忍者の「本当の姿」を科学的に解明する「忍者展」がスタート!内覧会にはお笑いトリオのパンサーとハローキティが登場

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2016年7月1日(金)、日本科学未来館で企画展「The NINJA-忍者ってナンジャ!?-」(略称:忍者展)のプレス内覧会が行われました。

 

 

本企画展は日本科学未来館にて、7月2日(土)〜10月10日(月)の間で開催。映画やアニメなどで超人的に描かれることが多い忍者の「本当の姿」を、最新の史料研究や科学的アプローチによって明らかにし、その知識や知恵を現代でも活かせるよう楽しく学ぶことを目的としています。

 

内覧会のステージにはお笑いトリオのパンサーと、展示物の監修を担当した三重大学人文学部教授・山田雄司さんが登場。パンサーの3人が登壇するやいなや、菅さんの忍者装束があまりにも似合っていることが話題になりました。

 

▲左から菅良太郎さん、向井慧さん、尾形貴弘さん

 

菅さんが「実は親が忍者で、僕も忍者なんです」とボケると、会場からは笑いの声が。3人はひと足先に「忍者展」を堪能したそうで、その影響か尾形さんは「忍者ギャグが生まれた」と披露してみせます。

 

▲勢い良く「ドローーーン!」と叫ぶ尾形さん。

 

会場が静まり返ると、「これが静寂の術です」とフォローする尾形さん。そこで改めて笑いが起こり、なごやかな雰囲気でトークは進行しました。

 

 

山田さんは「土をなめれば人が歩いた場所かどうか分かる」「船酔いしない術(3回くしゃみをしてから乗る)」などの忍者まめ知識を披露しました。

 

向井さんから「水遁の術は本当にあったんですか?」と質問があると、山田さんは「刀の鞘を使い、そこに入る空気を吸っていたようです」と返答。

 

そのやり取りを見ていた忍者(?)の菅さんは「あったあった!親父も言ってましたよ!」と調子を合わせ、またもや笑いを誘っていました。

 

ここで、「忍者展」とグッズコラボしているというハローキティが登場! そのグッズの一部をパンサーへプレゼントする一幕も。受け取った向井さんは「小学校に持っていったら人気者になれますね!」とグッズの出来映えをアピールしました。

 

 

ステージの最後には、忍者ギャグでスベッてしまった尾形さんが「爆笑の術を披露します」とリベンジすることに。持ちネタの「サンキュー!」をくり出すも、再び静まり返った会場を前に「これも静寂の術でした」とその表情は悲しげでした。

 

 

 

いざ忍者修行へ! 数々のポスターや古文書が来場者をお出迎え

ここからは「忍者展」の内部をご紹介。会場は心・技・体と3つのエリアに分かれていて、それぞれに忍者が身につけていた心構え・知識や知恵・身体能力などを学べるようになっています。

 

まず会場に足を踏み入れると、これまでに「忍者」をテーマにして作られた映画やドラマ、アニメなどのポスターがお出迎え。そのすぐ隣にある本棚には、漫画本などの書籍がずらりと並べられています。

 

 

奥に続く通路には、歴史的価値のある古文書も。1676年に伊賀の藤林左武次保武が記した忍者の教科書ともいわれる「万川集海」や、忍者が使う「忍び六具」、正体を隠すための変装「七方出」といった具体的な技術・呪術をまとめた「正忍記」、忍者に関する最古の記述がある「太平記」、忍者が身につけるべき技術や敵地に忍び込む際に注意すべきことを記した「当流奪口忍之巻」など、他にも様々な古文書が並びます。

 

▲「万川集海」

 

▲「正忍記」

 

▲「太平記」

 

▲「当流奪口忍之巻」

 

さらに奥に進むと、忍者としての心構えが書かれた壁が。ここが忍者の心・技・体を学ぶ「忍者道場」の入り口となります。

 

 

 

「体」のエリアで忍者の身体能力を体感!

まず最初に挑むのは、体を鍛える「体」のエリア。手裏剣の正しい扱いを身につけ、的を狙うというコーナーでは、パンサーと子どもたちが一心不乱に手裏剣を打ち込む一幕も。

 

 

「忍び足」に挑戦するコーナーは、少しでも音を立ててしまうと両脇に設置された警光灯が反応するというシビアな仕様。子どもたちの表情も真剣そのもので、すっかり「忍び足」に夢中な様子でした。

 

 

忍者はジャンプ力を鍛えるため、ヒマワリのような成長の早い植物を毎日飛び越えていたのだそう。そんな逸話を再現したコーナーもありました。ヒマワリの高さまでジャンプできないとセンサーが反応し、音が鳴る仕組みになっていました。

 

 

体を動かす以外に、潜入任務などに必要な五感を研ぎすませるエリアも。臭いをかぎわけたり、手で触っただけでモノを判断するといったミニゲーム的なコーナーとなっていました。

 

 

 

生活の知恵や隠密活動を成功させるための「技」を学べ!

続く「技」のエリアでは、忍者の食事にまつわる展示がずらり。忍者の携帯食として兵糧丸は有名ですが、梅干しを使って唾液の生成を促し、喉の乾きを凌ぐ水渇丸など科学的にみても理に適った携帯食の存在を知ることができます。

 

 

ほかにも薬になる植物や、それを薬として活用する方法といった生活の知恵も紹介されています。忍者は身体能力だけではなく、「知」の部分でも優れた人々であったことがうかがえます。

 

 

その一方で、真ちゅう製の筒を使って会話を盗み聞いたり、そうやって得た情報を正確に記憶して持ち帰る方法、またそれを秘密裏に仲間に伝える術といったより実践的な「技」の解説と体験コーナーもありました。

 

 

 

「体」と「技」を活かすため「心」をコントロールする術を身につけよ!

最後となる「心」のエリアでは、相手の心をつかむ忍者のコミュニケーション術や、リラックスをするための呼吸法などをパネルで紹介。マンガやアニメによく登場する「九字の印」も、精神統一をするためのルーティーンだったようです。

 

 

この忍者修行の仕上げとなる「ナンジャ大滝」では、自分の影が滝に映し出されるという仕組みが。思い思いにポーズを決めるパンサーの3人ですが、特定のポーズを取ると影が大きくなったり、分身したりするといった楽しみが用意されています。

 

 

 

忍者修行を終え、晴れて一人前の忍者に!

全ての修行を終えると、その印として忍者認定証がもらえます。 黒・赤・青の3種類があり、この認定証を次回来場時に提示すると、なんと入場料が割引に。大人・中人が100円、小人が50円の割引となりますが、認定証1枚につき1名のみ有効となっています。

 

 

出口の手前には、忍者にまつわるお土産や「忍者展」オリジナルのグッズ、冒頭でも触れたハローキティとのコラボ商品が並ぶ「ニンジャ百貨店」が待ち受けます。楽しかった忍者修行の思い出として、またその楽しさを共有したい人へお土産を購入する際にご利用ください。

 

 

以上、いかがだったでしょうか。何かとトンデモな存在として描かれる忍者ですが、その裏にはしっかりとした理論や知恵が隠れていました。お子様はもちろん、大人でも楽しめる企画展となっています。この夏はぜひ「忍者展」へ!

 

 

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