4K特別上映スタート!『ウルトラセブン』55周年記念セレブレーションに樋口真嗣監督、黒木ひかりさん、関智一さん、そして、森次晃嗣さんが登壇!!
今年(2022年)で放送開始から55周年を迎える『ウルトラセブン』を記念して、その代表的なエピソードをセレクトした『ウルトラセブン』4K特別上映が、2022年10月1日(土)から13日(木)までの13日間、全国16劇場にて実施されます。
特別上映の初日となった10月1日(土)には、TOHOシネマズ池袋 スクリーン6(東京都豊島区東池袋)にて「『ウルトラセブン』55周年記念セレブレーション」と銘打ったトークイベントが行われ、客席は世代を超えたウルトラマンシリーズのファンで満席。『ウルトラセブン』55周年のお祝いにウルトラマンシリーズに縁のあるゲストも来場。イベントの冒頭には、声優・林原めぐみさんのナレーションによる『ウルトラセブン』55周年記念映像も初公開されました。
【「ウルトラセブン」55周年プロジェクト PV】映像
『ウルトラセブン』55周年記念の映像に加え、新しいメインビジュアルも初公開された。これまでは“後ろ姿”だったウルトラセブンが最終回の立ち姿をイメージしたビジュアルになって新登場。キャッチコピーは、「55 年 前 、未 来 が あ っ た。」
今回のイベントでMCを担当したのは、声優・関智一さん。トークゲストとして、映画『シン・ウルトラマン』でメガホンを取った映画監督・樋口真嗣さんとTVシリーズ『ウルトラマンZ』でオオタ ユカを演じた女優・黒木ひかりさんが登壇。さらに、スペシャルゲストとして、『ウルトラセブン』で主人公のモロボシ・ダンを演じた森次晃嗣さんも駆け付け、作品の裏話や55周年を迎えた心境など、登壇者と一緒にウルトラセブンの世界を振り返りました。
特撮ヒーロー好きで『ウルトラセブン』ファンとしても知られる関智一さんは、「僕はウルトラセブンさんの息子さん(ウルトラマンゼロ)とマブダチ(グレンファイヤー)の役をやっておりまして……35周年の時には対決したこともあります!」と挨拶。55周年という記念イベントの司会進行を“ウルトラ愛あふれる”トークで盛り上げてくれました。
2020年に放送されたTVシリーズ『ウルトラマンZ』で、対怪獣ロボット部隊「ストレイジ」のメンバーの一人、オオタ ユカを演じた黒木ひかりさん。ストレイジが使用する対怪獣用ロボット「特空機(とっくうき)」は、『ウルトラセブン』に関係するキャラクターをモチーフにしたものが多く、「セブンガー、ウインダム、キングジョーに関してはお世話になったんですけど、一番思い入れがあるのはセブンガーですかね……私も搭乗したことがあるので!」と笑顔でコメント。今回のイベントに参加して、改めてウルトラセブンとの縁を感じている様子でした。また、今回上映されるタイトルの中で最も気になっているのは、第37話「盗まれたウルトラアイ」で、「55周年という特別な日に(ファンの)皆さんと一緒に過ごすことができて本当に嬉しく思います!」とも語りました。
『ウルトラセブン』初回放送時(1967年)は3歳で、薄っすらと記憶に残っていますが、その後の再放送を通じてウルトラセブンが好きで好きでたまらなくなったという“子供時代当時の熱気”も交えながら、自分流の考察を語ってくれた樋口監督。『ウルトラセブン』は名作ぞろいですが、今回上映されるタイトルの中では、第26話「超兵器R1号」がおススメだそうです。「凄くいい話。核戦争はよくない! それで最後に、そういうのは(核のこと)廃絶しましょう! ということになった時のモロボシ・ダンのリアクション(少年みたいに無邪気に喜ぶダンの姿)に注目してほしい!」「(ダンは)イノセントで、実にかわいい!」とコメント。また、映画『シン・ウルトラマン』が大ヒットし、海外の映画祭に登壇した際のエピソードも披露。森次晃嗣さんとは今回が初対面だという樋口監督、少年時代の憧れのヒーローとの時間を少し緊張しながらも楽しんでいる様子でした。
ウルトラセブンといえば、やはりこの人! ウルトラセブンに変身するウルトラ警備隊のモロボシ・ダン隊員を演じた森次晃嗣さんがスペシャルゲストとして登壇。関さん、黒木さん、樋口監督による「ダンは子供っぽい表情を見せる時がある」という話題については、「かわいいとこあんのよ僕!」と笑顔で答えた森次さん。毎朝5時に起床して、小田急線に乗って世田谷区成城にあった撮影所まで1年間通ったこと。撮影が休みの日は、森次さん自らウルトラ警備隊の隊員服、手袋、ブーツ、ヘルメットをバッグに詰め、九州や北海道で開催されたアトラクションショーや関連イベントに出演していたという裏話を披露。我らのモロボシ・ダンは、卑劣な侵略宇宙人だけでなく、過酷なスケジュールとも戦い続けていたのだ。「若かったからできたんでしょうね!」「55年も役者やってますけど。こんなハードな仕事はなかった。そう言った意味でも思い出の作品!」と、ウルトラセブン撮影当時を振り返りました。そして、大勢のファンの期待に応え、森次さんが「デュワッ!」という掛け声と同時にウルトラアイを装着すると、ウルトラセブンが颯爽と登場! ダンとセブンが並び立つというレアなツーショットが実現しました。さらに、最終回の名セリフ、「アンヌ、僕は人間じゃないんだ。M78星雲から来たウルトラセブンなんだ」というセリフを生披露してくれました。
トークイベントの最後に森次さんが、「あれから時代が流れて55年、これだけ皆さんに愛されて、このような壇上に立つなんて夢にも思っていませんでした。いつまでも元気で頑張っていきたいと思っています」と挨拶をすると、会場から大きな拍手が巻き起こりました。
ここで、作品についても少し触れておきたいと思います。『ウルトラセブン』が初めてテレビに登場したのは、今から55年前の1967年10月1日。地球を狙う侵略者に立ち向かうウルトラセブンの活躍を描いた本作は、前作の『ウルトラマン』よりも視聴対象年齢が上げられ、ヒーローは“銀色の巨人”から“真紅のファイター”に、ヒーローが戦う相手も「怪獣」から「侵略宇宙人」へと変わり、これまで以上にドラマ性を重視したストーリーが展開されました。3機に分離して飛行することができる大型戦闘機「ウルトラホーク1号」、水陸両用自動車「ポインター」、強力地底戦車「マグマライザー」といったウルトラセブンと共に戦うウルトラ警備隊の超兵器も魅力のひとつです。個性あふれるウルトラ警備隊の面々も印象深い。ちなみにウルトラセブンという名前には、「ラッキーセブン」や「ウルトラ警備隊7人目の隊員」という意味が込められているそうです。
『ウルトラセブン』が4Kで劇場上映されるのは今回が初の試み。『ウルトラセブン』全49話の中からセレクトした5話を映画館の巨大スクリーンで、しかも、迫力の4K映像で楽しめる今回の上映企画は、往年のウルトラセブンのファンはもちろん、映画『シン・ウルトラマン』を観てウルトラマンシリーズに興味を持った若い世代のファンにとっても貴重な機会だといえるでしょう。特に最終回、満身創痍のモロボシ・ダンがアンヌ隊員に自分がウルトラセブンであることを告白するシーン(クラシック曲が流れて実にロマンチック!)が心に残る第49話「史上最大の侵略」(後編)は、特撮テレビ映画史上永遠の名作として高い評価を受けている作品です。今もなお、絶大な人気を誇る『ウルトラセブン』の世界により深く入り込むことができる『ウルトラセブン』4K特別上映は、2022年10月13日(木)まで。どうぞお見逃しなく!!
【『ウルトラセブン』55周年記念4K特別上映 開催情報】
■実施期間(予定):2022年10月1日(土)~10月13日(木)※全13日間
■上映劇場(予定):♦東京:TOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズ新宿、TOHOシネマズ池袋、109シネマズ二子玉川、TOHOシネマズ錦糸町♦神奈川:横浜ブルク13/川崎チネチッタ♦宮城:TOHOシネマズ仙台♦愛知:109シネマズ名古屋♦大阪:TOHOシネマズ梅田/TOHOシネマズ なんば♦京都:TOHOシネマズ二条♦兵庫:OSシネマズミント神戸♦広島:広島バルト11
♦福岡:T・ジョイ博多♦札幌:札幌シネマフロンティア ※全16サイト。4Kで上映します
※詳細情報は『ウルトラセブン』55周年公式サイト、各劇場のサイトにてご確認ください。
【上映タイトル】
第7話「宇宙囚人303」
監督:鈴木俊継/脚本:金城哲夫/特殊技術:的場徹 ★キュラソ星人
第26話「超兵器R1号」
監督:鈴木俊継/脚本:若槻文三/特殊技術:的場徹 ★ギエロン星獣
第37話「盗まれたウルトラ・アイ」
監督:鈴木俊継/脚本:市川森一/特殊技術:高野宏一 ★マゼラン星人
第48話「史上最大の侵略」(前編)/第49話「史上最大の侵略」(後編)
監督:満田かずほ ※「かずほ」は、正しくは「禾」に「斉」になります。/脚本:金城哲夫/特殊技術:高野宏一 ★パンドン
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