「アンクに会うために悩み続けた映司の旅は、終わりを迎えました」Vシネクスト『仮面ライダーオーズ10th 復活のコアメダル』完成披露舞台挨拶レポート

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取材・撮影・文●キャプテン住谷

2022年2月28日(月)、Vシネクスト『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』の完成披露舞台挨拶が行われました。本作は2010年9月5日から2011年8月28日にかけてTV放送された『仮面ライダーオーズ』の後日談であり、その生誕10周年を記念して制作が決定。主人公・火野映司と、TVシリーズ最終回にて消滅した怪人・グリードであるアンクとの再会を軸に、新たな敵との戦いを描く最新作となっています。

会場となった東京の新宿バルト9には、渡部秀さん(火野映司役)・三浦涼介さん(アンク役)・高田里穂さん(泉比奈役)・君嶋麻耶さん(後藤慎太郎役)・岩永洋昭さん(伊達明役)たち5人のメインキャストが、衝撃的な展開となった本作の上映後に登壇。またとない貴重な機会に臨むファンに向け、本作が完成を迎えた心境や撮影秘話などをトークショーで披露しました。

 

 

渡部さんは、本作が構想から2年の時を経て完成したことに言及。「いろんな人に相談して、やっと形にすることができました。衝撃的な展開になりましたが、これこそが『オーズ』だなと。キャスト一同、クランクインの前から気合いを入れて、『オーズ』の本当の最後をお届けするんだと臨みました」とコメントしました。

 

一方の三浦さんは「僕は(結末を)受け入れるまでにだいぶ時間がかかって……」と切り出すと、「自分をどう役に乗せて、どのように存在できるかとずっと考えていました。撮影現場に入ると、(TVシリーズ撮影)当時のスタッフさんたちがいて、取り組むうちに少しずつ落とし込んでいけたのかなと思います」と率直な胸の内を吐露しました。

 

撮影現場では、本作と東映特撮ファンクラブにて配信される前日譚のスピンオフ作品を並行していたと渡部さん。「本編とはちょっと空気が違って明るい、でも引き締める部分もあって、メリハリのある現場でした。何より涼くんが笑ってくれていたのが嬉しかった。このご時世ですし、気持ちがひっ迫することもあるんですけど、役者として、エンターテイナーとして生きていくうえで、貴重な体験をさせてもらいました」と振り返りました。

 

 

またTVシリーズから10年以上が経過したことによる変化について、三浦さんは「当時は皆とコミュニケーションを取るのも難しいと思っていたけど、10年も経てば変わるものですね。岩永さんは階段を登る時辛そうにしていて、それを見て喜んでいました」とジョークを飛ばすと、「そんなことないですけどね……心は20代のつもりなんです」と岩永さんが受け、笑い声が上がる場面もありました。

 

自身の役の変化について話題を振られた高田さんは、「『ジオウ』に出演した時は、比奈らしさを出すためにウィッグの前髪をつけていたんですけど、本作ではそのままの高田で行こうという話になりました。私の10年が投影されていると思います」とトーク。三浦さんはそんな成長した比奈の姿に対して、「すごく素敵でしたよ」と心からの賛辞を贈りました。

 

新フォーム・バースXに変身することになった君嶋さんは、「10年後の後藤ちゃんはどんな感じなんだろうと考えて、髪型とか形から入っていったんですけど、撮影をしていくうちに“あまり変わってないな”という印象になりました。やっていくうちに自然と、10年前に戻っていくような気持ちでしたね」と、高田さんとは対象的なコメント。岩永さんが「(後藤ちゃんと)2人で変身できたのは嬉しかった」と反応し、客席からは拍手が起こる場面も。

 

最後の挨拶では、「『仮面ライダーオーズ』という、ここまで素敵な作品に巡り会えたことが一生の財産です。変わらない、僕の原点なんだと感じた作品。アンクに会うために悩み続けた映司の旅は、終わりを迎えました。僕自身、ひとりのファンとして胸をなでおろすような気持ちもありますが、どんな形であれ、また『オーズ』という作品を皆さんに楽しんでいただける機会があればと思います」と渡部さん。キャスト一同が深く礼をし、舞台挨拶は終幕となりました。

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