『ウマ娘 プリティーダービー』北海道のひだか管内7町に設置された等身大パネルを1日で巡ることは可能か!?総距離210キロの弾丸観光レポート・特別企画!

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取材●山田綾子(馬産地ライター)

日本最大の馬産地である北海道のひだか管内に『ウマ娘 プリティーダービー』の等身大パネルが登場! “聖地巡礼”の新たな楽しみとして人気を集めている。

北海道日高振興局・地域創生部と、『ウマ娘』の生みの親であるCygamesのコラボレーション企画ということで、展示されているパネルの完成度は言わずもがな。広いひだか地区の名物スポットに1~2体ずつ設置されており、2022年11月30日(水)までは各展示場所にあるQRコードを読み込んでアンケートに回答するとひだか特産品が当たるというイベントも行われている。

 

なお、このプレゼント企画が終了後もパネルは当面の間、継続して設置される予定とのこと。ウマ娘のモチーフとなった競走馬ゆかりの地を巡りながら、実際に名馬と出会い、温泉で癒され、ひだか自慢のグルメを堪能できるという一石二鳥、四鳥という粋なイベントだ。
 

DATA

ひだか特産品プレゼントキャンペーン

  • 概要:ひだか管内に『ウマ娘』等身大パネルが登場することを記念して、抽選でひだか特産品が当たるキャンペーンを実施します。
  • プレゼント当選条件:『ウマ娘』等身大パネルの設置されている施設に掲示されているQRコードからアンケートおよび牧場見学マナークイズにご回答された方の中から、抽選で100名様にひだか特産品をプレゼント。管内を周遊しウマ娘が待っている施設を訪れた数だけ、当選確率が上がります。
  • 主催:日高振興局地域創生部地域政策課
  • キャンペーン期間:2022年10月11日(火)~2022年11月30日(水)
    ※『ウマ娘』の等身大パネルはキャンペーン後も当面設置されます。

※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

 

そして今回、電撃ホビーウェブとサラブレモバイルから合同で依頼された企画は、1日でそのすべてのパネルを巡るという過酷ミッション。頭で考えるよりもやってみよう……ということで、噂のウマ娘たちに会うべく、道の駅・樹海ロード日高~襟裳岬まで総距離210キロの弾丸ツアーを決行した。

※当レポート企画は「電撃ホビーウェブ」と競馬情報サイト「サラブレモバイル」の併載企画です。「サラブレモバイル」にも掲載されています。

 

『ウマ娘 プリティーダービー』等身大パネル設置場所

  • 旧日高門別駅:スペシャルウィーク
  • Shop & Community Space さるくる(道の駅・樹海ロード日高内):キタサンブラック
  • びらとり温泉ゆから:サイレンススズカ、ダイタクヘリオス
  • レ・コード館:トウカイテイオー
  • 新冠温泉ホテルヒルズ:ナリタブライアン
  • うらかわ優駿ビレッジAERU:テイエムオペラオー、ウイニングチケット
  • ホテルアポイ山荘:ゴールドシップ
  • 様似観光案内所:メジロマックイーン
  • 襟裳岬「風の館」:グラスワンダー、マチカネタンホイザ
  • 道の駅みついし:オグリキャップ
  • 牧場案内所(7月~10月)、観光情報センターぽっぽ(11月~6月):ウオッカ

※2022年10月11日(火)、12日(水)に門別競馬場で開催された「新ひだか・新冠2デイズ」では、タマモクロス・ハルウララ・ツインターボのパネルも設置されました。

 

引退名馬の見学について

引退名馬の見学をご希望の場合、まずは「競走馬のふるさと案内所」の公式サイトにて牧場見学についてご確認ください。ひだか管内について電話の場合は「競走馬のふるさと日高案内所」まで。各牧場への直接のご連絡は、牧場運営の妨げとなりますのでお控えください。

DATA

競走馬のふるさと日高案内所

  • 住所:北海道日高郡新ひだか町静内神森175-2 公益社団法人日本軽種馬協会北海道市場内
  • 電話:0146-43-2121/FAX:0146-43-2500
  • 冬期(10月21日~4月20日)開館時間
    9:00~17:00 土日祝日・年末年始休館
  • 夏期(4月21日~10月20日)開館時間
    9:00~17:00 火曜休館(火曜が祝日の場合は営業)

 

 

設置ポイント番外・日高町その1
門別競馬場
タマモクロス・ハルウララ・ツインターボ

さて、スタート地点に立つ前に、いきなり番外編から。


2022年10月11日(火)から12日(水)の期間限定で、『ウマ娘』等身大パネルは門別競馬場内のポラリス☆ドーム内にも設置された。

レース中継を映し出す特大モニターの前にいたのは、ツインターボ、ハルウララ、タマモクロス。日高振興局に問い合わせたところ、2022年シーズン中の再登場は予定されていないが(※門別競馬場でのホッカイドウ競馬は例年4~11月頃開催され、冬季はお休み)、2023年シーズンに日高地区協賛レースの際などで再びお披露目される可能性は高いとのこと。同局のサイトや競馬場のイベント情報は要チェックだ。

 

▲ツインターボ

特に名前の表記などはなかったが、両方の靴にターボがついている特徴により『ウマ娘』未体験の競馬ファンにもすぐにわかるはず……! 後続を大きく引き離す逃げで勝敗の結果があまりにも極端な個性派・ツインターボ。

 

▲ハルウララとタマモクロス

ハルウララの実馬は生涯成績113戦0勝だった。両脚の絆創膏は何度負けても戦いに挑み続ける彼女の勲章。タマモクロスは「白い稲妻」がデザインされたTシャツ着用で気合十分なポーズ。

 

ポラリス☆ドーム内にある「いずみ食堂」。店長はビッグ馬券的中多数の名予想家として知られており、そばを注文しがてらアドバイスを求めるお客さんもいるとか、いないとか。

 

同じくポラリス☆ドーム内にあるインドカレー専門店「ルンビニ」。日本人の口にも合う優しい野菜チキンカレー(600円)は本格的な窯で作る焼きたてのナンか、ライスを選べる。手作りのラッシー(300円)も人気。

 

 

設置ポイント・日高町その2
Shop & Community Space さるくる
(道の駅・樹海ロード日高内)
キタサンブラック

さて、パネル巡り本編はここから。スタート地点は新千歳空港から高速利用で約60分、下道で約90分の位置にある道の駅・樹海ロード日高。日高町は2006年に旧日高町と門別町が遠隔合併しており、こちらは山日高と呼ばれる旧日高町エリアにある。ちなみにこのあとに寄る予定の「新ひだか町」はまた別の町だ。日高道経由なら途中で平取町に立ち寄るプランもあるが、道東道利用ならここがスタートとなる。

 




札幌と道東を結ぶ国道274号と、旭川方面と浦河方面を結ぶ国道237号の分岐点にある「樹海ロード日高」。道の駅の施設内にある「Shop & Community Space さるくる」を目指す。営業時間は午前9時~午後5時(5月~12月)、午前10時~午後4時(1月~4月)。

 



店内には地元野菜や日高町特産のお土産品がズラリと並んでおり、川魚・ヤマベを使ったおにぎりなども販売している。

 



店内右奥にいたのは、華やかな衣装のキタサンブラック。実馬は日高町・ヤナガワ牧場の生産馬で、2016年、2017年のJRA年度代表馬だ。

 

 

設置ポイント・平取町
びらとり温泉ゆから
サイレンススズカ、ダイタクヘリオス

 


次に目指すのは約41.9キロ先にある平取町「びらとり温泉ゆから」。樹海ロード日高から国道237号線を門別方面へひたすら走る。交通量が少なくスムーズに走れるが、野生動物も多いのでスピードの出し過ぎには要注意だ。


途中には美しい渓谷もあるので、風景を楽しみながらゆっくりと進みたい。

 


平取町に入ってしばらくすると左手に見えてくるのがトウカイテイオー、サイレンススズカなど数多の名馬を育成してきた「二風谷軽種馬育成センター」。ここまで来れば目的地はもうすぐだ。

 


立派な宿泊施設を備える温泉施設。北海道では珍しい高濃度の炭酸泉の浴槽もあり、日帰り利用の地元客で連日賑わっている。施設内には平取和牛を使った料理を提供してくれるレストランも併設しており、食事のみでも利用可能。日帰り温泉の利用時間は午前10時~午後9時(最終受付は午後8時30分)。

 


施設に入り、奥左手にあるレストランに続く廊下にいたのがサイレンススズカとダイタクヘリオス。クラスに1組はいそうな静と動、といった組み合わせ。実馬はいずれも平取町の生産・育成馬。

 


実馬は平取町・清水牧場生産のダイタクヘリオス。ハミ受けが悪く、口を割って舌を出して走ることが多かったことから「笑いながら走る馬」とも称されたこともあるパリピ系(?)。

 


実馬は平取町・稲原牧場生産のサイレンススズカ。ウマ娘のサイレンススズカも、永井啓弐オーナーの馬主服をモチーフにした緑色の勝負服が映えている。

 

 

設置ポイント・日高町その3
旧日高門別駅
スペシャルウィーク

再び国道237号線に戻って約23.7キロ先にある旧日高門別駅へ。このあたりでランチタイムを迎える場合は平取和牛をお値打ち価格で食べられる「レストランくろべこ」がおすすめだが、今回は泣く泣くパス。国道235号線を静内方面に左折し、ただひたすらに第3チェックポイントを目指す。

 



日高本線(鵡川~浦河)が廃線となり、旧日高門別駅は2022年6月に町民の交流・情報発信拠点としてリニューアルオープンした。

 


スペシャルウィーク。実馬は日高門別生産のスーパーホース。かつてホームを行き来するための出入り口だった場所あたりに設置されている。

 


鉄道ファンにはたまらないJR日高線ゆかりの品が数多く展示されている旧駅舎内。

 


スペシャルウィークゆかりの地を訪れたウマ娘ファンのために置かれた記念ノート。パネル設置初日からさっそく熱いメッセージが書き込まれていた。

 

 

設置ポイント・新冠町その1
レ・コード館
トウカイテイオー

第4チェックポイントの新冠町レ・コード館までは国道237を静内方面へ約27キロ。日高道(無料区間)で厚賀まで行ってもいいが、その場合は距離ロスがあるので下道で問題なし。いずれを利用しても約30分で到着できる。

 


道の駅・サラブレッドロード新冠に隣接されている特徴的な建物がレ・コード館。敷地内にはお土産店や地元野菜の直売所、ケーキショップ、セイコーマートなどもあり、観光客や地元の方々で連日大賑わいだ。開館時間は午前9時~午後9時。

 



トウカイテイオー。実馬は新冠町長浜牧場の生産。道の駅自体が人気の観光スポットということもあり、今回のチェックポイントの中では最も多くのファンたちと遭遇した。中には現役時代からのファンという方もおり、ゲーム内でも当然推し。聞けばこのイベントが始まると知って、札幌観光の予定を急きょ変更して新冠入りしたそう。実馬もウマ娘も人気は不動だ。

 


パネルはレ・コード館1Fの新冠観光案内所前に設置されており、所内には新冠ゆかりの名馬の品々がズラリ。ファンにとってはお宝の山だ。

 



レ・コード館では全国から集まった膨大なレコード・コレクションを試聴できる。また、有料(一般300円、高校生200円、小中学生100円)の見学コースでは、世界でも類をみない最高グレードのスピーカーシステム「オールホーンスピーカー」を備えたレ・コードホールで音楽を聴くことができる。

 



ケーキショップや鮮魚店、地元野菜の直売所などが入った「にいかっぷキッチン」。道の駅内のピーマンソフトクリームが有名だが、最近はこちらのケーキショップのソフトクリームも大人気。

 

 

設置ポイント・新冠町その2
新冠温泉ホテルヒルズ
ナリタブライアン

 


レ・コード館から次の目的地・新冠温泉ホテルヒルズまでは車で5分ほど(約1.6キロ)。太平洋を望む新冠町の高台にあるロッジ風の建物が目印だ。早朝5時から朝風呂営業をしており、キャンパーや車中泊の観光客にも人気。入浴可能時間は午前5時~午前8時、午前10時~午後10時。料金は大人500円、小学生300円。



ホテル入口から入るとすぐ右手にいたのは首元のシャドーロールが目印のナリタブライアン。実馬は新冠町早田牧場の生産馬で、JRA史上5頭目のクラシック三冠牡馬。『ウマ娘 プリティーダービー』では実際のエピソードを元に、ストイックで一匹狼的な性格のキャラとなっている。

 

 

設置ポイント・新ひだか町その1
牧場案内所(7月~10月)、観光情報センターぽっぽ(11月~6月)
ウオッカ

本当は日本有数の絶景温泉として知られる新冠温泉を楽しみたいところだが、道の駅でいろいろと楽しんでしまったため、すでに時刻は午後1時。襟裳岬を目指す以上、日没は許されないので先を急ぐとしよう。

 


新冠温泉ホテルヒルズから山側ルートを通って約13キロ、新ひだか町静内の二十間道路にある牧場案内所へ。道路を挟んで反対側には日本を代表する種馬場レックススタッドがあり、場所はとてもわかりやすい。見学可能な時間に行くことができれば種牡馬たちを直接見ることもできる。その際は必ず牧場案内所で申し込みをしたうえで見学させてもらおう。

 


広々とした駐車公園の中にある牧場案内所。開設期間は毎年7月~10月末まで。午前9時~午後4時まで開いているが、午後12時30分~午後1時30分までは昼休憩で案内所も閉まってしまうので要注意。なお、11月以降は静内駅内にある観光情報センターにてパネル展示が継続される。

 



木のぬくもりが感じられるログハウス内のコーナーにいたのは、ウオッカ。実馬は牝馬としてJRA史上3頭目の日本ダービー馬となった。男馬相手でも一歩も引かなかった気持ちの強さは『ウマ娘』でも引き継がれている。

 


全国のさくら名所100選にも選定されている二十間道路。直線7キロの道路の両脇には約3,000本の桜が植えられており、春になるとピンク一色の見事な花が咲き誇る。

 

 

設置ポイント・新ひだか町その2
道の駅みついし
オグリキャップ

続いて新ひだか三石にある道の駅みついしへ。地元っ子は山道を通っていくこともあるが、目的地が沿岸部なので国道235号線に戻って浦河方面を目指す方がわかりやすい。二十間道路からなら約35キロ、時間にして40分少々といったところだ。

 



オートキャンプ場や温泉ホテルも併設されており、マリンレジャーの拠点にぴったりな場所。営業時間は午前8時45分~午後10時(4月~9月)、午前8時45分~午後5時30分(10月~3月)。

 



新ひだか町ホースカード一覧と共に設置されたオグリキャップ。人口芝の上にしっかりと設置され、今回のチェックポイントの中で最も愛のある展示をされていた。さすが大スターの貫禄。

 


道の駅に併設された日帰り温泉&宿泊施設。舟形の天然温泉露天風呂や三石昆布を浴槽に浮かべた昆布湯が人気。日帰り入浴は午前10時~午後10時(最終受付午後9時30分)まで。大人(中学生以上)500円、小学生160円、幼児無料。

 

 

設置ポイント・浦河町
うらかわ優駿ビレッジAERU
ウイニングチケット、テイエムオペラオー



後ろ髪を引かれつつ入浴をパスして、まだまだ先を急ぐ。続いて向かうのは約23.5キロ先にある浦河町うらかわ優駿ビレッジAERU。国道235号線を浦河方面に走り、堺町の信号を左折し、市街地を抜ければそこはまさにサラブレッドの里。JRA日高育成センターのほど近くにあり、入浴と乗馬アクティビティが楽しめる広大な施設となっている。

 


入浴施設とホテル、レストランが入ったウェルカムセンター。正面入り口から入って左手前方にあるホースギャラリー前が目的地だ。

 



館内に入ってまず目に飛び込んできたのは第60代日本ダービー馬をモチーフにしたウイニングチケット。実馬は種牡馬引退後、このAERUにて功労馬として繋養されており、生存しているGI勝ち馬の最年長となっている(2022年11月4日現在)。ウマ娘と実馬、同時に会える唯一のチェックポイントがこのAERUだ。

 


テイエムオペラオー。浦河町杵臼牧場生産の実馬は2000年に年間無敗を達成したことから「世紀の覇王」という物々しい二つ名をつけられたこともあるが、ゲーム内では自己愛に溢れたおちゃめな歌劇王。派手めなルックスは実馬を彷彿とさせる。

 



ホースギャラリーにはAERUで繋養されていた&されている名馬たちの写真や貴重なグッズが展示されている。もちろんその中にはウイニングチケットの写真もたくさん。これぞ聖地。

 


2022年11月4日現在、ウイニングチケット、スズカフェニックスなど功労馬たちが過ごしている再現厩舎。明治40年9月に建てられた日高種馬牧場・第一牝馬厩舎の外装を再現している。

 


ウイニングチケットと対面。32歳となった2022年の今でも肉付きが良く、元気はつらつ。寝転んだ態勢から3ステップでパッと起き上がる脚腰の強さは若い馬たちにも負けていない。

 

放牧時間は季節によって変わるが、2022年10月末の段階では午前7時頃~午後2時半ぐらいまで。AERU乗馬部マネージャーの太田篤志さんによると「最近は『ウマ娘』から競馬に興味をもって、実際に牧場まで足を運んでくれる若いファンが急増しています」とのこと。乗馬希望者も増えており、『ウマ娘』による地域創生の効果は間違いなく上がっている。

 



放牧中はほぼ草を食べていて、周囲の音や声にもあまり興味を示さないマイペースなウイニングチケット。撮影のためにマネージャーの太田さんが引手を取ると、少々面倒くさそうに(?)歩いてきて、でも優しい瞳をこちらに向けてくれた。

「『ウマ娘』を見に来て、実際の名馬に会えて、宿泊してお風呂にも入れるのがアエルの魅力です。ホースギャラリーも乗馬部で一生懸命に作ったものなので、ぜひ楽しんでほしい。まだまだ元気なウイニングチケットにぜひ会いに来てください」(太田篤志さん)。パネルだけで通過してしまうのはもったいないので、ここでは宿泊&乗馬のプランをおすすめしたい。

 

 

設置ポイント・様似町その1
様似観光案内所
メジロマックイーン

ウイニングチケットに癒されていたら、あっという間に午後2時半オーバー。日没まであと2時間を切り、いよいよ焦ってきた。AERUから様似町の様似観光案内所までは約15.7キロ。どこにも立ち寄らず、一直線に向かうとしよう。

 


様似駅舎内に併設された様似観光案内所。所内にはアポイ岳ジオパークと様似町を紹介する資料が展示されているほか、観光スポットや宿泊施設、飲食店などを紹介している。

 



案内所の入り口の目立つポジションに陣取っていたメジロマックイーン。実馬は中~長距離主体に活躍してGI4勝を含む重賞9勝。日本競馬史上初の獲得賞金10億円を突破した。種牡馬としても活躍し、母の父としてもオルフェーヴル、ゴールドシップなどを送り出している。『ウマ娘』のゲーム内でも中~長距離に特化した能力を持っている。

 

 

設置ポイント・様似町その2
ホテルアポイ山荘
ゴールドシップ

 


様似観光案内所からアポイ山荘までは約5.9キロ。高山植物の宝庫であるアポ岳の麓に立ち、かつて平成の天皇皇后両陛下も宿泊されたという由緒正しきお宿。日帰り温泉は地元客にも大人気。日帰り入浴の営業時間は午前11時~午後11時(最終受付午後10時30分)。入浴料は大人500円、小学生200円、幼児100円、3歳未満無料。

 



ウマ娘の中でも飛び抜けた自由人で、個性の塊とも言うべきゴールドシップ。アポイ山荘の正面玄関から入ってすぐの階段下という控えたポジショニングながら、特別に用意されたステージにいるような存在感。さすがだ。
 
 

設置ポイント・えりも町
襟裳岬「風の館」
グラスワンダー、マチカネタンホイザ

最終地点の襟裳岬はアポイ山荘から約33キロ。日没が迫る中、国道をひたすら東へ進む。このあたりになると同じひだか地区の太平洋側でも景色が違って、岸壁を通したトンネルが続く。まあまあ遠い。

 



午後4時10分、ついに襟裳岬に到着。曇の多い天気ではあったが、ギリギリ夕日の沈む時間に間に合った。チェックポイントの「風の館」の奥にある展望台に立つと、目の前には雄大な太平洋が広がっており、思わず息を飲む。ただただキレイだ。

 


襟裳岬は風速10メートル以上の日が年間260日以上もある日本屈指の強風地帯。この施設では風速25メートルの風を体感できるほか、1年を通じて天然のゼニガタアザラシをウォッチングすることができる。

 




館内に入るとグラスワンダー、マチカネタンホイザがお出迎え。実馬はアメリカと平取町の生産馬なので2頭ともこの地にゆかりはないが、えりも町生産のウマ娘は現在のところまだいないため、展示に際して襟裳岬側から特定の馬を指名することも、拒むこともなかったとか。

 


ここからゼニガタアザラシをウォッチング。運が良ければ岩上で寝転ぶ姿を見ることができる。この日は残念ながら海上で顔を出している姿を見つけるのが精一杯だったが、それでも見えるとちょっと嬉しくなる。十分に楽しかった。

 


えりも岬観光センターの食堂。約15年前の話になるが、名物の海鮮丼にのっている活エビにわさび醤油をたらした途端、エビが暴れて床に落ちたことがある。気をつけたい。

 

以上で、ひだか地区各地に設置された『ウマ娘』のパネル巡りは、約7時間半でコンプリート! えりも岬でよくわからない達成感を感じたものの、そのあとにふと気がついた。ここから自宅まで戻る距離って……? 今夜は「道の駅みついし」まで戻って昆布湯に浸かり、明日の朝帰ることにしよう。

 

※今回寄稿していただいた馬産地ライターの山田綾子氏は、ひだか管内の地理に詳しいうえ、雪のない季節に日高町スタートで、マイカーにて約7時間半という結果でした。新千歳空港などからレンタカーなどで巡られる旅行者の皆様には、今回山田氏に紹介していただいたような名所をじっくり堪能しつつ、宿泊ありきでの無理のないプランをオススメします。(電撃ホビーウェブ編集部)

 

(C) Cygames, Inc.

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