいね!
DATA
『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸 ―再会―』
- 期間:上映中~1月27日(木)までの3週間限定上映
- 料金(税込) 一般・大学生:1,900円 高校生以下:1,000円
- 上映劇場:札幌シネマフロンティア/MOVIX仙台/MOVIX宇都宮/MOVIXつくば/MOVIX伊勢崎/MOVIX柏の葉/T・ジョイ蘇我/MOVIXさいたま/イオンシネマ越谷レイクタウン/新宿ピカデリー/グランドシネマサンシャイン池袋/イオンシネマ板橋/MOVIX昭島/イオンシネマシアタス調布/横浜ブルク13/イオンシネマ海老名/イオンシネマ新潟南/イオンシネマ金沢フォーラス/シネマサンシャイン沼津/MOVIX清水/イオンシネマ松本/MOVIX三好/ミッドランドスクエアシネマ/MOVIX京都/梅田ブルク7/なんばパークスシネマ/神戸国際松竹/イオンシネマ岡山/広島バルト11/イオンシネマ綾川/シネマサンシャイン北島/シネマサンシャイン衣山/T・ジョイ博多/熊本ピカデリー
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