2023年2月19日(日)、BANDAI SPIRITSホビーディビジョンが主催する“今までにないプラモエンターテインメントフェス”「HYPER PLAMO Fes. 2023」が豊洲PITにておこなわれました。本稿では、会場の様子をアフターレポート形式で紹介します!
プラモ、音楽、豪華ゲストやギネス世界記録への挑戦など、プラモデル未経験者からプラモデル好きまで誰もが楽しめるコンテンツが盛りだくさんの内容となった本イベントは、まずオープニングアクトとして、9人体制となってパワーアップした“プラモデルと世界をつなぐアイドル”「LINKL PLANET」が登場。「Plastic+」「SIGNAL」など3曲を続けて披露しました。
▲オープニングアクトとして登場したLINKL PLANET。当日はイベント全体のメイン司会も務めていました。
イベントがスタートして最初に行われたコーナーは、テレビ東京系で放送中のプラモバラエティ番組「プラモにめされて」の出張版。同番組のメインキャストであるお笑いコンビ・なすなかにしのふたりが登場し、会場のお客さんをステージに招いて番組内企画「プラ友を作ろう!!」を行ったり、お客さんとともに番組オープニングコールを収録したりするなど、会場が盛り上りました。
▲「LINKL PLANETの親戚のおじさん」こと、なすなかにしのふたり。
▲「プラモにめされて」出張版では、会場のお客さんとともに番組オープニングコールを収録。「(モニタの映像が)絵面ほぼ笑点やん」(那須さん)
▲「街ゆく人に声をかけて、ひとつのプラモデルを作ろう」という番組内企画「プラ友を作ろう!!」のコーナーを、実際に会場のお客さんをステージに招いて行う一幕も。ちなみに作っているのは「1/48 メガサイズモデル 量産型ザク」。
続いて行われたのは、LINKL PLANETの公式YouTubeチャンネルでもおなじみの「世界最速 プラモデル新商品開封コーナー」。ゲストとして『機動戦士ガンダム 水星の魔女』から、スレッタ・マーキュリー役の市ノ瀬加那さんと、グエル・ジェターク役の阿座上洋平さんが登場し、4月発売予定の「FULL MECHANICS 1/100 ガンダムエアリアル」の世界最速開封を行いました。
▲「世界最速 プラモデル新商品開封コーナー」に登場した市ノ瀬さんと阿座上さん。阿座上さんは自己紹介で「グエル、そしてボブ役の阿座上洋平です」と、ツカミの笑いをとっていました。
▲「FULL MECHANICS 1/100 ガンダムエアリアル」を「ご開帳~!」の掛け声とともに世界最速開封! 「(シェルユニットが)メッキのパーツとクリアパーツで再現されているんですね。すごく奥行きを感じます! 光の反射もいいですね!」(市ノ瀬さん)
▲実際に組み立てた状態の「FULL MECHANICS 1/100 ガンダムエアリアル」を手にする阿座上さん。「つま先立ちや立て膝のポーズも簡単に決まりますね」(阿座上さん)
▲完成状態も見ることができました。
▲阿座上さんが、昨年末に行われた「GUNDAM NEXT FUTURE×日5コンペ」に実際に応募したときの作品が紹介される一幕も。「グエル専用ディランザを塗装して汚してバラバラにするという。ヒートカッターで溶かしながら切ったりしてます。なにやってるんだろう、俺(笑)」(阿座上さん)
▲「(『水星の魔女』のシーズン1は)すごい終わり方でしたよね。もう、ほんとに12話のエンディング後が衝撃的で、「これからどうやってシーズン2がはじまるんだろう?」と思っています。ぜひシーズン2のほうも楽しみにしてくださるとうれしいです!」(市之瀬さん)
▲「素晴らしい1/100のエアリアルを目の前にしてしまうとですね、どうしてもディランザとか、ダリルバルデも『でないのかな~』と思ってしまいますね(笑)。グエル君が今後どういう機体に乗ってあらわれるのかなとか、そういうところも楽しみにしつつ、僕自身もみなさまと同じ気持ちで台本に向かっておりますので、その新鮮な気持ちをお芝居にのせられたらなと思っております」(阿座上さん)
続いて行われたのは、プラモ未体験な方からすでにプラモファンの方まで、幅広い人々に向けてプラモの魅力を発信していこうというキャンペーン、「PLAY!PLAY!PLAMO!」に関する発表会。このコーナーでは本企画のプロデューサーであるBANDAI SPIRITSホビーディビジョンの田口博丈さんが登壇し、3月からはじまるキャンペーンの概要が伝えられました。さらに、このキャンペーンのアンバサダーに就任した、俳優・本郷奏多さんと、写真家・映画監督の蜷川実花さんが登場し、キャンペーン内で流れるCM製作の裏側などについて話していました。
▲3月から実施される「PLAY!PLAY!PLAMO!」の発表会。「プラモデル文化、ひいては日本のものづくり文化を応援したいという思いからさまざまな企画を実施しているのですが、この『PLAY!PLAY!PLAMO!』は、もっと多くの方に作るということにあらためて向き合っていただきたいというところから、つくる楽しさを実感してほしいという思いを伝えるキャンペーンにしたいと思っております」(田口さん)
▲「PLAY!PLAY!PLAMO!」の具体的な施策はふたつ。ひとつ目は、プラモデルの楽しさを伝えるプレイパークを限定でオープンするとのこと。大阪会場はグランフロント大阪うめきた広場に決定しており、東京会場は選考中と伝えられました。
▲ふたつ目は、「PLAY!PLAY!PLAMO!VOICE!」と題した施策。「キャンペーンアンバサダーのみなさんのプラモ体験を通したリアルな声をお届けして、ファンの方々とプラモデルをつないでいきたいと思っております」(田口さん)
▲キャンペーンアンバサダーは5名が予定されており、本イベントにはそのなかから、ガンプラ大好き俳優・本郷奏多さんと写真家で映画監督の蜷川実花さんが登壇。「今回この『PLAY!PLAY!PLAMO!』というプロジェクトに参加させていただいて、まだプラモデルを手に取ったことがない方々にも訴求していけたらうれしいなと思いますし、プラモデルで気軽にものづくりできるよということを、僕もどんどん広めていきたいなと思いました」(本郷さん)
▲プラモデルは過去に3回作ったことがあるという蜷川さん。「ファーストガンダムが好きなので、ララァがのってた『ララァ・スン専用モビルアーマー』を当時作ったことがあるのと、シャア好きなのでシャアザクと、今回作らせていただいたもので3回ですね。私は本当に久しぶりに作ったんですけど、やっぱりものをつくるのって楽しいな、作ったものがかたちになっていく楽しさと夢中になる時間がすごくおもしろいなというのを再体験したので、私みたいにしばらく離れていた方とか、まだやられたことない方にもおもしろいよというのを気軽に伝えられたらいいなと思っています」(蜷川さん)
▲本キャンペーンで使用するCMの映像も一部公開。「CMのために作られたセットだったんですけど、これ見てください! ランナーが浮いてますよね。これにまず感動しました。僕はこのランナーに食いついて、『これ何倍ですか? 実際の3Dデータ使ってますよね?』とか、スタッフさんにいろいろ聞いていました(笑)。そして僕の前に5体ほどガンプラ並んでるんですけど、これ自分の作品でして、愛をこめて作った作品がなんとCMにも出れちゃうということで、自分が出るよりも、それがめちゃめちゃうれしかったです」(本郷さん)
次いで行われたのは、会場のお客さんとともに「同時にプラスチックモデルの組み立てをおこなった最多人数」にチャレンジするという、「ギネス世界記録に挑戦」のコーナー。壇上にはギネス世界記録公式認定員の藤渕文香さんを招き、会場一丸となってギネス記録にチャレンジしました。
▲チャレンジに用いられたのは、イベントチケットについてくるねこプラモデル。組み立てをおこなう人数が250人以上なら記録達成という条件でのスタートとなりました。
▲ギネス記録監視員の方々が見守る中、認定員 藤渕さんの「3、2、1、GO!」の合図で組み立てスタートです!
▲チャレンジにはLINKL PLANETメンバーのほか、ゲストの本郷奏多さんも参加。
▲さらに市ノ瀬さん、阿座上さんも飛び入り参加するというサプライズも。
ギネス記録の審議がおこなわれる中、次に伝えられたのは、LINKL PLANETが静岡市プラモデル化計画オフィシャルサポーターに就任したという一報。静岡市プラモデル化計画とは、「模型の世界首都」を標榜して「プラモデルを活かした地方創生」を掲げる静岡市が、プラモデルの魅力を広く伝え、ものづくりの興味関心を高めるさまざまな活動を展開していくというもので、あわせて世界にひとつしかないというランナー型の委嘱状や、LINKL PLANETが出演する静岡市プラモデル化計画のCM映像も紹介されました。
▲「静岡市プラモデル化計画」オフィシャルサポーターに就任したLINKL PLANETのみなさん。
▲天川れみさんがランナー型の委嘱状を持って紹介。
▲LINKL PLANETが出演する「静岡市プラモデル化計画」のCM映像もあわせて紹介されました。
続いては、昨年に放送したドラマ『量産型リコ』からのコーナー。「みんなでプラモご開帳」と題した本コーナーでは、ゲストとしてドラマ内で矢島模型店店主・矢島一を演じた田中要次さんが登場。同ドラマで矢島模型店のアルバイト・前田ちえみを演じたLINKL PLANET石川恵里加さんとともに、本イベントのチケットに付属する限定アイテム「30MS SIS-G00 リシェッタ[SPECIAL LIMITED COLOR]」を開封。
▲昨年好評を博した『量産型リコ』からのコーナー。みんなでチケット付属の限定アイテムを「ご開帳~」して、一緒にニッパーでパーツも切り離しちゃおうという催しです。
▲ご開帳するのは「30MS SIS-G00 リシェッタ[SPECIAL LIMITED COLOR]」。田中要次さんによるドラマさながらの「30MS SISTERS リシェッタスペシャルリミテッドカラー……。キャラメイク×カスタマイズをテーマに、自分だけのシスターを作り出す30MS。その素体に加え、ヘアスタイル、フェイス、ボディの各パーツ、さらにオプションパーツで自分好みのカスタマイズも存分に楽しめる。そんな30MSの象徴的なシスターが、このリシェッタだ。天真爛漫、明るく無邪気なそのキャラクターをかっこよくするもよし、かわいくするもよし、プラモはどこまでも自由だ……」という口上も聞くことができました。
▲「30MS SIS-G00 リシェッタ[SPECIAL LIMITED COLOR]」には、LINKL PLANET仕様のマーキングシールも付属。
続いては、事前に募集したユーザー自慢のプラモデル写真から、ハイパープラモフェス賞を発表しようという「HYPER PLAMO Fes.コンペティション!!」のコーナー。およそ750点の写真が集まった本コンペの審査員として、本郷奏多さん、月刊ホビージャパン編集部の木村学さん、BANDAI SPIRITSホビーディビジョンの安永亮彦さんが登壇し、選ばれた作品の選評をしていました。さらに、本郷さんイチオシの作品には本郷奏多賞が授与され、賞品として本郷さんサイン入りのガンプラが贈られました。
▲左から審査員の木村さん、本郷さん、安永さん。
▲本郷奏多賞に選ばれたさおてぃんさんの作品。「繊細かつ独創性のあるカラーリングで、青を何種類も使っていて、グラデーションの深さがすごいと思いました。デカールの挿し色もすごく素敵です」(本郷さん)「(青く塗られた部分に)宇宙をイメージした星が点々としているんですけど、これスパッタリングっていう技法を使っていて、けっこう難しいんですよね。グラデーションの上にスパッタリングをしていると。すごく凝っているなと思いました」(木村さん)
▲ハイパープラモフェス賞に選ばれたTaMaKaさんの作品。「外で写真を撮られていて、本当はジャブローあたりの南米で戦うモビルスーツなんですけど、雪はどうなんだろうっていう。写真も愛らしくて、愛がこもっているなと」(木村さん)
▲ハイパープラモフェス賞に選ばれたrasuiku@30MMさんの作品。「プラモ愛のかたまりだよねっていう話をしていましたね。楽屋で指折り数えていたら、80体くらいあって。すごいねって」(安永さん)
▲ハイパープラモフェス賞に選ばれたニコルボさんの作品。「数年前からイラスト風に仕上げるのは流行っていまして、コンテストなんかでは見られる手法なんですけども、実はすごく難しいんですよね。エッジやハイライトの位置もね。しかもゾゴックっていうのがまたいいですね」(木村さん)
▲本郷さんが実際に作った作品が紹介される一幕も。写真右のイフリートは電飾も仕込まれているとのこと。
コンペティションの後は、いよいよギネス世界記録チャレンジの結果発表へ。ルール通りにプラモデルを組み立てた人数は904人ということで、見事ギネス世界記録が達成されました。ギネス世界記録公式認定員の藤渕文香さんからLINKL PLANET天川さんに認定証が手渡されると、会場のお客さんとともに記念撮影。最後はLINKL PLANETのステージが披露され、イベントは終了となりました。
▲ギネスチャレンジ成功!ということで、認定証が授与されました。
▲ゲストの本郷奏多さんも参加して、会場のお客さんとともにギネス認定の記念撮影。
▲最後はLINKL PLANETが2曲を披露してステージは幕となりました。
▲なお、会場の外にはBANDAI SPIRITS新製品や、LINKL PLANETメンバーが本イベントにあわせて作った限定リシェッタ&ねこプラモも展示されていました。
▲安藤玲菜さんの作品。
▲宮崎菜々さんの作品。
▲大音奏依さんの作品。
▲荒井芽依さんの作品。
▲石田悠佳さんの作品。
▲石川恵里加さんの作品。
▲佐藤咲菜さんの作品。
▲天川れみさんの作品。
▲小橋川梢さんの作品。
コンテンツ盛りだくさんで大盛況のうちに幕を閉じた「HYPER PLAMO Fes. 2023」。次回の開催が今から楽しみです!
開催概要
HYPER PLAMO Fes. 2023
- 会期
2023年2月19日(日)
〈昼公演〉14:00開場/15:00開演
〈夜公演〉18:00開場/19:00開演
- 会場
豊洲PIT
- 出演(50音順)
阿座上洋平
市ノ瀬加耶
田中要次
なすなかにし
本郷奏多
LINKL PLANET
(天川れみ、荒井芽依、安藤玲菜、石川恵里加、石田悠佳、大音奏依、小橋川梢、佐藤咲菜、宮﨑菜々)
他
※出演者はコーナーごとに変わります。