『忍風戦隊ハリケンジャー』『爆竜戦隊アバレンジャー』の20周年記念Vシネクスト作品の合同試写会に塩谷瞬さん&西興一朗さんが登場!お互いの「戦隊レッド像」についても語り合ったトークショーをレポート!
2023年4月28日(金)、Vシネクスト『忍風戦隊ハリケンジャーでござる!シュシュッと 20th anniversary』『爆竜戦隊アバレンジャー20th 許されざるアバレ』の合同試写会&トークショーイベントが開催されました。2002年にTV放送開始された『忍風戦隊ハリケンジャー』と、2003年に放送開始された『爆竜戦隊アバレンジャー』。ともにその20周年を記念した作品であり、それぞれの後日談が描かれた作品となっています。試写会には椎名鷹介/ハリケンレッド役の塩谷瞬さんと、伯亜凌駕/アバレッド役の西興一朗さんが登壇。両作品を代表するダブルレッドが、20周年記念作品にかける想いについて語りました。
記者たちの前に姿を見せた塩谷さんは、開口一番「シュシュっとアバレようぜ!」と気合いに満ちた挨拶。『爆竜戦隊アバレンジャー20th 許されざるアバレ』を見た感想として「すごく面白かったです。明るくて、ギャグも面白い」と話す塩谷さんに対し、西さんは「今回、木村ひさし監督にお願いして撮ってもらったんですが、『アバレンジャー』との相性の良さを感じました」と手応えを語りました。
塩谷さんは、『ハリケンジャー』の周年記念作品をTVシリーズの撮影当時から「やりたい」と言い続けてきた過去に言及。「何度もプロデューサーに“無理だ”と言われました。でも、東北の震災で大変だった時に“何かしたい”と思った気持ちや、『ゴーカイジャー』に出演したことで火がついて。ウチのブルー(長澤奈央さん)とイエロー(山本康平さん)が脚本を書いてくれて、不可能を可能にした。だから、こうして『アバレンジャー』の周年作品が実現したことに感動しています。戦隊ファミリーとしてまた集まれる感動ですね」としみじみ。
一方の西さんは「戦隊の周年作品は、そもそも先生(塩谷さんのこと)率いる『ハリケンジャー』からですもんね。僕らはその文化に乗っからせてもらってるので!」と塩谷さんをイジりつつ笑いを誘います。そんな西さんが『忍風戦隊ハリケンジャーでござる!シュシュッと 20th anniversary』を見た感想は、「『アバレンジャー』はコミカルなヒーローだったのに対して、『ハリケンジャー』は王道ですごくカッコいい。僕も1回、王道をやってみたいと思いました」と称え、互いの作品にエールを送り合う形となりました。
また、トークショーではそれぞれの「戦隊レッド像」がテーマとなるシーンも。「『ハリケンジャー』は、当時は新しい試みをいっぱいしていました。僕も当時は最年少でしたし、落ちこぼれが一人前のヒーローになっていく、みんなに助けられながらチームを作っていくという。色んな思いが重なる構成になっているんですね。『アバレンジャー』はそれぞれのカラーがハッキリ分かれているよね」と塩谷さん。
それを受けた西さんは「僕たちは一般人が集まってヒーローになったから、個性がバラバラなんですよね。僕も“これまでのレッド”という感じではなく、いつもヘラヘラしているような(笑)。行くぞ!ってみんなを引っ張る感じじゃないので、ハリケンレッドには憧れありますよ」と応答。すると塩谷さんが「やってみますか?そういう企画、作ります?」と切り出し、西さんが「いいんですか!?お願いします!!」と勢い良く頭を下げるコミカルなやりとりも。
トークショーでは、質疑応答の時間も設けられました。
──西さんはご自身が演じる伯亜凌駕について、「レッドらしいレッドではない」という認識だとお話がありました。今回の20周年記念作品では、アバレッドの新たな姿が登場することになります。その感想を聞かせてください。
西さん:名前も「超アバレマックス」なので、限界までアバレたいなと思いながら演じました。みんなのパワーを集めて、僕の体を通して戦うというのがカッコいいなと思いました。……そっか、そういう意味ではレッドしてたんだ。
塩谷さん:そうだよ! ちゃんとレッドしてて、カッコ良かった!
──20周年記念作品が決まった時のお気持ちは?
塩谷さん:周年作品を作るのって色んな条件があるし、キャスト全員にやる気がないと実現しないので、本当に大変なことなんです。僕も個人的に10周年から先の展開を書いてみたり、山本くんは忍者モチーフの戦隊を集めて何かやろうと働きかけてみたり。コロナ禍でたくさんの作品が撮影中止になったり、自分たちだけやってていいのかという自問自答もありましたが、どうしてもやりたいと。それを支えてくれる愛すべきキャストや、しょうがないなって付き合ってくれるスタッフさんがいて実現することなんです。(ロケ地の)京都で撮影している時、夢みたいだなと思いました。長澤ちゃんも「夢みたい」って言っていて……こうしてまた新しい気持ちでヒーローになれるのは本当に嬉しいです。
西さん:僕たちも10周年記念作品をやりたかったんですけど、諸々の事情でできなくて。20年後の今、果たしてできるのか……と思っていたのですが、『ハリケンジャー』がやってくれたからできました。10周年記念作品の時も木村監督にオファーはしていて、それが本作で実現できました。僕も客席で試写を見ましたが、本当に心から笑える作品になったと思います。ぜひ、みなさんに見ていただきたいです。
──30周年記念作品が実現するとしたら、どういう内容になりますか?
塩谷さん:『ハリケンジャー』は世界に出ます! 『ハリケンジャー・ザ・ワールド』です!
西さん:『アバレンジャー』は世界に出ます!
塩谷さん:被ってる被ってる!
西さん:最近は被らせる方が面白いと聞いたので、つい……。
最後の挨拶では、「ついに我々の想いを込めた作品が世に出ます。産みの苦しみのなか頑張って作ってきたので、この気持ちや、夢や、この先のビジョンを一緒に育てていただきたいです。ひとりでも多くの人に見てもらえるように(塩谷さん)」「木村監督とともに、最高の作品を作れたと思っています。本当に、自分でもこんなに笑うとは思いませんでした。ぜひ宣伝の方、よろしくお願いします!(西さん)」とそれぞれに締めくくり、トークショーの幕を引きました。『忍風戦隊ハリケンジャーでござる!シュシュッと 20th anniversary』は6月16日(金)より、『爆竜戦隊アバレンジャー20th 許されざるアバレ』は今秋より期間限定上映開始となります。
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