変形型月面ロボット「SORA-Q」にはトランスフォーマーの技術も!?「SORA-Q」発売モデル記者発表会が開催!野口聡一さん、篠原ともえさんも登壇!
2023年4月13日(木)、変形型月面ロボット「SORA-Q」を、タカラトミーが商品化した1/1スケールモデル「SORA-Q Flagship Model」の記者発表会が、表参道スパイラルホールにてとりおこなわれました。
変形型月面ロボット「SORA-Q」は、JAXA、ソニーグループ、同志社大学とタカラトミーが共同開発した超小型の変形型月面ロボットで、2023年度に月に向けて打ち上げられる予定の小型月着陸実証機「SLIM」に搭載される予定。今回発売される「SORA-Q Flagship Model」は、月に行く機体と同じ大きさ(直径約80ミリ)、同じ変形、同じ動き(バタフライ、クロール走行)、金属素材による本物感を再現した1/1スケールモデルとなっています。
また、専用のアプリを使用して「SORA-Q Flagship Model」を変形させたり、操縦したり、JAXA所有の実際の月面データによるAR探査ミッション遊びを行ったり、搭載されたカメラで写真を撮ることも可能。実際に変形型月面ロボットが月に到着するのと同時期にあわせて発売される、臨場感たっぷりのスペシャルアイテムです。
タカラトミー 高原文彦さんによる挨拶からはじまった記者発表会では、最初に「SORA-Q」共同開発期間のひとつであるJAXAの平野大地さんが登壇。まず、変形型月面ロボットにまつわる2つの月面ミッションについての報告がなされました。
タカラトミー 高原さん:「SORA-Q Flagship Model」は、約6年間の共同開発期間を経て、いよいよ皆様のお手元に発売モデルとしてお届けできることになりました。タカラトミーの玩具商品の中でも、特にトランスフォーマーは、小さいボディに細かい変形ギミックのノウハウが詰まっているのですが、今回の「SORA-Q」では、我々の玩具で培った変形ギミックや小型化・軽量化というようなことを取り入れました。この「SORA-Q」を通じて、世界中の子どもたちに、宇宙への夢や興味関心を強く持っていただけたらと思っています。
JAXA 平野さん:2023年度は2回の月面活動を予定していて、1つ目は「LAMPE」と呼ばれるミッションです。このミッションでは、民間企業が開発した月着陸船で変形型月面ロボットを月面まで輸送して、到着後、ロボットを放出します。そのロボットを遠隔操作で展開させ、月の砂の挙動や、月面で撮影する画像データを着陸船経由で地球に送信します。この月着陸船は昨年12月に打ち上げられ、今月末に月面に到着する予定です。もうひとつのミッションでは、小型月着陸実証機「SLIM」に、同型のロボットを搭載します。こちらのミッションでは、LEV-1、LEV-2と呼ばれるロボットが搭載されていて、このLEV-2が、今回紹介する「SORA-Q」になっています。こちらは8月以降の打ち上げを予定しています。
続いて行われたのは、実際に「SORA-Q Flagship Model」が登場しての商品紹介。ゲストとして宇宙飛行士の野口聡一さん、天体・宇宙愛好家として知られるデザイナー/アーティストの篠原ともえさんが登壇し、実際に商品を操縦してみるとともに、宇宙への想いや、商品としての「SORA-Q」についてなど、さまざまなテーマでトークを繰り広げていました。
篠原さん:私にとって宇宙はインスピレーションの源なんです。(SORA-Q Flagship Modelは)宇宙にリスペクトを持ってものづくりをされているんだなぁと感じました。私も宇宙を好きになったのは、双眼鏡で星を眺めたのがきっかけだったんですね。星ってこんなにもカラフルなんだって、自分で色を見つけて発見していったことが、今の星を愛でる気持ちにつながっているので、きっとこの「SORA-Q」を手にした子どもたちが、月と心がつながるようなそんな気持ちになると思うんですよね。そんな気持ちをプレゼントしてらっしゃるタカラトミーやJAXAさんの努力というのも本当にすごいなと思って感動しています。
野口さん:宇宙飛行士を退職してからはSDGsのお話をする機会が多かったので、今日は久しぶりにワクワクする宇宙の話題に呼んでいただいて大変うれしく思っています。(SORA-Q Flagship Modelは)金属を使っているので、持った感じが宇宙ステーションであるとか、スペースシャトルにある機械の手触りに非常に似ていますね。宇宙飛行士が触るものは、ケガをしないように角などを面取りしているんですよ。その面取りの感じが非常に宇宙製品に近いので、そういう意味でもすごくリアルだなと感じました。宇宙を応援するというのもいろんなスタイルがあると思うんですけども、見て楽しむだけではなくて、自分も参加できる喜びもあるなと思うんです。そういう意味では、実際に月面で動いている世界初の変形型ロボットを、自分の家で楽しめる、自分の関わっているプロジェクトだと思える、単に他人事ではなく、自分ごと、さらにいえば「自分ん家ごと」として追体験できるのはすごく大きいなと思いましたね。
野口さん:鳥取砂丘なんかを思い浮かべていただくとわかりやすいのですが、「SORA-Q」は月面の砂の上で走るように作られているので、バギースタイルなんですよね。なのでこういうサーフェス(発表会で走行させた、ツルツルした机の表面)が苦手なはずなのに、ちゃんと動くというのがすごいと思います。
篠原さん:動いた! すごい! 愛らしい! これは心がときめきますね。私も買っちゃおうって思いました。
タカラトミー 赤木さん:今回、打ち上げ前から、打ち上げの瞬間、そして月に向かっていき、着月……という一連の流れをお客様に一緒に楽しんでいただくことが重要だと思ってるので、たとえば「SLIM」の打ち上げ時期に、実際にお客様を種子島に招待するような、応募型のキャンペーンを行うことも考えています。あとはライブビューイングもやってみたいですね。また、「SORA-Q Flagship Model」をお買い上げいただいた方に、タカラトミー公式の「SORA-Q Flagship Model」公式サポーター認定証をお渡しできないかと調整中です。
発表会の終了後には、会場のロビーにて「SORA-Q Flagship Model」の操作体験会を開催。筆者も実際に操縦させてもらいましたが、スマホを用いての操作は非常に直感的で、子どもでもすぐに対応できるわかりやすさ。ARを用いての月面探査ミッションも没入感のある仕上がりで、しっかりと楽しむことができました。
宇宙へのロマンを掻き立てる「SORA-Q Flagship Model」は、すでに予約受付を開始しており、2023年9月2日(土)発売予定です。また、あわせて人気漫画『宇宙兄弟』とコラボした限定モデル「SORA-Q Flagship Model -宇宙兄弟 EDITION-」も同時発売予定なので、こちらもお見逃しなく!
DATA
SORA-Q Flagship Model
- 商品内容:SORA-Q本体×1、USB充電ケーブル×1、ホイールカバーL×1、ホイールカバーR×1、ARマーカー×1、ステッカー×1、取り扱い説明書×1
- サイズ:変形前…直径約80mm、変形後・本体サイズ…W125×H90×D135mm
- 重量:175g(本体重量)
- 使用電池:リチウムイオン電池×1個(本体に内蔵)
- 対象年齢:8歳以上
- 希望小売価格:27,500円(税込)
- 2023年9月2日(土)発売予定
- 取り扱い場所:全国の玩具専門店、百貨店・量販店などの玩具売り場、インターネットショップ、タカラトミー公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」等
SORA-Q Flagship Model -宇宙兄弟 EDITION-
- 商品内容:SORA-Q本体×1、USB充電ケーブル×1、ホイールカバーL×1、ホイールカバーR×1、ARマーカー×1、ステッカー×1、取り扱い説明書×1
- サイズ:変形前…直径約80mm、変形後・本体サイズ…W125×H90×D135mm
- 重量:175g(本体重量)
- 使用電池:リチウムイオン電池×1個(本体に内蔵)
- 対象年齢:8歳以上
- 希望小売価格:33,000円(税込)
- 販売個数:限定300個
- 2023年9月2日(土)発売予定
- 取り扱い場所:タカラトミー公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」
※遊ぶためには「SORA-Q Flagship Model」専用アプリをダウンロードしてください。
※アプリに対応したスマートフォンかタブレット等のデバイス機器をご用意ください。
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