ホビーの聖地タミヤ本社巡礼!ついでに「ウルトラバーニングサーキット2016」を脳内攻略!

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毎年、ゴールデンウイーク明けに開催される、日本最大のホビーのお祭り「静岡ホビーショー」(⇒速報写真レポートまとめページはこちら)。その一般公開日に、ホビーの聖地ことタミヤ本社が無料で見学可能なのをご存じでしょうか?
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タミヤ本社は静岡ホビーショーの会場であるツインメッセから車で5分ほどの場所にあります。ホビーショーの一般公開日にはツインメッセから無料シャトルバスが出ていますが、タイミングが悪いと30分以上待たされることも。お子さん連れとかでなければ、大人の足で15分ほどの距離なので、歩いたほうがはやい場合も。
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ツインスターが輝く敷地内に入ってすぐに、模型の資料になりそうな様々な実車展示が目に入ってきます。
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2016年の目玉は、こちらのバイク「RC213V-S」。国内に10台しかないという2200万円もするバイクには、跨っての記念撮影が可能でした。
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この階段を登った先が、総合案内のある2Fエントランスです…ん?
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なにー、今年はアウトレット商品の販売がないだとー! 例年なら会場オープン前には行列ができているのですが、今年は行列がなかったのはそういうことか。

 

 

エントランスや歴史館でワクテカ最高潮!

階段を登ってすぐ右手のエントランスには、小さい子供向けに「工作シリーズ」や「ロボクラフトシリーズ」でつくられた、うごくオモチャの体験コーナーが。いつの時代も動くオモチャは子供に大人気です。
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その奥にあるショールームには、2015年話題になった「1/1 ミニ四駆 エアロアバンテ」の実車展示が! 生で見られる機会は少ないので、皆さんスマホやデジカメ片手に写真を撮りまくっていました。
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その横には2006年型NSX-GTやロータスF1、ポルシェ911などの実車展示も。このポルシェ911は『田宮模型の仕事』のなかでも書かれている、模型開発のためにバラバラにして元に戻せなくなったという逸話をつくったあのポルジェ。
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2010年に「RCワーゲンオフローダー」を元に、1/1で制作されたワーゲンオフローダーも展示。実は1/1エアロアバンテの前にも1/1実車化プロジェクトがあったんですね。
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そんなワーゲンオフローダーの隣には、第44回人形改造コンテストの入賞作品が。前年に話題となった人物などがモチーフになっているフィギュアもチラホラ。五郎丸やBABY METAL、8.6秒バズーカなどの作例が話題賞を受賞していました。
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今年の金賞はこちらの「鳥獣戯画~勝負あり~」。元となっているであろう、1/35兵士フィギュアの面影はまったくないです(笑)。
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その先の通路を抜けて歴史館へと向かいます。と、その通路の壁面に、高荷義之氏、上田毅八郎氏、梶田達二氏など伝説の絵師が描いた模型ボックスアートの原画を発見! 価値のある芸術作品がさらっと置いてあるのがタミヤ本社のすごいところ!
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歴史館には、タミヤがこれまで販売してきた、木製模型・プラスチック模型・RCカーのなかでマイルストーン的な作品が展示されています。
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ショウケースの中に、中1の時にはじめて買ったRCカーの「ワイルドウイリス」を発見!
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近所の模型屋からデカイ箱をかかえて、チャリンコで帰ったなぁ。なんて、感慨にふけっていると、隣から「お父さんがはじめて買ったラジコンはこれなんだ!」と、楽しそうに子供に話す親子の声。父から子へ闘魂継承ならぬホビー魂継承の瞬間ですな!
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そんな感じで、思わず昔を思い出してしまう歴史館の中央に展示されているのは、タミヤコンを受賞した名作ジオラマ。こちらはタミヤアメリカ主催のタミヤコン2005でディレクターズチョイス賞を受賞した、「1/350ミズーリ」を使ったブライアン・ジョスリン氏の作品。
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よくみると、甲板には大勢の船員が! なんと、これは1945年9月2日にミズーリで行なわれた、日本の降伏文書調印式を再現したジオラマ。このテーブルを囲んでいるフィギュアのなかに、チェスター・ニミッツ海軍元帥や重光葵外務大臣とかも居るんだろうなぁ。(笑)
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脳内でウルトラバーニングサーキット2016を攻略

歴史館の次に向かったのはコチラ。今年のミニ四駆ジャパンカップ2016 公式コース「ウルトラバーニングサーキット2016」の一般初公開です! 個人的にはこれが今回のオープンハウスに来た、いちばんの目的だったりします。
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「ウルトラバーニングサーキット2016」のコース全長は205メートル。昨年の公式コース「ハイパーダッシュサーキット2015」のコース全長が197メートルだったので、8メートルほど延びた計算。
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この日はコース公開のみで、走らせることはできないとのこと。なので、コースを見ながらイメトレ開始! まず、スタート直後に待ち受けるのはクイックターンからの“グラインドバンク45”。クラッシュの危険は低いセクションですが、イン側とアウト側が目まぐるしく入れ替わるので、見ていて楽しいセクションですな。
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グラインドバンク45を抜けた後には“ドラゴンバック”がふたつ続く“ダブルドラゴン”。ここでクラッシュの危険が高いのは、イン側レーンふたつ目のドラゴンバックジャンプ後の着地。
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着地後すぐに“ニューエラターン”という180度ターンのコーナーがくるので、着地で姿勢が乱れるとココでクラッシュの危険があります。そして、今コースの最大の難所である“ジ・アルプス”へ。まずは、“アイガースロープ Evo.”を470mmの高さまで登って……。
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テーブルトップで姿勢を安定さ加速! そして、下りの“アイガーステップ”へ!
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見てわかるように、このアイガーステップは途中で段差が付いており、スピードが足らずにこの段差にひっかかれば、車体は弾かれてほぼ間違いなくクラッシュ。
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着地目標は2段目スロープの斜面か、その先30センチほどのフラット区間。このピンポイントを狙って着地させ、キッチリ車体を安定させておかないと、イン側レーンでは着地後すぐのRのキツイ次の左カーブでクラッシュ。そして、アウト側レーンで着地の場合は次のセクションをクリアできずにリタイヤ必至!
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そう、この次に待ち受けるのは、ウルトラバーニングサーキット2016のシンボル的セクション! はじめて見た誰もが目を丸くする、高さ1700ミリの“バーティカルチェンジャー”です!
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ていうか、今までの公式コースでいちばんレーンチェンジさせる気が感じられないチェンジャーなんすけど(笑)。たぶんトップ部の斜度は80度とかあるのではないでしょうか? 完全に壁!
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アイガーステップのアウトレーンでは、着地をうまく決めてスピードをのせておかないと、スピードが足らずにこの壁に阻まれてリタイヤは必至。登り口セクションも60度くらいはありそうなので、思い切ってブレーキなしというセッティングもアリかも?
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ネット情報では、すでに有志が3レーンコースで同等のセクションをつくりテストをした結果、トルクチューン+大径タイヤでも登りきれなかったという報告も。一応、トップ下のウォールには上向きの角度が付いているので、登りきることさえできれば手前に転落することはなさそうです。
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そして、このバーティカルチェンジャーを抜けることができれば、あとはS字の連続コーナー“富士通トリプルエス”を抜ければ1週クリアとなります。
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コースをざっと見た感じ、マシンはノーブレーキで、キモはどれだけ着地で跳ねを押さえるか? をコンセプトにセッティングを詰め、レースではバッテリーの元気な浅い周回でバーニングブリッジを登れるレーンでスタートしたい! てな感じでしょうか?
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タミヤの方曰く、「この車載動画でもわかるように、テストではちゃんと完走しています」とのことでしたが、6月19日に開幕するジャパンパップ第1戦東京大会での完走率は何%ぐらいなんだろう? と余計なことを考えずにはいられない難コースです(笑)。

 

そうそう、ウルトラバーニングサーキット2016の隣では、「TAMIYA PASSPORT」の体験会も開催していました。今年からジャパンカップなどの公式レースエントリーは、当日受付ではなくスマホやPCでの事前受付になるのでご注意を!
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親子で楽しめる体験会や即売会も

では、残りのタミヤ本社探検を駆け足で。ミニ四駆つながりでは、5Fの屋内エリアではミニ四駆に初めて触れる子供向けにミニ四駆工作教室を開催。販売コーナーで購入したミニ四駆のキットを、タミヤスタッフによるレクチャーつきで製作、隣接するコースで走らせることができます。
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隣の屋上テラスでは最新RCカーの体験走行会も。単三電池で手軽に走行が楽しめるRCカー「スターユニット エアロアバンテ」は、小さな子供にも大人気で、常に順番待ちの行列ができていました。
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同フロアの販売コーナーでは、プラモデルやRCカー、ミニ四駆、オリジナルグッズ、会場限定商品を販売。残念ながら今年はお買い得なアウトレット商品の販売がなかったため、基本的に定価の1~2割引きでの販売のようでした。
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そのほかには3Fのオフィスではパッケージのデザイン方法やRCパーツの開発方法のレクチャー。1Fの金型工場では、射出成型機でプラモデルができる様子などが、担当スタッフの解説付きで見学可能でした。が、残念ながらこのセクションは撮影がNG! でしたので、こちらの広報用写真で雰囲気だけお楽しみください。
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と、頭のてっぺんから足の先までドップリとタミヤ模型を堪能できるオープンハウス。来場者には親子連れや海外からのお客さんも多く、ゆっくりと遊べるイベントです。来年、静岡ホビーショーに行こうと思われている方は、会場からちょっと足を伸ばして、タミヤオープンハウスにも行かれてみてはいかがでしょうか? 聖地タミヤ探訪は思った以上に胸熱ですよ!

 

 

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