Netflix『GAMERA-Rebirth-』“シーズン5まではいける”瀬下寛之監督は早くも実写化に意欲!金元寿子さん・松岡禎丞さん・豊崎愛生さんたち声優陣も登壇したトークショーをレポート!
2023年9月7日より、世界配信が開始となるアニメ作品『GAMERA -Rebirth-』。9月2日には東京のグランドシネマサンシャイン池袋にて、トークショーつき第1話先⾏上映会が行われました。この記事では、スクリーンで迫力の第1話を鑑賞したばかりのファンの前に姿を見せた瀬下寛之監督、金元寿子さん(ボコ役)、松岡禎丞さん(ジョー役)、豊崎愛生さん(ジュンイチ役)によるトークショーの模様をレポートしていきます。
登壇後それぞれに挨拶を済ませた後は、1989年の夏を舞台とした本作がまとう雰囲気が話題に。レトロな日本の風景が持つ魅力について語りつつ、キャスト陣が担当するキャラクターについても改めて紹介されました。なかでも松岡さんは、自身が演じるジョーについて見た目とは裏腹に心配性な点や、頑張ってボコのお兄ちゃん的な存在であろうとしていることについて言及。またジョーのそんなところが後の伏線となるとも語りました。
以前から明かされていた通り、プレスコ(作画前に音声を収録する手法)を採用していることの理由については、そのメリットについて様々なインタビューで語ってきたものの、結局は自分が好きだからと語る瀬下監督。プレスコを行うことで、声優陣と一緒にキャラクターのディテールを作り上げていくことができると話しました。具体例としては、ボコのより強い意思が伝わるよう語尾を変えてもらったと回想する金元さん。豊崎さんは収録時、絵がない代わりに緻密に作り上げられた設定資料やシチュエーションについて、スタッフから説明を受けながら臨んだことを振り返りました。松岡さんは収録前に考えてきたイメージや収録現場でのやりとりを通して得たビジョンに対し、出来上がった作品を確認した時の違和感がなかったとスタッフワークについて絶賛。それを受けた瀬下監督は、声優陣の演技を受けて演出をより良い方向に調整できたと互いに称え合いました。
意外にも男の子役を演じたのは本作が初という金元さんは、収録時にもっと男の子らしくと演技のディレクションを受けたことを語りました。その流れで、話題は本作4人目の主人公・ブロディ役の木村昴さんにフォーカス。堂に入ったいじめっ子ぶりを発揮する木村さんについて、国民的いじめっ子を演じているだけあると話した豊崎さんのコメントに客席は大爆笑。第1話ではボコたちと対立していたブロディですが、そんな彼にも大活躍の見せ場が用意されているんだとか。
トークショーの終盤では、瀬下監督による「怪獣プロレス」へのこだわりがテーマに。そもそも本作の監督を引き受けた経緯として、「怪獣プロレスをやらせてくれること」が条件だったと語りました。傷だらけになっても戦い抜くガメラを子どもたちが目撃する物語にしたい、と熱を帯びる瀬下監督の言葉に対して、ガメラは最強じゃないところが応援したくなると豊崎さんが応じる場面も。
また、当初は戦闘シーンを完成前の2倍はあるボリュームで作ってしまったとバツが悪そうに回想する瀬下監督。流石にこれは、とスタッフに諌められ、戦闘シーンを削ったことを明かしました。さらに本作の制作にあたっては、すべての怪獣たちの骨格やどこに何が詰まっているのかなど、設定を細かに考えているとのこと。シーズン5くらいまでいけるくらいにはネタがあります、と瀬下監督が話すと、客席からは拍手が起こりました。
最後の挨拶ではキャスト陣がファンへの感謝を述べるなか、応援次第では実写化もあると思っていると意欲を見せる瀬下監督。それに応えて沸き起こった大きな拍手を受けながら、トークショーは終了となりました。
作品概要
GAMERA -Rebirth-
- 2023年9月7日Netflix世界配信
メインキャスト
- ボコ:金元寿子
- ジョー:松岡禎丞
- ジュンイチ:豊崎愛生 ブロディ:木村昴
- タザキ:宮野真守エミコ:早見沙織
メインスタッフ
- 原作:KADOKAWA
- 監督:瀬下寛之
- 副監督:井手恵介
- シリーズ構成:猪原 健太 瀬古浩司 瀬下寛之
- 脚本:猪原 健太 瀬古浩司 山田哲弥 瀬下寛之
- キャラクターデザイン:田村 篤
- 怪獣デザイン:髙濵幹
- プロダクションデザイン:田中直哉
- プロダクションデザイン:フェルディナンド・パトゥリ メカニックデザイン 帆足タケヒコ
- 造形監督/光画監督:片塰満則
- 演出:石間祐一
- CG スーパーバイザー:堀 正太郎
- CG スーパーバイザー:戸田 貴之
- CG スーパーバイザー:元木 パウロ
- リギングスーパーバイザー:砂村 洋平
- エンバイロンメントスーパーバイザー:中村 葉月アニメーションスーパーバイザー 関根 雅史
- アニメーションスーパーバイザー:こうじ
- アニメーションスーパーバイザー:比嘉一博
- エフェクトスーパーバイザー:宮台 直也
- テクニカルスーパーバイザー帆苅 哲
- 編集:肥田文
- 音響監督:岩浪美和
- 音楽:片山修志
- ラインプロデューサー:松隈 喬平
- 制作プロデューサー:飯島 哲
- 制作:ENGI
- 製作:GAMERA Rebirth 製作委員会
「ガメラ」とは
大映(現:KADOKAWA)が1965年(昭和40年)に公開した特撮映画『大怪獣ガメラ』に登場する怪獣。
ガメラは地球の危機から人々を守る、子供や正義の味方であり、カメがモデルとなったユーモラスなデザインや飛行能力など独特の個性を持つ。
円盤状で回転飛行をするなどのユニークなスタイルと、どんな強敵にも立ち向かう勇敢な姿に人気を博し、『大怪獣ガメラ』以降も『宇宙怪獣ガメラ』まで昭和ガメラシリーズとして全8作品が製作された。その後も「平成ガメラ三部作」や、『小さき勇者たち~ガメラ~』のガメラシリーズが展開されている。
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